アルフィスタへの道12
(H13.6.10〜H13.8.12)



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■ぱんだ(H13.8.12)■
■一五郎の安全性?(H13.8.5)■
■クラッシュの原因を考える(H13.7.29)■
■ARチャレンジ関東第二戦で痛恨のクラッシュ!(H13.7.21)■
■EURO CUP 2001 in TSUKUBA(H13.6.10)■


 ぱんだ
2001.8.12

 伊那でのパンダカップに出場してからというもの、パンダがちょっと 気になる存在になっている。昔は非力で腰高な小さな車・・・・くらい にしか思っていなかったのだが、これがなかなか面白い車なのだ。伊那 で乗ったMGSパンダは足を固め、軽量化し、多少エンジンもいじって いるのでなおさらなのだが、ノーマルパンダも立派なものなのだ。先週 来、マッシモの社長のご好意で貸してもらっているパンダは、走行約5 万キロのセレクタ(AT)だが、OZのホイールを履き、足を固め、ブ レーキローターやステアリングも交換し、タコメーターまで装備してい る。ついでになぜかCDチェンジャーも。足が硬いのでお世辞にも快適 とはいえないが、小さな車でブイブイ走るにはこの方がいい。セレクタ は無段階ATで、ちょっと癖がある。                 この車の何がいいって、第一にはやはりその小ささ(写真)。いまど きオフタイムは小さい車に乗っているほうが賢そうに見えるし、なによ り都内の混雑した道路では合間を縫って走る走る。ちょっと買い物に行 っても駐車にも困らない。自転車が数台置けるスペースがあれば十分な のだ。                               第二にはそのスタイルだろう。よく見るととっても愛らしい。フロン トガラスは平面ガラスで、ドアもペラペラ。幼稚園児が自動車の絵を書 くとこんなスタイルになるんじゃないかな?(余談だが、いま日本で子 供に自動車の絵を描かせると、ほとんどはRV車を描くらしいね・・・ 嘆かわしいことだ。)そして前後のツイン幌ルーフはなかなか開放的。 好天時に暑いのが難点だが。ルーフを開けっ放しにしておけば、買い物 袋をそのまま座席に放り込めるし、ロックも手を伸ばせばあけられる( 当然無用心だが)。街ではしばしば女性や若いカップルからの「かわい いね」という視線とコメントをいただける。              ただ難点もある。意外と小回りが効かない。交差点でUターンしよう としてびっくりしたりする。加速もちょっとだけつらい(飛ばそうと思 う車ではないが高速の合流などはちょっときつい)。でも欠点ってそれ くらいかな・・・。                         最近は本気で街乗りはパンダでいい・・いやパンダがいいと思ってい る。もちろん僕の夢はアルファとFIAT500(チンク)の二台体制 (できればエリーゼと3台体制)なのだが、チンクはクーラーもないし パワー・信頼性・価格を考えればパンダはとても現実的だ。       マッシモ社長のおかげで本当に助かっているのだが、思わぬ波及効果 として、僕の「小さな車・軽い車好き」がよみがえってきた今日この頃 なのである。一五郎も少しは軽くしたいものだ。          
 156の安全性?
