| ○○筋肉について◯◯12/2
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今年、芸歴30年を迎えた漫才師オール巨人の言葉に
「笑いは筋肉」という文言があるが、真意がわからない。
だが、今年ほど、この言葉の意味について考えた年はない。
レイザーラモンHG、なかやまきんに君、マイケル、
パッション屋良などの筋肉を売り物にした芸人をよく
見かけた。HGは持ちギャグが流行語大賞に
ノミネートされるほどの人気を集めた。
この種の芸人はただ奇抜なかっこうをして、大声を
上げるだけだ。あまり笑いがないように思える。
それも当然だろう。筋肉を過剰につけている人は発想と
表現を鍛える時間を使って筋肉を鍛えている。
巨人はその種の人々のほうが笑いを提供しているとして
「笑いは筋肉」と発言したのか。そうともとれるが、
なぜ筋肉芸人が現れ、存在し、人気を得るのかが
笑いの発想に酷似しているという事も見逃せない。
お笑い芸人という職業は頭脳労働であり、今まで
第一線で活躍した人は全て頭脳の明晰さか、愚鈍さ
を売り物にした人ばかりだった。ゆえに、現在の
若いお笑い芸人のほぼ全てもそれに倣っている。
が、頭脳で勝負している中で頭脳を売り物にすると
いうのはあまりにも前例に従順すぎるのではないか。
裏切りがない。ネタ自体は面白いかもしれない。
だが、存在自体は面白くない。
その対極にいるのが筋肉過剰芸人の存在だ。ネタは面白く
ないが、あるべきお笑い芸人像に対する裏切りがある。
お笑い芸人という職種の中で異質な存在である
という事が面白い。
力持ちだが、ネタが面白くないという筋肉芸人の存在は
あるものの価値以外のところで価値を持ち、そのもの
本来の価値を失った状態といえる。これはコントの発想
そのものではないか。
たとえば、威勢の良い風呂屋というのは接客の仕方の
一つとしてはすがすがしいものがあり、それはそれで
価値があるかもしれない。実際、居酒屋やすし屋チェーン
などではそのような接客態度のところもある。
しかし、それは挨拶や態度において価値を持つものに
すぎず、それを背中を流すときにまで流用しては価値を
失う。それを笑っている。
そのような事を現実にやってのけているのが筋肉芸人で
あり、ネタが面白くないとクレームをつけるのはお門違い
だろう。
お笑い芸人という業界内での筋肉芸人の存在のような発想が
笑いであると巨人は発言したのではないかと推測する。
巨人自身が筋力トレーニングをして筋肉芸人に近づこうと
しているのは気のせいである。阪神巨人のような正統派の
漫才があるからこそ筋肉芸人が際立つのだから、
トレーニングに力を注ぐとは考えにくい。
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| ○○4割について◯◯12/5
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琴ノ が引退した。横綱千代の富士の土俵入り
の時も、朝青龍の土俵入りの時も、土俵入りの前に化粧まわしを
つけて土俵をぐるぐる回って手を打って万歳をした力士というのは
彼以外いないと思ったが、貴闘力もそうだったかもしれない。
ともあれ千代の富士が土俵入りをしたころにぐるぐるやっていた
最後の力士が土俵を去った。
入幕の平成2年から引退する17年九州場所まで、ある一定の法則を
15年間守り続け、それを守り続けたまま義父である親方の停年という
外的要因によって余力を残し引退する。
その様は横綱以上に相撲の芸術性の高さを感じさせ、大相撲は
他の格闘技一般とは一線を画した存在であるという証明でもある。
15年間の整然とした成績の積み重ねに神性を感じる。
下手をすれば永久に同じ成績で相撲を取り続けるのではないかと
いう恐怖すら感じるほどだ。
以下は平成3年以降の琴ノ の成績である。ちなみにこの15年間、
琴ノ は、琴の若、琴乃若、琴乃 、琴ノ と改名を繰り返したが、
琴ノ で四股名を統一している。
年 勝数 勝率
平成3年 39 52%
平成4年 44 49%
平成5年 46 51%
平成6年 41 46%
平成7年 42 47%
平成8年 39 43%
平成9年 39 43%
平成10年 49 54%
平成11年 40 44%
平成12年 39 43%
平成13年 42 47%
平成14年 33 37%
平成15年 30 33%
平成16年 41 46%
平成17年 37 41%
なお、平成2年は1場所のみで十両に一度陥落
しているので省略した。平成3年のみ幕内在籍は
5場所だ。あとは幕内で取り続けた。
上記の表でわかるように、琴ノ若は勝率4割を
引退まで維持した。平成14,15年の勝率は4割を切っている
ではないかという異論があるが、14,15,16と公傷制度
