
静寂
巨大なる岩盤を見上げつつ 思った
あの上には 何があるのだろう
人目につくことのない あの切り立った崖の上に
いったい何があるのだろう
見たこともないなにかが あるのだろうか
鳥の巣でも あるのだろうか
神様の落し物は ないだろうか
めずらしい植物でも はえているのではないだろうか
けれども僕には 分かっていた
その険しい断崖をのぼれども
その頂上へたどりつけども
そこにあるのは 静寂のみだということを
はるか眼下に車の走行音を聞くだろう
しかしそれが なんだというのだ
そこにあるのは なんの変哲もない自然の光景
そして 静寂
風がびゅうびゅう吹くだろう
激しい風にも 負かすことのできない
頭の芯に 心の奥底に染み込んでくる
それは 静寂
母なる大地からうまれ 数万年数百万年を経た
巨大なるチャートの岩盤
その上に なにがあろうか
そこにあるのは けして冒すことのできぬ
静寂
登りはしなかった
見てはいない
それでも この脳裏にありありと鮮明に浮かび上がる
ただ 静寂のみありにけり
2000/2/23 大分にて・・・


線
その線は、真っ直ぐでない
その線は、空と大地の境をなし
遠ざかるほどに淡く霞み
8月のある日、
11/August/2004
自在に波うつ曲線だ。
空にふれ、雲に届く。
雲に、空に、とけてゆく。
私は飽くことなくその線を眺めていた。

マッチ棒
大きな大きな マッチ棒
まっすぐ高い マッチ棒
淡い黄色が 素敵です
ひらひら落ち葉の絨毯は
黄色いマッチの 置き土産
やがて火もつき 燃え落ちて
裸になったマッチ棒
ゆっくり休んで また来年
見上げた路肩で 会いましょう
6/December/2003...色づくイチョウの木を見上げながら

祝い
今日だけは、祝おう。
あなたの新しい門出を。
伝えたいことは山ほど在れども今日だけは。
今日は、あなたが一人立ちするこの瞬間を祝おう。
あなたの行く手に待ち構えているのが、カリビアンブルーの海なのか。
あなたの行く手に待ち構えているのが、渦巻く嵐の只中なのか。
それは誰にもわからない。
そんなあなたを、私は、応援したい。
今日は全てのしがらみや、摩擦をかなぐり捨てて、あなたを祝おう。
明日はどうだかわからない。
来年どう思ってるかわからない。
ただ、今この時は、この時だけは、純粋な真心を込めてあなたを祝おう。
がきのころから何度となくけんかを繰り返し、繰り返し、繰り返し。
それでも、どんな大喧嘩をしても終わりはしなかった私たちの縁に思いを馳せ。
一言くらいは言わせてほしいその文句を飲み込んで。
祝おう。
あなたの人生に幸多かれ。
あなたの人生に幸多かれ。
16/September/2000

兄貴
なんにも捕われない その生きざまを
理解できずにいた 昔の俺
ただ欠点だけが目について 反発することしかできなかった
兄貴
俺も多少は 世間にもまれ
自分の醜さに気がついた時 あんたの素顔が始めて見えた
ただ楽だったわけじゃない
思いのままに 生きられたわけじゃない
叩き潰され ねじ伏せられたこともあったろう
それでもあなたは 腐りはしなかった
あなたの夢は 朽ち果てはしなかった
兄貴
俺の理想とする生き方を していたことに気づいた時・・・
大切なもののため 夢に妥協をゆるしたとき・・・
信じていたものに 裏切られた時・・・
それでも俺は 分かってる
あなたは再び 立ち上がる
夢にむかって 歩き出す
それが 兄貴 あなたという人だから
20/April/2000

わたし
青き空に心を開き 今日の喜びと明日への希望に 身を任す。
流るる水に想いをのせ 遠き思い出 過去の痛みを 押し流す。
荒ぶる風に立ち向かいて 運命の不条理を叫び 木陰のそよ風に 心癒される。
季節の花を愛で 新緑の緑を喜び 降りそそぐ雨に頭をたれる。
潮の香りに誘われて海を目指し 高原のすがすがしさを思って山へと向かう。
祝いの酒に喜び、偲び酒に涙する。
そんな わたし。
31/July/2004