2001.8.5

 「自分のクルマでクラッシュテストまでした個人HP」をキャッチコ ピーとする(?)からには、そのテスト結果をご報告しておかなくては なるまい。                             今回のクラッシュ、見た目は派手に壊れているが、実はやせ我慢でも なんでもなくドライバーにはかすり傷一つない(もちろん心の傷は別で ある(T_T) )。156はやはり現代の車であるといえるのだろう、フ ロントのクラッシャブルゾーンを目いっぱいつぶすことによって、そこ で衝撃を吸収し、Aピラー以降の乗員ゾーンを守っているのだ。事実、 ドアの開閉は今でも全く問題がない(ズレもない)し、ガラスも割れて いなければ、ストラットもずれていないように見える。ところがボンネ ットを開けてみると、TSエンジンの前部にあった余裕のスペースは全 くなくなっている。これが、僕が「一五郎は自らをつぶして僕を守って くれた」と感傷的に表現した理由でもある。運のいいことに、クラッシ ャブルゾーンで受けた衝撃はエンジンをクラッシュするまでには至って おらず(たぶん)、かなりきわどいところで済んでいるようだ(詳細は 調査中)。                             マッシモ社長によると、設計の古い車ならAピラーを押して天井まで イッテるとのこと。一五郎は壊れたフェンダー等を取り除けば、ステア リングもちゃんと利く状態である。                  ただし、今回は場所がサーキットであり、ぶつかった相手が柔らかい スポンジパッドであったこともラッキー要因のひとつである。      もうひとつ、僕が無傷であった原因として、H川さんにいただいたハ ーネスがある。いや、実際これをつけていなかったら首や上半身にはか なりの衝撃があったのではないかと思っている。今でも覚えているが、 その瞬間、本当に両肩をハーネスでしっかりと押さえつけてもらってい る安心感と強い衝撃があったのだ。                  ひとつだけ気になる点がある。今回はほぼ正面からのクラッシュにも かかわらず、エアバックが作動していない。筑波サーキットの人も「つ いてないの?」と言っていた。修理を考えると作動しなくてよかったの だが、いざというときのことを考えると不安だ。「さすがイタリアン」 では済まされない問題だとも思うのだが・・。             サーキットのフォークリフトでBパドックに降ろされた一五郎の第一 印象は「チョッと短くなった感じ」だったが、おかげで僕はこうして元 気でいられる。                           今うちの駐車場には、マッシモの社長のご好意でレンガ色のパンダが とまっている。足がないとうちは本当に困るので、大変助かっている。 最近このパンダにのっていると、なんだかこのくらいのクルマが街中で は一番便利だし、環境にも優しいし、ベストなような気がしてくる。特 に小型車が標準となっている欧州から帰ってくると、大型高級車を街乗 りで使っている日本人が「おバカ」にみえてくる(ごめんなさい)ほど だ。日本の場合は用途別に何台もクルマをもてないので仕方ない部分も あるが、それにしても、いつの間に欧州が小型車中心になって、日本が 中大型車中心になってしまったのだろうか・・・?このパンダのお話は またそのうち。                         
 クラッシュの原因を考える
2001.7.29

 もうすでにその答えは出している。そりゃそうだ、クラッシュ後、何 度も考えたから・・。                        この日は車載ビデオを2台積んでいた。前向きに一台。後ろ向きに1 台である。残念ながら後ろ向きのビデオはクラッシュ直前の左右への尻 振りで吹っ飛んでいる。この2つのビデオを僕は何十回もみた。     ビデオで見ても明らかなのだが、クラッシュした周回に僕はアタック していない。周回の直前にはエンジのGTV氏をパスさせて、そのあと はスローダウンするでもなく、かといってアタックするでもなく、なん となく速めのペースで漫然と走っている。そして迎えたダンロップ。ス タビのおかげか、アクセルオフだけで曲がれるようになっていた右コー ナーを抜け、いつものようにダンロップ下で左の縁石まで膨らむ。この 日はこのダンロップでかなり滑っていたのが、観客席の友人にも確認さ れている。そしてこの周、膨らんだ一五郎の左後輪が縁石からグラベル に落ちる。当然、お尻が流れる。直後が左の80Rでもあり、反射的に 左へカウンターをあてる僕。ここからはまるでスローモーションのよう に覚えている。まず車がFFであることからアクセルを戻さないことで 立て直そうとしている。後輪は右へ左へお釣りの連続なのだが、これを アクセルで前へひっぱってやることで収束させようと考えているのだ。 