不二家のルックアラモードは100円のくせして
4つの味を楽しめるという非常にコストパフォーマンス
の良いチョコレートだ。しかも1つの味あたり3粒ある
ので食べる順番を変える事で様々な味のハーモニーを
体験することができる。
ルックアラモードは現在パイナップル、メロン、イチゴ
バナナとある。最初の3つを食べる順番でさえ
4通りが3順あるわけだから4の3乗で96通りある。
そういう風に考えていくと12個を食べるパターンは
少なくとも13824通りはあるだろう。だが、
これは概算だ。数学のできる人が正確に計算すればいい
と思う。ここではルックアラモードを食べるパターンが
無数にあるということをしめせればそれで良い。
ダースならば同じ12粒でも味わい方は1通りしかない。
これだけのハーモニーのパターンを提供しているのに
不二家は味の探求心を忘れない。ルックアラモードは
以前、4つの味のうちひとつがメロンではなく
アーモンドだった。私はアーモンドのほうが
4つの味のバランスが取れていると思ったがそれを
あえて崩した。
バナナ、イチゴという対立軸にバナナにはアーモンド
イチゴにはパイナップルという援軍がついた陣容だ。
バナナ側はホコホコ感、イチゴ側はシャキシャキ感
バナナ側にはしっかりした質感、イチゴ側は
みずみずしさという対比ができていた。
イチゴに酸味をくわえたパイナップル、
バナナ独特の甘みを押さえ、渋味、苦味を加えた
アーモンドという脇役の存在感も十分だった。
それを崩した理由はいかんせんアーモンドが
地味すぎるし、ただのビターチョコレートと区別が
つきにくかったためだろう。確かにメロンという
味はアーモンドより派手だ。インパクトもある。
だが、それはメロン単品で見た場合の話だ。
ルックアラモード全体で見るとパイナップルと
イチゴの中間の味という印象を受けてしまう。
シャキシャキ陣営についたという事でバナナ
以外の3つの味が際立ちにくい布陣になったのは残念だ。
残念だが、これは新たな進化を遂げるための
一歩と考えたい。アーモンドはお世辞にもひとつの味
として自立できていなかった。アーモンドのみの
ルックがあったとしたら買おうと思わない。
現在は4つとも自立できるだけのキャラクターがある。
ただ、ルックアラモードを現在のような
チョコレートのスタンダードにまでのし上がれたのは
アーモンドという目立たない存在による絶妙な
バランスが成立していたためだと言う事を
忘れてはいけない。
このバランスを取り戻しながら個々のインパクトを
殺さない組み合わせを考えれば、ルックアラモードの
存在は今以上に磐石なものとなるだろう。
和ラモードなどという下らぬダジャレを考える暇があったら
アラモードの完成度を高めるべきだと思う。 |