二人
二人が今 一緒にいる
もちつ もたれつ
流れ 流れつ
二人が今 隣り合っている
気づかい 気づかわれつ
思い 思いやられつ
二人が今 共にいる
この不可思議で 思い通りにいかない
そんな 世の中で・・・
その偶然に その奇跡に 頭をたれよう
あなたが 今 二人でいる
あなたの もとめしものの 一つは
得られた
10年後 あなたたち 二人を
おだやかな 暖かな それでいて
半ば 嫉妬に満ちた目で 見る わたしが
そこにいたい
今ではない
ちょっと先の あなたたちだ・・・
24/Junuary/2004...ダチへ捧ぐ

母へ
この世の中に生きている 自分 そいういう存在に 私がはっと気づいた時 あなたがそばにおりました。
ぽかぽかふわふわ暖かい 私の存在するところ。
「足が痛いよ」と夜泣きして 眠れぬ私の痛い足 あなたがはさんで暖めた
あなたの腿のぬくもりを 今でもはっきり覚えています。
頑固で気難しい私を あなたは見捨てることもなく 諦めることなく慈しみ そそいでくれた愛情は 私の一生の宝です。
あの泣き虫だった 次男坊 とても強くなりました。
兄貴の友達 親父殿 自分よりも強い人に 喧嘩や議論を吹っかける きつい性格 変わりませんが
けれども実はこの私 この厄介な性格に 誇りをもってたりするんです。
あなたが私に与えてくれた 命の連鎖を引き継いで 私も歩きはじめました。
私自身の 道程を。
あなたが私に与えてくれた 丈夫な体と この精神で 私は歩んでいけるのです。
険しい道を切り開き 道無き道を藪こぎしながら 進むため あなたは私にくださった。
あらゆる事態に対応できる 千種万能の この得物。
あなたから 受け継ぎつつある民謡は 時には私の杖になり 時には私の山刀となり 私を支えてくれるのです。
私が最後に到達する 体と心の終点には きっと民謡があるでしょう。
ああ母よ 後顧の憂いは 不要です。
不肖の息子の 私ですが 恩をあだでは返しません。
それから一つお願いです 私がやがて いつのひか つれてくだろう相棒を そっと優しく見守って
暖かい心で見守って 嫉妬なんかはしないでね。
あなたにそそぐ愛情と 私の片割れにそそぐ愛情は 質こそ違えはするけれど 量が変わるわけじゃない。
しかして 私の半身みつけられずとも 失望したりはしないでね。
偉大なイエス・キリストも DNAは残さずに 人類の罪を一身に 背負って死んでいきました。
あなたの心や精神は 今でも脈々と流れてる。
あなたの友や お弟子さん そして不肖のこの私。
それらは続いていくんです。
私達が培った 心や精神を 伴って・・・
12/May/2001・・・母の日によせて

新たなる命の誕生によせて
この世に降り立ちたる 新たなる魂よ
かりそめの 瞬時の生を受けたる 永遠なるものよ
我らよりはるかに 強くあれ
我らをしのぎ やさしくあれ
我らを踏み台とし より高きを目指せ
我等の限界を知り それを超えよ
他人の痛みを知り 己の痛みとせよ
ああ 新たなる息吹よ
人として生きるその業をあえて背負い それにつぶされることなかれ
そして 己が生を 心行くまでまっとうせよ
5/May/2001

新たなる命の誕生によせて
母なる我等が大地よ
今 この時代に授かりし魂に
勇気と希望を やさしさと強さを
授けたまえ
新たなる 生命の息吹に祝福を
新しき 家族の営みに栄えあれ
17/April/2001