ビデオで見る限り、一旦は成功しそうに見える。ちゃんと80Rへ進入 していくのも大したもんだ。しかしそこは素人、収束するかと思った次 の瞬間、恐らく恐怖感を抑えきれなくて、ついにアクセルを戻したのだ ろう。一気に右へスピンする。ここで左へフルにカウンターを当ててい るが時すでに遅し。このフルカウンターのおかげで80Rの右壁、裏ス トレートとの間のスポンジへほぼ正面から突っ込むことになったのだ。  ここまでがビデオから分析した事実である。この先は僕の素人考えの 原因分析だ。                            まず初めに言えるのはタイヤだろう。中古のSタイヤを少し長く使い 過ぎた・・というよりは、その状態を自分がよく認識しておくべきだっ たのだ。この日で卒業させようと思っていたこのタイヤ。そんな状況で なのだから、思わぬスリップに対する「マージンをとったライン」をと るべきだったのだと思う。原因のひとつとしてこれは間違いないことだ と思う。                              つぎに言えるのは、僕の気のゆるみだ。実はこれが主要因だと今でも 思っている。まずレーシングスーツを忘れてくることからしてこの日は どうかしていた。いつもならメット、グローブ、スーツ、シューズの4 点は確認するのに。チャレンジも2度目になり、まわりのエントラント とも仲良くなり、緊張感も緩んできていたのだろう。勿論レースを楽し むことや、他のエントラントと仲良くなることはとても大切なことだけ ど、やはり僕らは、大げさに言えばお互いに信用して命を預けあってい るのだから、たとえアタック中でなくたって、必要な緊張感はもちなが ら走るべきだと思う。                        最後に、マージンをとった走りを心がけていなかったこと。これまで 僕は、非力なツインスパークエンジンとノーマルな足でタイムを稼ぐた めには、ある程度厳しい走りはいたしかたないと考えていていたけど、 いつしかそれが縁石にのせることを当然とし、危険なラインを平然と走 るようになってしまっていたようだ。僕らがアマチュアである限り、や はり一定のマージンをとって走らなければならないのは当然なのだ。と はいえ、ダンロップは最終コーナーとともに、最もタイムに影響する場 所なので、ついつい頑張ってしまうのだが・・・。           さて、僕がいまだにわからないのは、あの時アクセルを踏み続けるべ きだったのか戻すべきだったのか・・・である。瞬時にアクセルを戻し ていればその場でスピンしていただろう。もしかしたら、その結果どこ にもぶつからずに済んだかもしれない。だがスピンしないように対処す るのは本能的なものだと思う。結局はアクセルを戻さなかったことで、 一五郎はほとんど減速していない。おそらくスピンに陥った時点で80 km/h程度は出ていたのではないだろうか。ではアクセルを踏み続け ればどうだっただろう?2ヘアまでにテールのスライドは収まっていた かもしれないし、もっとひどい状況にもなっていたかもしれない。この 点についてはいまだに答えを出せていない。              今回を教訓として言えることは、サーキットを走る限りタイヤ等の安 全部品の状態は常に把握して走ること。慣れてきた頃に一番気をつける こと。コースにいる限り、クールダウンであろうと決して漫然と走らな いこと・・・であろう。どれも当然のことと受け止められるかもしれな いが、皆さんも是非気をつけてみてください。たぶん公道でも全く同じ ことが言えると思うのだ。                      そしてもうひとつ。サーキットは危険だと敬遠しないでほしい。僕は 今でも公道より安全だと思っている。だって今回のクラッシュが公道だ ったら今ごろ僕はこうしてHPなど書いていられなかっただろう。ルー ルとマナーを遵守して、自分と車の性能に見合った「マージンをとった 走り」ができれば公道より何倍も安全だ。               次回はアルファ156の安全性についてでもお話しましょうか。もち ろん気が変わるかもしれませんし、スイスのお話もしなきゃいけないし ね。・・・おお、しばらくネタあるじゃん。             追伸1:今週も多くの方に励ましをいただいて感謝しています。一五郎     はいま、マッシモの置き場で静かに休んでいます(写真上)。     マッシモの社長が如何にうまく、如何に安く治せるかと奔走し     てくれています。本当にいろんな方のご好意に頼りきってる僕     です。この場をお借りしてお礼申し上げます。        追伸2:そのうちクラッシュの衝撃映像を公開できるかもしれません。     ADSLを導入して待たれたし!(笑)          
 ARチャレンジ関東第二戦で痛恨のクラッシュ!
