○○実験について◯◯4/9
ホリエモンの「稼ぐが勝ち」を読んだが、つくづくあの騒動の後に
読んで良かったと思う。これを読むと、ライブドアの
株を買うのも悪くはないと思えてきてしまう。それほど
文章構成力に目を見張るものがある。

この本は、ホリエモンが100億稼ぐ課程で見いだした人生訓的な
ものを我々に披露する形式の、自己啓発本のようなコンセプトで
発売されたものだと思う。しかし、その内容を読んでいくと
あらゆる部分が矛盾していて、全く啓発されない。

その矛盾を生み出す文章構成ががものすごく恣意的であり、
芸術的だ。キーワード的な、読む人にこう動けばいい、
こう考えればいいと書いてある最も伝えたい言葉が小段落の
表題に書かれてある。この小段落の見出しを集めればある程度は
堀江が何を伝えたいのかが普通は分かる。

普通でないのでこの本の小見出しを読んでも堀江が何を
伝えたいのかわからない。なぜなら、この小見出しと全く
正反対の意見が、別の小見出しの文章の中に出てくる。

その例を挙げてみると、
「貯金をしなさい」というのは間違っていると小見出しに
書かれているが、その後に私に投資してくださいと言う
ようなことを述べている。貯金は投資の一種である。

悟りを開いたようなことを言うなと小見出しで述べている。
その章では、釈迦は悟りを開いたが、あれはただの思いこみである
と言うような宗教批判を繰り広げるが、お金があれば死にも
しないし、なんでもできると思いこめ言うようなことも
述べている。

歴史や経済の本は不必要と述べながらも、経済史などをひもとき
持論を補強している。

このような矛盾のほかに、前述した釈迦を批判した後に、
糸井重里を賛美したりしている。堀江によれば、釈迦以上の
存在を我々はホームページ上などで目の当たりにしている
と言う論法になる。

ほかに私の気づかないものもあったかもしれない。
このような矛盾、明らかなナンセンスをすべて取り除くと、
おそらく、残っているのはライブドア社の商品およびサービス
の概要のPRのみで、論理としては完全な虚無なのではないか。

自己啓発の本で、これだけ読者をバカにした本は初めて見た。
しかも、ものすごく回りくどくバカにしている。これは一種の
実験小説なのではないか。このような文章を書けるのは
一種の才能だと思う。この本を読み、ホリエモンは本当に
天才なのではないかとさえ思った。釈放後の活躍に期待したい。

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