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次に、あけた穴に棒を立て、長さを調整して固定します。さらにこの
棒の頭にマジックを塗り、ボンネットを軽く閉めます。そしてマジック
で印のついたところを中心にして、ボンネット裏側のFRP部分に特殊
なドリルで直径5cmくらいの穴をあけます。これが結構大変。FRP
を削るので、まるでサーフショップのような臭いがします。この作業は
結構コツがいるのでマッシモ社長がやってくれたのですが、30分後に
はFRPの粉で頭まで真っ白になってしまいました。次にボンネット表
面側にも穴をあけます。これは歯医者さんの治療機のようなドリルで、
ボディ側に立てた棒の頭が通るぴったりのサイズを削ります。O型の僕
は最初は慎重だったものの、だんだん作業がいいかげんになってきて、
このあたりから一気に大胆になってきます。最後にボンネット側にピン
の固定部をつけて終了です。
ここでは書きませんでしたが、結構面倒な作業が途中にあり、工場長
のY本さんには大変お世話になりました。大変ご苦労していただいたの
で、出来上がりをみて「やっぱ青が良かったかなぁ」とはもう言えませ
んでした(笑)。
さて、効果はといえば、もうバッチリです。ボンピン装着前は、高速
道路で常にボンネットがゆれていました。それがビシッと固定されてい
ます。とりあえずこれで高速走行も安心ですね。
実は安心するにはもうひとつの作業が必要でした。それはボンネット
の裏張りです。カーボンは,直射日光や熱に強くはなく、色がかわって
しまう恐れがあるのです。そこで、ボンネット裏側の直接カーボンがむ
き出しになっている部分に耐熱シートを張るのです。この作業は結構簡
単で、透明のしっかりしたビニール等で型取りして、次に耐熱シートを
大きめにカットし、貼り付けるだけです。
仕上りは上写真のとおりです。僕の場合はちょっと小さく切りすぎた
部分もありますが、まあ、裏側ですからね(やっぱりO型だ)。これで
エンジンからの熱には耐えられそうです。この耐熱シートは少しあまっ
たので、今度、エアクリからの吸気パイプなどに貼ってみようと思いま
す。
最後にもうひとつ。このボンネットのカーボンに合わせて、イタ雑で
Bピラーに貼るカーボン調のシールを買いました。よく見るとあまりカ
ーボンっぽくないんですけど、安いし、さりげない演出のつもりです。
(写真ではあまりよくわかりませんね)
いやぁ、ボンネットひとつで結構遊べましたねぇ。そうそう、一五郎
の回転写真はボンピン取り付け後に撮影したものなので、すでに気がつ
いた方もいらっしゃったかもしれませんね。
さて、来週はエアクリーナーのお話・・・かな?
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10時30分、レギュラークラスの走行が始まりました。ペースカー
を先頭に3周程を慣熟走行します。ところが最後尾に並んだ僕だけが、
ピットから出られません。実は、6ヶ月使わなかったハーネスの長さが
いつのまにかズレており、ベルトが締まらないのです。無理に締めると
肩もお腹も血が止まりそうです(泣)。一瞬「太ったのかな?」と思い
ましたがそうではなさそうです。1周以上遅れてやっとコースインし、
慣熟走行の最後尾に追いつきました。
再度ピットからスタートし、いよいよアタック開始です。まずは数周
タイヤを暖めながらクルマの挙動を確かめることにしました。というの
も、公道でのシビアさ、首都高での接地感の無さが、サーキットではど
うなるか予想もつかなかったのです。ダンロップスタンドでは、マッシ
モ社長や仲間が手を振っています。そんな様子がはっきり見えるほどノ
ンビリ走ったのです。それにしても、僕の「トラウマゾーン」で観戦す
るとは悪趣味な奴らだ(笑)。
数周走ると先頭のGT−Rやランエボがミラーの隅に小さく見えまし
た。ヤバイ、周回遅れになる!と思ったのですが、なんと次のコーナー
ではすぐ後ろに張り付いており、直線に出たとたんに抜かれ、また豆粒
になっていきました。さすがにレギュラークラスは速いです。あの速さ
で突っ込まれては大変ですから、今日はやっぱりスピンは禁物です。前
後にマージンをとれるタイミングを見計らいます。
そして各コーナーでの挙動を確認した後、よし、次の周から行くぞ!