2001.7.21

 しばらくお休みを頂いた「諸事情」・・それは上の写真なんです。  6月17日、筑波にて開催されたアルファロメオチャレンジ関東第二戦 で、僕と一五郎は痛恨のクラッシュ。(今回は心情的に「ですます調」 でお届けします。)                         早朝、ROSSOのナカムッラ氏と待ち合わせて一五郎は筑波に向か います。思えばこの筑波への道も何度も走って慣れてきました。この日 は梅雨の真っ最中には珍しく晴れ。湿度も温度も高めの夏日です。順調 にサーキットに到着して、ナカムッラ氏に手伝ってもらってテーピング を始めます。今回こそ色の順番を間違えないようにイタリアンカラーで ヘッドライトをテーピングしました。準備万端整って受付を待ちます。 ところがここでトラブル。一五郎のゼッケン32番がないんです。待て ど暮らせど32番は出てきません。なにげに隣の車を見ると、あれれ? 32番を付けてるじゃないですか。事務局と本人に確認してゼッケンを テープごと譲り受け、とりあえず一件落着です。            気を取り直し、ナカムッラ氏に「そろそろ着替えるか!」と言われ、 気合いを入れて荷物置場へ行った僕は、そこで凍りつきます。「スーツ 忘れた・・」。ナカムッラ氏も目が点になっています。申し訳ないと思 いながらも、午後から応援に来てくれることになっていたこるまる氏に 電話しました。予選には間に合いませんが、うちに寄って、決勝までに は持ってきてくれるとのこと。仲間ってスバラシイです。        さて、予選を前に、いつも写真を撮って下さるローガンさんやHPの 常連さんたちとお会いし、しばし談笑。エントラントの人たちともお話 ししました。そうこうしているうちに、高校時代の同級生2人がご家族 をつれて遊びに来てくれました。う〜ん、なんだか今日は知ってる人が いっぱいだなぁ。こんな時は張り切りすぎたりするので要注意です。   そして運命の予選が始まりました。先週のIPCの教訓から、出来る だけいいポジションを確保しておくことを強く意識しており、また、こ の日はAR300クラスが多かったので、予選でポジションが悪いと、 そのあとの追い上げはきついと思いました。              この日の秘密兵器はもちろんサーキット2度目の強化スタビ。それに 加えて前日交換したモチュールEGオイルです。エンジンは絶好調。い つもに増してよく回ります。不安のあったブレーキパッドも、先週のI PCでは別のパッドをつけ、マッシモパッドを温存したため安心です。 モンダイはタイヤだけです。こいつはもう今日が最後のつもりです。   Bパドックからコースに進入しピットへ向かいます。今回は後ろから 3番目で最初の1〜2周はゆっくり走ってクリアラップをつくる作戦。 気になるのはすぐうしろに同じ作戦であろうgomeちゃんがいること くらいでしょうか。一旦ピットに整列した30台ほどのアルファ。いよ いよ予選開始です。                         ピットを出てゆっくりしたペースで走り出すと、いつもと少し様子が ちがいました。みんなすっ飛んで行くんです。これは前回第一戦で、予 選時間が異常に短かったためでしょう。おかげで1周目のバックストレ ートでは前車が見えなくなるほどのクリアがとれたのです。       せっかくなので僕も早々にアタックを開始しました。3周目、4周目 にアタックをして感じたのは前週よりタイヤが若干滑る事。それより、 この日はどうも集中できなくて、ほかのコーナーのことを考えながら走 ったりするためにブレ−キングが遅れたりしました。          そして運命の周回。最終コーナーで譲ったGTV氏と少し間をおきな がらアタックのペースではないものの、なんとなくのハイペースで回り ます。1ヘアを立ち上がりダンロップに進入。右インにはつけました。 そのまま左いっぱいいっぱいに膨らみます。ここで路肩の縁石にのり、 いつもならそのまま立ち上がっていくところです。ところがこの時、左 後輪が耐え切れず縁石からグラベルに落ちます。