(取り組み中にけがをした場合に、休場しても1年あたり
1場所に限り番付に影響しない制度。16年で廃止になった)
で1場所ずつ全休している。
これを取り組みとしないものとして換算すれば
平成14年 44%
平成15年 40%
平成16年 55%
となり、毎年4割を超えている計算になる。しかも、
6割を超えない。勝ちすぎない上に負けすぎないという
絶妙なバランスが引退する前まで続いている。
記録としては何も残らないが、朝青龍の記録と
同じようにこの数値に琴ノ の類まれな天分を感じる。
ルールで階級こそ決められるが、いろいろな天才
がいるので階級で天才かどうかを判断することは
なかなか難しいものだと思った。
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| ○○異形について◯◯12/12
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ナショナルのファンヒーターのCM、あの異形さには驚く。
BGMのないところに、文字がずらずらと出る。
ヒーターも、排気口のある異形なものだ。
ピーターの異形さに匹敵する。
ナレーションで死亡事故の可能性を告げる。
しかもナショナルはそれを買い取りたいという。
これだけ異形なものを愚にもつかないテレビ
番組の合間に流される。テレビの存在意義を
問う時代にふさわしい組み合わせだと思う。
しかしこの妙な煙突みたいなものがついている
ヒーターは死亡事故さえ起きなきゃ理にかなった
ものだと思った。石油を燃やした煙を外に出した
ほうがはるかに健康に良い。ナショナルの目の
付け所は間違っていない。
この異形なヒーターを見ると「歯磨きガム」
を思い出す。これも健康に良いガムを目指して
作られた、当時としては異形なガムだ。
だが、これを歯磨きの代わりとして使おうと思い
噛むと歯のつめているものがとれると言う
悪循環があった。それもそのはず歯磨きという行為を
簡略化しようとするほどの無精者は、少々の
歯痛でも歯医者には行かない。
その結果歯のつめているものがとれそうに
なっていてもほったらかしだ。歯磨きガムを
かむような人間はもともと歯が悪い可能性が
高い。全く商品としてヒットしなくて当然の
代物だった。
だが、この健康に良いガムを開発することを
やめなかった結果、キシリトールと言う甘味料
に出会い「歯磨きガム」と同じ「虫歯を
予防するガム」のコンセプトを受け継いだ
キシリトールガムは現在もヒットしている
ばかりか、キシリトールはあらゆるガム、
菓子に使用されている。
この死亡事故のヒーターものちの大ヒットに
つながる目の付け所、すなわち健康への
追求心があるのではないか。それを忘れない
事は大事だと思う。
このヒーターを健康に良いものとして購入し、
事故で死亡したとなれば、健康のために
命を捧げた人身御供であり、健康のためなら
死んでもいいというひとつの生き様を表現した
うらやましい人種なのかもしれない。
追求する姿勢が強いからこそ人は異形を求める。
その様もまた異形なのかも知れぬが、
そこからしか偉業が生まれないのも確かだ。 |
| ○○Mについて◯◯12/14
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笑福亭鶴瓶の髪型の異常さに気付いて、
おかしがっていたら、周りの人にそれは普通の髪型だと
指摘され、驚いた。確かにアルファベットのMの字
のような髪形をしているのは、ただはえぎわが
後退しただけなので普通に見える。
しかし、それを強調する事はないのではないか。
鶴瓶はなぜかそのはえぎわのコントラストを誇示するか
のような髪形をしていたので、私はそれをおかしい
と思った。Mの字のVの部分のみなぜかそれ以外の
ところより若干長めにして、そこだけ毛が濃いように
見せる。これほどおかしな髪型はない。
Vの部分はフサフサだと言う事はその部分は
はげて行く兆候はないということを見せている。
となると、そりこみ状にはえぎわが後退していき
最後にはモヒカンのようになる特異なハゲであると
いう憶測や、あのそりこみ状の部分はあえて
きれいにそりあげているのではないかと言う憶測を生む。
また、Vの部分をどんどんのばしてそりこみ状のハゲを
隠そうとしているとも考えられる。隠す前の段階を私は
見たのかもしれない。
Vの部分の濃さというのは、最近とみに顕著である
と言う点を考えれば、インリンオブジョイトイのM字開脚
との関連性も疑われるだろう。我々はM字開脚を見る時に
どこに注目しているのだろう。Vの部分である。
これを鶴瓶自身の頭でオマージュしている。
だが、我々がインリンのM字で注目している場所を
鶴瓶に置き換えるとただのフサフサがあるだけである。
これは注目に値しないものである。だが、よく考えれば