そばにいる
13/October/2005

踏みしめて
今の私が分らなくなったら
踏みしめて
私の心を見失ったら
踏みしめて
足元を踏みしめて
大地を踏みしめて
今の自分が嫌になったら
踏みしめて
恥ずかしくて
身もだえしそうなほどに苦しくなったら
踏みしめて
例えその足元が泥濘であろうとも
踏みしめたその下に鋭いとげがあろうとも
踏みしめて
カチカチに凍った氷の上で滑っても
足がもつれて転んでも
立ちあがって踏みしめて
私は永久に私であり
私以上にも私以下にもなれるはずがない
だから
踏みしめて
今いる私を強く、深く、感じるために
1999/6/30

道
時の流れに逆らわず
流れるままに生きていて
幸せ感じる人もいる
けれどもあなたはなんとなく
流れる自分を嫌ってる
自分に何ができるのか
自分は何がしたいのか
考え抜いて来ましたか
悩んで夜も寝れぬほど
考えたことありますか
自分が何をやりたいか
知ってる人はめちゃラッキー
自分に向いてることなんて
万の中の十くらい
それほど少ないものですよ
だから僕らは頭抱え
考え考え考える
そうしてだした結論は
苦渋や泥にまみれてて
ホントにそれが正しいか
わかったものではありません
けれども人はそうやって
自分の道を作るんです
始めからある道なんて
自分の道ではありゃしない
自分の道のような気が
なんとなくするその道は
流れ過ぎ行く川のよう
川の行きつく結論は
海・海・海しかありません
あなたの行きつくその先も
「ああ、あの時、ああしてたら・・・」
そういう愚痴にならぬよう
自分で選び行動する
そういう自分を作りましょう
1999/12/26

大事なこと
自分の知らない自分って
思ったよりもきついんです
それは誰でも同じこと
けれども自分を知ることは
僕らにとっても必要で
知らないことが多いほど
知らずに人を傷つけます
だから大事なことなのは
嫌な自分を治すのか
嫌な自分を認めるか
許す勇気を持つことか
許す努力をすることか
それとも何もしないのか
自分の嫌な一ところ
一生背負って生きるのか
それも一つの選択で
いいとか悪いと言えません
けれども未来に生きる僕
未来に生きる皆さんに
過去に生きては欲しくない
自分の心を切り開き
理想の自分を見つけては
それに向かって突き進む
そんな人でありたいです
1999/12/16

分からないということ
世界はやけに深すぎて ボクの目では見きれません
物事はなんとも複雑で ボクの頭じゃ追いつけません
心は神秘的な空間で ボクの心さえ手にあまります
愛はとっても気紛れで ボクの身体をすりぬけていきます
世の中分からないことだらけ 時々とてもおちこみます
今ボクが座っているこの椅子でさえ なぜここに こうしてあるのか分かりません
その温もりと質感で 昔は「木だったんだな」と思うばかり
ボクらのまわりは分からないことだらけ
昨日まで笑ってた友達が 今日はなぜ冷たいのかわかりません
実は虫歯が痛くて不機嫌そうな顔だったとしても そう話してもらわないと分かりません
先生が 大人が 難しい質問をしてきます
けれど先生にだって 大人にだって 周りは分からないことだらけ
君のほうがよく知ってることが 必ず山程あるものさ
「分からない」そう言うことで沸いてくる 気持ちがどんなものなのか
消極的なものなのか 積極的なものなのか
「分からない」と言うことは 決して悪いことじゃない
「分からない」というその事実を 君が「分かった」瞬間なのだから
胸をはって「分からない」そう言った後は学べばいい
こんなにでっかいこの世界 こんなに深いこの世界
分かりきることはないけれど ちょっとでもたくさんの物事を 分かりたいとは思わないかい!
8/July/2000
世界はやけにでかすぎて 分からないことが多すぎます

はじめの一歩
勇気をもって踏み出そう
君のしたこと ないことへ
勇気をもって踏み出そう
君の気になる あの人へ
とんでもないよな その一歩
考えるだけで 胃が痛み
想像するほど冷や汗が じわりじわりと沸いてくる
けれどもそんな おっくうな
一歩が人生かえるかも
踏み出す必要なんてない 一歩が世界を開くかも
そんな一歩を積み重ね かっこう悪くももがいたら
そのうちきっと気づくはず
歩いてきた道振り返り 君はきっと分かるはず
理想の自分に一歩二歩 近付いていた君自身を
そしてきっと噛み締める かけがえのないこの人生を
8/July/2000