これが全てのきっかけ でした。お尻を振り出した一五郎。カウンターで一所懸命修正する僕。 右へ左へ振られながら80Rへ。いったんは持ち直したかと思った次の 瞬間、一気に右に回り左フロントからスポンジバリアへ・・・。     衝撃はあったものの、どこも身体が痛くないことを確認してエンジン を切り、車を降ります。この日はハンズフリーの携帯でピットのナカム ッラ氏と連絡をとりながら走っていました。すぐに彼からの電話が入り ます。なんでも、滑って白煙をあげたあと80Rで砂煙が見えたので、 「やったか!」と思ったそうです。バリアをバックストレート側へ乗り 越えて避難しながら状況を報告します。横を通り過ぎる他のエントラン ト仲間が心配そうに見ていきます。なかにはゼスチャーで「身体は大丈 夫か?」と心配してくれる人もいます。                予選終了後、フォークリフトでトラックに上げられた一五郎とともに 僕はコースを逆走してBパドへ。心配してくれた仲間が寄ってきてくれ ました。                              この続きはまたご報告することにして、その後のお話を。       その後、車もさることながら、このHPも存続すべきかどうか迷いま した。アルファロメオ156における様々なチャレンジ&素人インプレ ッションとともに、走ることの楽しさをもご紹介していきたかったので すが、この重大なクラッシュによって皆さん退いてしまうのではないか と思ったのです。また、僕自身もクラッシュによって自信を持って皆さ んをサーキットにお誘いすることが出来なくなるのではないかと思いま した。                               しかし、このHPは間違いなく皆さんの応援に支えられてきたわけで すし、一五郎に起こった事実はきちんとお伝えすることが、僕の責任で もあると思い、とりあえず再開することにしたのです。        その後壊れたパソコン環境もほぼ復旧しました。今後とも是非よろしく お願いします。                           今後は「自分の156でのサーキットインプレで、唯一クラッシュテ ストまで行った個人HP」をキャッチフレーズに?がんばります!    さて、次回はクラッシュの原因について分析したいと思います。気が 向いたらね・・・。                       
 ちょっとおやすみします
2001.6.24

諸事情により、2週ほどお休みします。ごめんなさい。       
 EURO CUP 2001 in TSUKUBA
2001.6.10

 9日、筑波サーキットではユーロカップ2001が開催された。一五 郎が参戦したI.P.Cレースは、デルタ等のクラス1、プジョーやア ルファ等の2000cc以下のクラス2、パンダを中心としたクラス3 の混走レースである。                        今回、マッシモからは、このI.P.Cで、クラス1に2名(デルタ とGTV)、クラス2に1名(一五郎)、クラス3に1名(MGSパン ダ)がエントリー(写真上)。さらにパンダカップにもMGSパンダで 1名が参戦したのだ。沢山のエントリーで、久しぶりに「みんなで遊ぼ うモード」になり、とても楽しかった。I.P.C、パンダカップとも に、午前中に15分のフリー走行と15分の予選があり、午後に12周 の決勝レースがある。つまり丸一日サーキットで遊ぶのだ。      <ブレーキのお話>  予想外に天候に恵まれたこの日、気温も高く、タイヤにもブレーキに も少々厳しい条件となった。ブレーキと言えば、実は前夜にパッドを交 換した。                              先週、残量が少ないことを知ってから随分悩んだ。来週のARチャレ ンジは、是非、現在つけているマッシモパッドでいきたい。とすれば、 今週のユーロカップでブレーキをセーブするか、ユーロカップは他のパ ッドで参戦してマッシモパッドを温存するかのどちらかしかない。