と裏ストレートを加速していたところ、前方にスロー走行中の”こるま
るデルタ”を発見。彼が後ろについてくれれば後続の心配はなくなりま
す。思ったとおり、僕を見つけた彼はぴったりと後ろについてくれまし
た。安心してペースをあげます。
限界に近くなるとクルマは本当の顔をあらわしてきます。コーナーで
はロールしない分、安定感はあるのですが、一方で限界を超えると一気
にイキそうな感じがして、なかなか思い切って攻められません。でもス
テアリングの切れ角は若干少ないようですし、アクセルも早く開けられ
ますね。例えばロール量は下の写真をご覧ください。これは80R入口
の状態ですが、地平線の角度を見ればロールの違いは歴然です。
(左:ノーマル 右:車高調)
しかし最大の問題点は、やはりダンロップコーナーにありました。そ
うです、クラッシュの原因になった右コーナーです。僕の右足は、まる
で一五郎につかまれたかのようにブレーキペダルから離れようとしませ
ん。156のようなアンダーパワーのクルマは、このコーナーで速度を
落としてしまうと、これに続く登り80Rでの速度がのりません。わか
ってはいるのですが、この日はさすがに慎重になりました。
前半の30分が終了しパドックに戻ると、一五郎のタイヤ空気圧を仲
間が測ってくれます。ところがここで今日一番の事件が・・・。左後輪
の空気圧が測れないのです。注入口が壊れたと判断し、とりあえずその
ままにしていたのですが、5分ほどしてなにげにタイヤを見ると、どう
もつぶれているようです。そうです、パンクでした・・・。すぐさま仲
間のクルマに付き添ってもらって、サーキットの近所のタイヤ屋へ直行
しました。この日は天気がよかったので代わりのタイヤは持ってきてい
ませんから、このタイヤを修理しないと帰ることもできないのです。後
半の走行時間までは30分ですからもう諦めました。ところが呑気なタ
イヤ屋のオヤジさんの手際は思いのほか良く、修理を終えてサーキット
に戻ると、自分の走行時間がまだ15分残っていました。あわてて助手
席のヘルメットをかぶり、そのままコースインです。
それにしてもおろしたての新品タイヤでパンクするとは・・・ついて
いません。
さて、本日の総括です。
タイムは、ベストラップに遅れること0.012秒の「1’13”4
92」でした。車載ビデオを見ると、まるで観光ドライブでもしている
ようにおとなしい走りですが、決して全く攻めてないわけではありませ
ん。なんとなく、これまでのようにギリギリまでブレーキを遅らせたり
する気にならないのです。コーナー途中からアクセルを開けられるので
突っ込むより早めにブレーキングを終わらせて、早めに加速をはじめた
い気にさせるのです。結果として、それが派手さのない走りにしたよう
です。
これはセオリーどおりであり、当然これまでだって立ち上がり重視の
走りをするべきだったのでしょうけど、ノーマルの時には、ロールして
なかなかアクセルを開けられず、そのため、知らず知らずのうちに、ブ
レーキで突っ込んで一気に方向を変えようとする走りになっていたよう
です。
事実、過去の車載ビデオと比較してみると、決してペースは遅くない
のです。各コーナーリングは速く、かつ安定しています。恐怖のダンロ
ップ(笑)も、思ったほどは速度を落としすぎてはいません。
ベストラップを更新しなかった原因は、裏ストレートでシフトミスを
していることです。これにより、タイムロスだけではなく最高速が伸び
ていないのです。ユーロカップの際のビデオと比較すると、2ヘアの立
ち上がりで1秒あった差が、最終コーナー後半では追いつかれています
ので、ストレートでのシフトミスって、実は大きなロスにつながるとい
うことがわかりました。
もう少し足とニュータイヤについて感想を。実は、高速コーナーでは
ジリジリとした滑りを感じました。ニュータイヤなのに?と思いました
が、実は滑りが増えたのではなく、滑りがわかるようになったのです。
これまではロールすることによって、滑りの感覚があいまいで、これが
恐いもの知らずな走り(?)にさせていたようです。今度は足がしっか
りしたことで、リニアに滑りが感じられるようになったわけです。
ニュータイヤはどうかと言えば、これは正直いってよくわかりません
でした。グリップがよくなったかと言えばそれほどは感じず、ただ安定
はしていたかな・・・って感じです。相変わらず鈍感な僕ですので、あ
まり信用しないでください(笑)。
さて、無事にシェイクダウンを終えた一五郎と僕ですが、安全第一が
目標だったとはいえ、ビデオを見るとあきらかにベストタイムの更新は
可能であったため、もう少し攻めればよかった・・との思いも残りまし
た。次回は是非12秒台突入を目指したいと思います。
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そもそもこのカーボンというのは高級素材で、その模様は、最近では
インテリアなどにも使われており、そのファッション性でも定番となり
つつあります。たとえば、156のインパネまわりの模様も、このカー
ボンをイメージしたもの(グレードによる)ですね。・・そういうわけ
で、塗装をしなくてよいということは、かなりのコストダウン(塗装代
はボンネットの値段と同じくらいします)にもなるのです。
さて、効果はどうかといえば、今回、足回りを同時にやってしまった
のでボンネットの効果かどうかはわかりませんが、ノーズの動きはとて
も軽快になっています。V6ならなおさら効果が期待できるのではない
でしょうか。
このボンネットは、ノーマルと同じく前1個所、後2箇所の3点での
固定となっています。ここである問題が発生します。純正ボンネットで
は、それ自体に重さと剛性があるので3点で十分なのですが、カーボン
の場合は、いかんせんその軽さがあだとなり、高速域でばたついたり、
場合によっては開いてしまうこともあるのです。サーキットでも時々そ
んなトラブルを見かけますが、公道では命取りです。このため、ボンネ
ットを軽量化する人は、通常ボンネットピンで固定をします。
一五郎の場合も、高速を走るとボンネットがビリビリゆれます。あま
りに危険なので、実は先日ボンピンをつけました。僕的には、ボンピン
は美観を損ねると考えているのですが、最近は貼り付けるだけのダミー
ボンピン(!)も売ってるらしいので、カッコイイと思う人もいるのか
もしれません。ボンネットまわりのお話はまた来週。
※この記事を書いた翌々日、友人が高速時にボンネットが開くとどうな
るのか実際に見せてくれました・・・。恐ろしいことです。
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