◯◯インフレについて◯◯2005/10/31
景気の底が見えたか見えないかというころから、
いつ起こるかいつ起すかと懸念していたインフレがついに始まった。
貨幣のインフレではなく、座布団のインフレが起こったので
おどろいた。笑点の大喜利での話である。

三遊亭円楽が病で司会を休み、代打で先週は桂歌丸、今週は
歌丸、三遊亭楽太郎が司会の役目を折半して運営された。
そこで見た光景は、座布団のインフレだ。ちょっとした
ヨイショで2枚3枚は当たり前、数十年座布団運びをしている
山田隆夫をして「初めて」といわしめる座布団5枚獲得の回答
も出現する。これは明らかにインフレだ。

座布団のインフレで損をするのは座布団を持っている人だ。
座布団を10枚ためたとしても「フーン」と思うだけで誰も
偉業を達成したとも思わない。ちょっとうまいヨイショを
2回やればいいだけだからだ。それで何かいいところに
旅行にいくとはどういう了見かと言う聴視者の不満も
出てきておかしくはないだろう。

司会の歌丸、楽太郎が回答側に回ることがある。
ということは司会は座布団を乱発する事によって
自分で自分の首を絞めると言う構造的矛盾が発生している。

ここに番組の構造自体を笑いに昇華する事によって
三遊亭円楽の埋めた穴を埋めようとする笑点メンバーの
腐心を感じとる事ができる。構造的に矛盾が生じても
笑いで済ますことができるバラエティ番組だから
こそできる荒業と言えよう。

逆に言えばあそこで起こる座布団の上げ下げに
意味を求める事自体ナンセンスだと改めて気づく事ができる
よい機会だとも言える。円楽の早期復帰を願う。

もどります