しか し、ユーロカップもレースだから、走り出せばセーブするなんてことは 僕の性格から言ってきっと出来ない。結局マッシモで無理を言って、今 つけているパッドを外して温存し、ユーロカップ用に安いパッドを手配 してもらったのだ。それが上の写真、APロッキードのパッドだ。    交換後、街なかでは結構良く効き、タッチも剛性感があってなかなか よい。もちろん新品と言うこともあろうが、とても格安のパッドとは思 えないほどだ。                           次にサーキットでのフリー走行。マッシモパッドとは比べようもない が、ソコソコの効きを確認したのち、ペースをあげて仲間のデルタの後 ろに付いて1コーナーへ侵入。おわっっ・・・危うくデルタに突っ込み そうになった。車載ビデオで見るとブレーキングで車が左右に振られて いるのがわかる。危なかった。                    感覚としては「踏み込んだ先が無い」と言う感じ・・・つまり、効か ない分、常に限界まで踏み込んでいるため、その先のコントロールのマ ージンが無いのだ。だから前車が予想外の動きをしたり、突っ込みすぎ たりするとパニックブレーキ状態になる。街なかとサーキットでの性能 が全く別物であることを改めて思い知らされた。            ただ、このパッド、こののち決勝まで見事に持ちこたえた。効きに不 安があるために、早め早めのブレーキングを心掛けたとはいえ、きちん と最後まで仕事をしてくれた。価格対効果と言う意味では極めて優秀と 言えるのではないだろうか。                    <強化スタビのお話>  お待たせしました。強化スタビのサーキットインプレッション。街乗 りでは全然わからないとお伝えした強化スタビ、筑波ではどんな効果を 見せてくれるのか?                         まず、第1印象は「変わらない」、第2印象は「わからない」・・・ ・・って、それじゃ街乗りの時と同じじゃん。そうなんです。素人の僕 には当初全然わからなかったんです。フリー走行、予選ともにダンロッ プコーナーでは相変わらずチョンブレーキを入れないと曲がれないし、 最終コーナーもかなりロールしているように感じる。          でも第3印象?はちがった。決勝になってタイヤが暖まり、他車と競 りながら走っていくと、ダンロップコーナーもアクセルオフだけで曲が れることがわかった。ブレーキを入れなくてもインに付ける。それに切 り始めの動きがシャープに感じるので、これを活かしてこの日は各ヘア ピンをアウトから入って、スパッと回り、立ち上がりを重視するライン に変更してみた(タイムは全然伸びなかったけどね)。夜マッシモに戻 っての反省会、車載ビデオでは確かにロールが抑えられているような気 がした。前回のサーキット走行から時間が経っていることもあろうが、 極めて自然で変化がわからなかった。つまりスタビは、それほど劇的に 変化するツールではないものの、攻めていった際に、車の動き・ドライ ビングにマージン(余裕)を作り出してくれる「縁の下の力持ち的パー ツ」であるといえるのではないか。                  今回とARチャレンジに向けた最大の新兵器「強化スタビ」により、 タイムは飛躍的にアップ・・・しなかったが、ブレーキ性能の低下、タ イヤの消耗、気温の高さを補って、ベストラップに近い13秒台を確保 した。                              <レースのお話>  また、おフランス軍団にやられた・・・。といってもサッカーの話で はない。                              初めて筑波を走ったI&F以来、どうも一五郎はおフランス軍団との 相性が悪い。フランス車でサーキットを走る車は、プジョーの205や 106S16が多い。彼らにとってその車はレース専用であり、シート も内張りもはがして軽い車をさらに軽量化してくる。そうすると、筑波 ではちょうど156TSと競るくらいの戦闘力になるようで、一緒に走 ると常に絡むことになってしまうのだ。