2002 AlfaRomeo Challenge 第3戦(関東)
Photo by Mr.HIRO,Mr.Taki,Mr.Asaba and Tana

早朝の筑波山
10月13日、快晴の中、筑波サーキットでアルファロメオチャレン
ジ関東戦最終戦が行われました。
今回、僕と一五郎は「レースを楽しむ」という最大目的は十分に達成
したものの、順位・タイムともに大きな成果を残すことは出来ませんで
した。デビュー以来、これまで確保してきた「表彰」も、ついに逃して
しました。
まあ残念な結果ではありましたが、この日はとても気持ちのよい気候
の中で楽しい時間をすごすことができ、最終戦にふさわしい秋の一日だ
ったのです。

この日はタイムスケジュールが厳しく、たった7分間の予選を安全に
行うために、予選のスタート順位は各クラスの上位3位からとされまし
た。僕のシリーズポイントは、この日時点でAR200クラスの2位で
すから、かなり上位でスタートできます。たった7分間では事実上3周
くらいしかアタックできないでしょうから、スタート順は早ければ早い
ほど有利と思われました。
さて、予選のピットに並ぶと、目の前はチャンプ秋葉氏、後ろはゴメ
ちゃんです。初めてチャンプの走りを見られるチャンスが訪れました。
楽しみにしながらピットを出ます。みんなタイヤを暖めながら1周目を
周回しはじめます。
と、バックミラーを見ると1ヘア手前ですでにスゴイ勢いでシルバー
の147が迫ってきます。そう、太田哲也氏でした。よく考えれば1周
目から飛ばしていけないわけではありません。太田哲也氏の走りを後ろ
から見るチャンスでもありますので、僕も臨戦態勢に切り替えて追いか
けることにしました。しかしコーナーの立ち上がりが違いすぎて直線で
どんどん引き離されます。それでも頑張ってついていけばタイムアップ
が期待できると思ったのですが、2周目のアタックでは太田氏が調整ラ
ップにしたのか、1ヘア直後に追いついてしまい、ブレーキを踏まされ
てしまいました。もちろんその後はまた引き離されてしまいました。そ
の後は秋葉さんの後ろにつかせてもらったのですが、彼の走りを見せて
もらうために、つい自分はレコードラインを外しすぎてしまいます。
結果として、結構いいポジションで予選を走ったはずなのにタイムは
1分14秒085。クラスでは5番目、総合では21番グリッドとなっ
てしまいました。
予選から決勝の間は、いつものエントラント仲間たちとの楽しい舌戦
です。
マッシモ仲間のF田君は、しばらく見ないうちに車が大変身していま
した。紺のノーマルだった彼の156はもう見る影も無く、今では穴だ
らけのバンパーにエンジンヘッドが見えるほどのボンネット。でも彼の
この一所懸命さは、この日、見事に実を結ぶのでした。
もう一人のマッシモ仲間ちぇざーれ氏は、いつも自分の車以外に僕や
仲間の面倒も見てくれる頼もしい男です。この日、彼が一所懸命作って
きた155Q4はエンジン慣らしを兼ねてのチャレンジ参戦でした。実
はこの車、マッシモ仲間みんなで手伝って内装・内張りを全て剥がし、
さらにロールケージを苦労して組み入れたんです。いや、正確には「組
み入れようとして、車体に力がかかりすぎてフロントガラスが割れた」
んです。いやぁ、よく「クルマ」になったものです。
第2戦で接触してしまった黄156のKさんも来ていました。今日は
お互い無事に帰ろうねと笑いあいました。彼のセレはますます進化して
おり、MRクラスでいけそうなほどの速さです。この日はその実力を十
分に見せつけることになりました。
東北からも多くの参戦者がきてくれており、共に筑波を楽しむことが
出来ました。もちろん伊藤真一さんも来てたし、残念ながらクルマが入
院中の藤原さんも来てくれていました。
そうそう、この日は僕の高校時代の友人夫妻も遊びにきてくれたんで
す。高校時代の友人が見にくるとクラッシュする・・というジンクスは
作りたくないので、何が何でも無事に戻ろうと誓いました。

今回、待ち時間に急遽秘密兵器として写真の処置をしてみました。そ
う、エアクリへの新鮮空気の導入です。フォグランプまわりのカバーは
ネジ二本を外せば取り外せます。さらに今回はフォグランプも外してみ
ました。一五郎のエアクリは左フォグランプのすぐ後ろですから効果が
ありそうだと思ったのです。この日は陽が昇ってから気温が急上昇した
のでなおさらです。
いよいよ決勝スタートです。21番グリッドは最終コーナーに少しか
かったあたりの位置であり、並んでみると「スタートシグナルが見えな
いのではないか」という心配こそ解消されましたが、やはり先頭は随分
遠くに感じます。まあ、それより今回はすぐ後ろにいる東北の前回AR
200チャンピオン=オバQさんとゴメちゃんをいかに抑えるかが問題
です。どちらかに抜かれれば表彰はないのですから。
今回は前回までの教訓を生かして、あわてずスタートするよう心がけ
ました。シグナルレッドでエンジンをあおり、グリーンでクラッチミー
ト!今回もなかなかいいスタートで、1コーナーまでに2台をパスしま
した。しかし、東北の145オバQ氏にピッタリとマークされ、1コー
ナー直前で抜かれてしまいました。エアクリの影響か、最近の一五郎は
直線で置いていかれる傾向にあります(悲)。
しかし筑波はこちらのホームですから一矢報いなければなりません。
頑張って1ヘアをアウトから仕掛け、ダンロップにかけて何とか抜き返
しました。