考えるということ
考える 考える
駄目でも嫌でも考える
それが僕のやり方で
大事なことだと思ってる
あんまり深く考えるな
そういう助言はうれしくない
考えなければ答えなく
考えなければ手遅れに
人はどうだか知らないが
僕はそうして生きてきた
考え抜いても答えでず
つらく苦しくなったなら
考えることを休めばよい
考えないということは
僕には逃避と同じこと
考えなくても物事が
なんでもできたらいいけれど
頭でっかちのこの僕は
考えなければ動けない
それでも答えが出ないとき
おかしくなりそになったなら
行動すべきときなんだ
失敗しても転んでも
選んだ道を突っ走り
ただがむしゃらにやってみる
そうして手にする真実は
両手にずっしりのしかかり
心に深く染み渡る
「我思うゆえに我あり」
そういう言葉を信じてる
人はどうだか知らないが
考えるからこその
僕なんだ
1999/12/17

心の中を・・・
心の中を覗いてごらん
そこはまばゆい海原か
それとも暗い洞窟か
入ってみないと分かりません
けれども人の心には
人は入って行けません
人の心を知るために
人の瞳を見つめます
まっすぐ私を見ているか
きょろきょろよそ見をしているか
人の心を知るために
人の行ないを見つめます
自己中心な人なのか
思いやりをもってるか
人の心を知るために
人の言葉を噛み締めます
口先だけの人なのか
うそをついてはいないのか
人の心を解するため
人は信用を築きます
長い時間を積み重ね
言葉と想いを積み重ね
強い信用を築きます
ただ作ろうとしても信用は
作れるものではありません
流れ過ぎ行く時間の中
一つ一つ積み重ね
一歩一歩踏みしめて
そうして信用を築きます
けれども固い信用も
一瞬のうちに崩れます
崩れるときがあるのです
努力も想いも水の泡
消えてなくなった信用を
とり返すことは難しく
ただ「あの頃は」と懐かしむ
そんなこともあるのです
心の中を覗いてごらん
そこには何があるのだろう?
もしかしたら目の前の
瞳や
行動<
言葉の中に・・・
もしかしたらそれ自体
心なのかもしれません
1999/12/24

梅干
梅干しは酸っぱくて ご飯無しではちときつい
ご飯は味気なくて、梅干し無しではものたりない
僕の毎日は忙しそうで けれども何かが欠けてる
やるべきことは多いけど それをやれば満たされるわけじゃなし
思いが強ければ それが届くというわけでもなし
ひとりよがりな人の心が
手に終えなくて
もてあまして
僕は何を求めるのだろう
僕は何を欲するのだろう
それは感情なのか
それは妄想か
それとも幻なのか
さまよって
目的地も分からぬままに
ただよい 迷走しつづける
僕は僕でしかなく
僕は僕以上ではありえない
そんな僕にふりまわされて
翻弄されて
弄ばれて
藁をもすがりつきたい思いを
踏みつぶして
ただ、僕の生を生きる
10/October/2000
ひとりよがりな自分の心を
それは形あるものか
追いかけて