インリンにおけるそれも薄布をのぞけばただの
フサフサがあるのみだ。これも注目に値しないものだ。
こういった、ある種奇抜な、注目に値するようなポーズを
笑い飛ばす、あるいは批判すると言ったメッセージ性が
あの髪型にはあるともとれるわけである。
このように、あの髪型に対するバックグラウンドストーリー
が次々と生まれる。そんな髪型を普通の髪型であるように
見せ、それを故意に見せびらかすでもネタにするでもなく
ただただ平然と素人と話したり、タレントと話したり
しているので、鶴瓶はテレビでチンポを見せても
許されるのだろう。
逆に言えばそれくらいの深さがないとチンポを生で出し
たら、ただのバカだから消えればよいと言う流れになり
メディアから抹殺されるのだろうと思う。 |
| ○○千円について◯◯12/16
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近鉄、オリックスで監督を務めた仰木彬氏が逝去した。
監督通算勝利数は988勝と1000勝まであと12だった。
その無念さが私に乗り移ったのだろうか。
コンビニエンスストアで丁度1000円の会計をした。
雑誌を2冊、缶コーヒーを1本、菓子を2品という内訳で
週刊プレイボーイ 333円
TVJAPAN 267円
アサヒワンダの微糖 120円
カルビーのアラポテトバター味 133円
ブロックピーナツチョコレート 100円
これに税を入れて計1000円となる。
雑誌2冊が大きい。税込みになると
すっきりとした値段になる。また、
アラポテトの値段はオープンプライスなので
きりの良い値段にできる。残りの商品の
税額は5円で、これまたきりがよい。
店員が「1000円です」と言ったので
ぺラッと渡してそのまま立ち去ろうとした。
店員が「レシートはよろしいですか」
と言ったが、「いいです」と言って
立ち去ってしまい若干後悔した。
だが、そのぺラッと渡して立ち去る感覚は
レシートと言う証書を得るより得がたい
ものだと思う。思わず「いいです」と言った
手振りがガッツポーズっぽくなった。
偶然この感覚を得ることは生涯まずないの
ではないかと思う。 |
| ○○長靴について◯◯12/24
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道端にゴム製の黒い長靴や、軍手が落ちていた。
と言うような事を笑いの種にしている人がいた。
国道や高速など誰も下車しそうもないところに落ちている。
必ず片方であり、もう片方はどこにも見当たらない云々。
ありえない事だが、よく見かける事態でありその矛盾に笑い
を感じるのか。いや、それだけでは取るに足らない笑いに
過ぎない。この状況が笑える状況であると言う話をすること
が笑いである。社会風刺の一面が見られる。
長靴や軍手が落ちている事が普通ではあるはずがないと考える
人間は、トラックを知らない人間だと断言する。
トラックにはドアの下部にステップがある。これはドアを開け、
運転席に座ろうとするためには欠かせないものだが、ここに
落し物をすると厄介だ。
運転席のブレーキ、アクセルのあるところからステップの部分に
落ちる可能性が非常に高い。また、足を置くところだけに長靴を
おいておく場合が多く、軍手は長くはめていて汚れが激しい場合
足元に転がすことが多いだろう。
ドアを閉めてもステップのみは屋外に出たままの状態になる
トラックがある。路上に落ちていないにもかかわらず屋外に
出ている状態になる。ドアを閉めた状態で落し物を探す場合、
これほど探しにくい状態はない。屋内にはない。かと言って
屋外を見てもない。ドアを開けないと見つからない。
長靴や軍手はホームセンターに行けば購入可能なので
ドアを開けずに見渡して見あたらなければあきらめて発車する。
それで急カーブ、急ブレーキなどがあると長靴や軍手が
転げ落ちる。
なくしたことに即座に気付いて探したとしても、
ドアを開ける事に気づかなければ、路上に落としてしまう。
ドアを開ける前に多分屋内の見えないところにあるだろうと
思って発車したら確実に路上に落ちる。
ましてやなくしたことにも気付かず、
必要になった時に探しだした時には時既に遅しである。
ここに車道に落ちる片方だけの長靴、軍手の図式が
成立する。これでトラックを知るものにとっては日常茶飯事で
あると言う事が証明されたのではないだろうか。
これに社会風刺の一面がある。トラックが現代社会に
なくてはならないものなのに、トラックをよく
知っている人間が少ないと言う現実を風刺している。
コンビニでものが買えるのも、インターネットで
ものが買えるのも、郵便が届くのもトラックの
おかげだがそのトラックについてあまり知らないと
いう矛盾。ここに一番笑いのエッセンスが
詰め込まれているのかもしれない。 |