やったね・・と80Rで隣を見ると、あれれ?ゴメちゃんがスルスルと
横をぬけて行くではありませんか。またゴメちゃんにやられてしまいま
した。さらに2ヘアの突っ込みでオバQさんにインに入られ、立ち上が
りではこちらの速度がのっていたはずなのに、最終コーナー手前できれ
いに抜きさられてしまいました。最終コーナーも立ち上がりを重視し、
メインストレートでは少し追い上げたのですが、オバQさんと絡んだの
はこれが最後。この後ゴールまで、ブルーの145は後ろ姿しか見せて
くれませんでした。
さぁて、またゴメちゃんとのランデブーが始まりました。今回は場所
が筑波、足の柔らかいゴメちゃん号はコーナーがいかにも辛そう。それ
でもクリップを外すことはありません。1コーナーやダンロップは常に
カウンター状態。高速の最終コーナーさえも滑りながら曲がっていきま
す。
数周観察すると、1コーナーでのカウンターは結構速度が落ちること
がわかりました。こちらはバルブの数が彼の2倍もあるのに、残念なが
らストレートでは追いつけません。こちらが立ち上がり重視のラインを
とっても並びかけることすらできないのです。早々に直線での勝負は諦
め、インセクションに賭けることにしました。
となると、やはり1コーナー立ちあがりから1ヘアがチャンスのよう
です。6周目にチャンスがきました。1コーナーでゴメちゃんがカウン
ター状態になったのを見て、アウトインのラインから一気に右に並びか
けました。予定ではS字で華麗に抜き去り、1ヘアで見ている友人夫妻
にいいところをお見せするはずだったのですが、結局ダンロップまで併
走状態になってしまいました。

ゴメちゃんの前に出てからは、また今回もロンリードライブ状態。そ
の順位をキープしたまま9周を走り終え、ゴール!となりました。
ところでこの日の一五郎、予選では4速に入ることがなく、かなりパ
ワーが落ちているように感じたのですが、決勝では積極的に早めの4速
を使うようにしました。残念なことに、高回転まで引っ張っても効果的
ではないようなのです。

今回はトラブル無くレースを終えた一五郎ですが、レース終了後のパ
ドックで事件が起こりました。熱を逃がすためにボンネットを開けて、
いつもの支え棒を立てて一安心。ゴメちゃんと健闘をたたえあい、楽し
かったレースを振り返っていたときです。バンッという音がして、風で
ボンネットが閉まってしまいました。運転席へ戻り、もう一度開けよう
とボンネットレバーを引くと、レバーがブラブラ状態です。この状態っ
て、第2戦の朝にAR300のF田君が陥ったケースと同じです。とす
れば、簡単には開かない可能性が高い・・。案の定、仲間が一所懸命手
伝ってくれましたが全く開く様子がありません。中に支え棒が入ってい
るため、このまま走るのも心配です。さらに作業中に仲間の工具も一五
郎に食われてしまいました。これはもう表彰式などに出ている場合では
ありません。幸い今日の僕は表彰される予定が無いので(笑)、表彰者
には申し訳なかったのですが、作業に集中させてもらいました。とにか
く明るいうちに何とかしないと!
時間はどんどん過ぎていきます。と、そこへ、「棚橋さーん、今日は
どうでしたぁ?」と、飛んで火にいる夏の虫・・・いや、地獄に仏が。
声をかけてくれたのは、なんと元アレーゼむさし野メカニックの原さん
ではありませんか。今は独立して一国一城(川口のガレージイモラ代表
)の主となり、この日は自分の手がけているクルマが走るため、見に来
ていたのでした。この状況でこれ以上ありがたい人がいるでしょうか!
覚えている方もいらっしゃると思いますが、原さんは、アレーゼ時代
に一五郎のサーキットでの「ウイーン音」を心配して、早朝の筑波サー
キットの走行会まで来てくれた天使のような人なのです。
一五郎のボンネットはかなりの勢いで閉まったようです。なかなか開
きません。針金やロングドライバーでロックを外す作業と、運転席側か
らワイヤーを引く作業を同時並行で行います。1時間以上が過ぎ、表彰
式を終えた仲間たちが一台、また一台と帰っていくころ、カンッという
音がしてロックがはずれ、ついにボンネットが開きました。原さんあり
がとう!あなたがいなかったらボンネットは開けられず、仲間の工具は
ラジエターの熱で溶けていたでしょう。本当に助かりました。ありがと
うございました。
今回の決勝の車載ビデオを見ると、直線と最終コーナーが遅い!!反
省はとにかくそこです。そもそも僕と一五郎は、いまだに車高調・Sタ
イヤを入れる前の、ノーマル足、ノーマルタイヤ時代のタイムを超えて
いないのですから情けないものです・・。少なくともあの頃と同じライ
ンを試してみるべきでした。
次回はガンバリマス。