好きなもの
ほんの少し肌につめたい、友達が「寒い」と言うくらいの風が好きです。
たっぷり汗をかいた後の、冷たい水のシャワーが好きです。
たっぷりだしをとった鍋の汁をすするのが好きです。
親しい人たちと、ほろ酔い加減でくつろぐのが好きです。
いい映画を見終わった後の充実感が好きです。
ほんの些細なことであっても、人の役に立てた時、その瞬間が好きです。
言葉に思いを載せた、熱い詩が書けた時の何とも言えない感情が好きです。
難解な問題をとき終わったその達成感が好きです。
ナマコの酢の物を噛み締めながら、そこに住吉を流し込むのが好きです。
熱々のフライをかじりながら、エビスビールをグイグイやるのが好きです。
好きな音楽を流しながら、山の中をドライブするのが好きです。
会心の文章を書けた時の手ごたえが好きです。
自分の知らなかった物事をしった瞬間が好きです。
自分の中の好きだという感情を、再確認した時のえも言われぬ暖かさが好きです。
頑固でまがったことが嫌いな私の性格が好きです。
馬鹿正直に誠実たろうとしている自分が好きです。
たっぷりと大根おろしを添えたサンマの塩焼きが好きです。
タマネギをしっかりと入れた小アジの南蛮漬けが好きです。
水俣で生き生きと生きる人たちが好きです。
田んぼや畑が続く、田舎の風景が好きです。
真っ赤な夕焼けが好きです。
白い御飯が好きです。
熱い風呂にダラダラと入るのが好きです。
THE BOOMの、魂にしみ入る歌が好きです。
歌いこむほどに重みを感じる民謡が好きです。
パソコンをいじくるのが好きです。
甘えるのが好きです。
そんな好きな物事を、ふと忘れている時。
私の心は荒んでいます。
だから、好きなもの、もっともっと。
24/September/2000

過去の日記より
年を食うにつれ 時が急ぎ出す
今日が 明日が 漠然と通り過ぎていく
後に残るのは たまらない倦怠感と
焦燥をともなう喪失感
どこか雲の上の偉い何者かが
僕に何かくれるとしたら
僕は何を願うだろう
スマートな体?
ハンサムな顔?
そんなものはどうだっていい
僕が欲しいのは 何ものにも負けない精神
それは忍耐 それは勇気
悲しいかな 僕は僕でしかない
一生つきあっていくのだ
一体誰がこんな世の中にしたのだろう
つまらぬ世間体 見栄やつっぱりが 僕をいらだたせる
人の一生は一度だけ
自分をいつわって 誰が幸せになれるのだろう?
8/June/1994

ある日の日記より
いろんなひとが おりまして いろんなことをしています
おんなじように このぼくも どこかでなにかをしています
けれどもときどき おもいます
ぼくはなにを してるのか
なんのために いきてるか
だれかのために なってるか
だれかのやくに たってるか
ふあんと おそれと しょうそうで
いてもたってもいられずに うおうさおうするけれど
ただただあせりが ますばかり
いったいぼくは なにするために このよにうまれてきたのやら
そんなことがわかるほど ながくいきてるわけでなし
たとえ一生かかっても わかるものやらわからない
そんなことを もんもんと
かんがえるでもなく かんがえて
いつのまにやら よいつぶれ
いしきがもどるど あかるくて
またやったかと ためいきひとつ
ときのながれにみをまかせ いきていけるとしたならば
らくにいくかも しれないが
ときのながれに さからって
なさけないよに もがいてる
ほんとにおれはしあわせだ いきててすごくよかったと 感じるときはくるのやら
それともぼくは ありえない
くうそう げんそう げんえいを
ありもしない もうそうを
さがしもとめて いるのやら
5/April/2000

ある日の日記より
寄せてくる波
かえす波
吹き抜ける風
吹きだまる落ち葉
美しく燃えて
燃え尽きる流れ星
花開き
忘れ去られる銀幕の人々
若さを武器にすれば
若さにおぼれ
年齢を武器にすれば
年齢に朽ち果て
自信に満ち
こなごなに打ち砕かれ
這い上がっては
突き落とされ
自分がただ一本の細い綱の上を
バランスとって歩いているような
そんな気がする
時の道
いつ切れるとも知れない細い綱
吹き抜ける風に恐怖する一瞬
そして
楽になろうかという甘い誘惑
それでも人は
細い綱をわたりきって
たどり着いた深い峡谷の向こうにあるであろう
夢や理想を追って
信じて
その細い綱に
一歩を踏み出すんだなぁ
22/July/2001・・・俺は一体どこにいきつくんだろ・・・