事実、直線では引き離されるこ ともないが詰めることも出来ない状態だ。               その他、失礼ながら車両価格の違いでは相手に分がある。こちとら日 々の生活にも家族旅行にも使う車で、接触はもとよりキズもつけたくな いのだが、相手はレース専用車両であり恐らくセカンドカーだ。さすが にぶつけてもいいとは思っていないだろうが、ブロックの激しさなど、 思い切りの度合いが違うのは事実である。               ともかく戦闘力が近いことから、一五郎のまわりは今回もまた、最初 から最後まで全部フランス車だった。しかも過去のレースのようなクリ アラップ状態など1周もなく、12周を全てサイドバイサイドという白 熱したレースになった。詳細は割愛するが、スタートで先行した紺の2 05が、最速タイムで勝る赤の205とそれを抜こうとする一五郎の2 台を抑えて走るという、クラス4位争いを終始展開することとなったの だ。                                戦闘力に差が無いため、ブロックされるとどうしても抜けない。でも 一番辛かったのは真ん中の赤の205だろう。コーナー毎に仕掛けるも のの、ブロックされて抜けずイライラがつのる一方、後ろのアルファも 1コーナー、1ヘア、2ヘアで仕掛けてくるのだから気が抜けない。ワ ンミスが命取りになる。後ろをブロックしながら前にチャージしなけれ ばならない状態が延々と続く。                    先頭の紺の205の精神状態も想像はつく。前には誰もいない状態で 自分より速いタイムで回っている2台が後ろから仕掛けてくるのを巧妙 にブロック。インを絶対に開けない走りを続けなければならない。彼は 前よりバックミラーを見ている時間の方が長かったに違いない。     そういう意味では一番気楽だったのは僕かもしれない。だが、1台な らともかく、2台同じペースの車を抜くことが如何に難しいかを思い知 り、イライラ度は前の205と同じだった。              結局、紺の205が4位を守りきり、赤の205も攻めと守りをを演 じきり、一五郎は6位(予選8位)となった。表彰台に関係ないところ での争いではあるが、恐らくトップ争い以上に熾烈だったのではないだ ろうか。レースが終わった直後、イライラは充実感と楽しんだ満足感に 変わっていた。                           なお、タイムは予選が1分13秒801、途中開眼したものの決勝は 接戦を続けてしまい1分13秒817となった。            さて、GWに僕が伊那で乗ったMGSパンダは、この日筑波でこるま るが18秒台をマーク。MRCパンダ時代から約8秒のアップだ。さら にパンダカップでは、まっちも石塚氏が3位入賞で表彰台をゲット。M GSパンダは見事に大躍進し、マッシモ軍団としても嬉しい一日となっ たのである。                           (一緒に走ったプジョーの方々、「おフランス軍団」なんて言ってごめ んなさい、脚色ですからね〜。本心は良きライバルであり、良き仲間だ と思っています。)                          <今後の課題>  今回のレース、プジョーとの争いのなかでいくつか課題が見えた。  本来は、重い156のほうがブレーキングと小さなコーナーリングに 不利で、逆に直線や高速コーナーではパワーで勝るので有利だと思うの だが、実際には小コーナーで詰め、最終コーナーで離される状況だった のだ。                               これは何を意味するのか?ドライビングテクニックの違いを別とすれ ば、やはり足の違いと言わざるを得ないのではないだろうか。他のポイ ントでは抜けそうな相手に、高速コーナーでは置いて行かれる・・・。 どうやら一五郎は高速コーナーが遅いようだ。筑波の最終コーナーをも うすこし踏ん張って回れるようになればタイムアップできると思うのだ がどうだろうか。