夢はどこに
僕の夢は どこにある
紺碧の空に 浮かぶ雲
流れ流され 形変え
気づかない僕を 待っている?
遠い彼方の ある国で
まだ来ぬ僕を 待っている?
遥か彼方の 水平線
たどり着けたら つかめるの?
過ぎ去りし日々 遠き日の
思い出の中に 埋もれてる?
時間に流され 生きている
ちっぽけな僕の この胸に
花開く日を 待ちわびて
まだかまだかと せかしてる
流されないで ふんばって
命の炎で 磨き上げ
たゆることなく 煌煌と
僕の命を 輝かそう
2006年秋
僕の夢は どこにある
僕の夢は どこにある
僕の夢は どこにある
そうじゃない
僕の夢は ここにある
僕の夢を 輝かそう

新聞屋さんの歌
僕はまじめな新聞屋さん 毎日毎朝新聞を バイクでトコトコ配ってる
ここのお家は一部 ここのアパート三部
ここのおじさん新聞よりも スポーツ新聞が好きなのさ
僕はがんばる新聞屋さん 台風の日にも新聞を こんにゃろ負けるかと配ってる
新聞濡らさぬように 慌てずすばやく入れる
ここは楽勝巨大なマンション 集合ポストで72部
僕は楽しい新聞屋さん 鼻歌交じりに新聞を タッタカタカタカ配ってる
「ご苦労様」の声が なんだかとってもうれしい
急いで早めに終わっちゃおう 今日はハッピー給料日
僕は悲しい新聞屋さん 失恋した日も新聞を ヨロヨロしながら配ってる
バイクが坂道で転んだ 踏んだり蹴ったり転んだり
それでも休まず出て来るわけは 僕が新聞屋だからなのさ
僕は今日も新聞屋さん 明日も明後日も新聞を きっと元気に配ってる
もっと早くうまい 入れ方ほかにはないのかな
お客のためにがんばるよ それが僕のプライドさ

めぐりあい
過ぎ去りし日々の 記憶の片隅
色淡き一粒の 君との思い出
ともに過ごせし時は 気付くこともなく
遠く離れて今 静かに悟った
君がそばにいることが 何より当たり前だった
君を置き去りにして ひたすら走った
失いし君の 笑顔に震えた
僕はすべてを捨てても も一度奪い返したい
二度と帰らぬ 君とのめぐりあい
忘れることはないだろう 忘れられるはずもないだろう
懐かしき君の横顔 いとおしき君の腕のぬくもりを
決して戻れぬ 君とのめぐりあい
決して忘れまい 君とのめぐりあい
それが恋だと知らず ただ無邪気だった
若かりし日々は 夢を追い求め
心無き日々は 刹那に過ぎ行き
二度と戻らぬ 君のぬくもりを
時の流れ超えて あの日々に戻れたら
時は無意味に過ぎ行き 心の痛みはいえても
時の流れ追って あの日々をもう一度
時は流れ行き 熱き思いはさめても

目覚め
まぶしい朝日が差し込んで 俺はいやいやながら目覚めた
そしてふと思ったんだ 俺は昨日までの俺じゃないって
そんなちんけな生き方に 俺は嫌気がさしたんだ
俺は俺の道を歩くのさ
ついてきて欲しいとは 思わない
似たような道を歩いているやつが どこかにきっといるはずさ
未来なんて求めない
ただ この一瞬を思うがままに生きるのさ
今やらなきゃならないことが まだここに残っているからさ
そんな退屈な生き方に 俺はほとほとうんざりしたのさ
俺は俺の今を無駄にしたくはないだけさ
認められようとは 思わない
ただ俺の魂にそむいてまで 生き長らえようとは思わないのさ
未来なんて求めない
ただ この一瞬を思うがままに生きるのさ
未来なんて求めない
ただ この一瞬を思うがままに生きるのさ
確かに俺はコケかもしれないが やつらはただの寄生木(やどりぎ)なのさ
生きるも死ぬも他人まかせ そんな風にだけはなりたくないんだ
未来なんて求めない
ただ この一瞬をせいいっぱい生きるのさ・・・
02/June/2001
人の目を気にして そんなに好きでもない ダチの顔色うかがって・・・
たとえ一人ぼっちになっても 気にしやしない
そう 俺は昨日までの俺じゃない
重たい夜気が覆っても 俺は眠ろうとは思わない
午前7時に目覚めて 午後0時に飯を食い 午後11時にベッドに入る・・・
たとえぶったおれたって かまいやしない
そう 俺は昨日までの俺じゃない
そう 俺は昨日までの俺じゃない
世間のしがらみにしばられた やつらは俺をコケにする
そう 俺は昨日までの俺じゃない

心のアルバム
君の写真撮ろうとしたら 「撮らないで」君はいったね
僕はかまえたカメラを下ろし 「残念だな」とつぶやいた
そして夢中でシャッター押さえた 僕の心のシャッターを
君の笑顔が焼きつく 心の中のアルバムに
風に髪がそよぎ その横顔に 笑顔溢れる
だけれど心の中の君にさえ 僕は触れることさえできない
君の仕種や横顔を 穴の開くほど見つめてる
君の幸せ願う程 僕は君には近付けない
さびしい 無力な傍観者
それが現実の僕だから
いつの日か君が 幸せつかんだら
僕は君のため 喜び
独り物陰で 泣くでしょう
心のアルバムを めくり めくり・・・
君に別れを つげるのです
17/February/2000

ベタ
なんて狭いんだ
なんて浅いんだ
なんてこんなにオスばかりいんだ
なんでさえぎられんだ
パッとひらけ
オレの胸びれ
豪奢に燃えよ
オレの背びれ
優美に流れよ
オレの尾ひれ
そして
威嚇せよ 威嚇せよ 威嚇せよ
美しいのは
おれひとりでたくさんだ
18/May/2004 同じ水槽に2匹入れると、どちらか死ぬまで闘い続ける魚・・・

旅立ち前夜
明日は空の上
今はまだ 夢の扉の一歩前
明日を思えば 開けて入りたいけれど
ワクワク胸うつ期待感
ムズムズ震える好奇心
ナカナカ足も進みません
ゆっくり深呼吸
まぶたを閉じて
ゆらり ゆらーり 時間のゆりかご
星の世界にとけこんで・・・夢の扉をくぐります
11/December/2003...なかなか眠気もこないんだよね

小さなサーカス団
くるりくるりと 落ち葉が舞います
くるりくるりと 踊ります
風がピューピュー吹きまして 落ち葉がくるりと 宙返り
冬の小さな サーカス団
ふわりふわりと 枯葉が舞います
ふわりふわりと 浮かびます
小枝がさらさらなりまして 枯葉がふいっと 飛び立ちます
冬を彩る サーカス団
さらりさらりと 枯葉が転がる
さらりさらりと 転がるよ
豪奢な枯葉の絨毯の 黄色いウェーブ素敵だね
冬を先どる サーカス団
15/December/2002、2006年秋

俳句ノ三
目を凝らせ
透き通るよな
スカイブルー
17/January/2004・・・気分もすがすがしくなるね・・・

俳句ノ二
休出や
やる気なくして
たんたん麺
20/December/2003・・・休日は休むべき日であるなぁ・・・

俳句ノ一
三十の
齢重ねど
成らぬ仁
20/December/2003・・・まだまだ未熟・・・

短歌ノ五
おひさまに
誘われねぐらを 抜け出せば
緑の森なく 紅、目に染みる
1/December/2003・・・暖冬、勘違いして冬眠から目覚めたカエル・・・

短歌ノ四
木漏れ日か
森の小人の 絨毯か
白き花びら 大地をかざる
19/May/2001・・・暗い森の中に浮かび上がる、白き空間に目を凝らして・・・

短歌ノ三
大木の 無数に伸びし 枝葉より
我が人生の 岐路多かりけり
15/May/2001

短歌ノニ
ただよいて 帰る場所無く 舞う胡蝶
羽を休むべき 花よいずこ
15/May/2001

短歌ノ一
青き水露 若葉を濡らし
香る森
しんしん流るる 初蝉の声
10/May/2001・・・雨上がりの志久の森にて初蝉の声を聞きつつ・・・
