「消費材の包材に使われるプラスティックについて」学習会報告
「プラスティック焼却を考える会」の学習会として、2007年11月20日に、連合会品質管理部の槌田さんから、生活クラブの包材プラスティックの安全性について伺った。
多種多様なプラスティック
プラスティックと一口にいってもたくさんの種類があり、安全なものから、環境ホルモンやダイオキシンの原因となる物質、さらには重金属を含んだものまで、さまざまな種類がある。熱を加えることや、油分に接触することによって危険物質が溶け出す可能性は充分ある。PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)は、安全だが、水分や酸素の透過性があり油分に弱い。そのため、食品によって適当な包材というのは、多種多様である。
無添加追求フィルム
生活クラブの包材表示は、最外層から順番に中間、最内層とすべての材質を表示している。また、無添加追求フィルムを開発し、食品に触れる部分に使用している。正直に、無添加といわないで「追求」という文字がついているのは、袋を開きやすくするため無機物の「珪藻土(アンチブロッキング剤)」のみを添加しているから。また、小麦粉などの粉状の消費材のみ、静電気を防止する「ステアリルモノグリセライド(帯電防止剤)」を入れている。これは、脂肪酸なので、安全だという。
マテリアルリサイクル
単一素材のプラスティックなら、再生利用も可能だけれど、組成が不明なものはリサイクルするわけにはいかない。自治体によってはプラスティックを回収に回し燃料化しているが、莫大な費用がかかっている。その点では、生活クラブの牛乳キャップとP袋のマテリアルリサイクルシステムは素晴らしい仕組みだといえる。
プラスティックは廃棄まで考えて
中国製のプラスティックおもちゃの鉛が含有量が基準値をオーバーしたということが発覚しているが、いくら、直接舐めても害はないといっても、燃やせば害になるのは明らかなことである。製造段階で、安全なプラスティックを作ることは必須だと思う。その前に、あまりプラスティック製品に頼らない暮らしをしたいものだが。「生活クラブ」では、食品に直接触れるのもの安全性は、絶対に確保されているという事がわかった。しかし、一般のほかのごみと混ざって燃やすことになった場合、どういう化学反応がおきるのかが心配だ。世の中に出回るプラスティック製品がすべて安全なレベルのものならいいけれど。
2007年市民が行う松葉のダイオキシン調査報告集会
2007年7月14日(土) 於:下北沢タウンホール
2007松葉のダイオキシン調査は、2008年度から全面展開される「東京23区の廃プラスティック焼却」に先立ち、大気中のダイオキシン類濃度を松葉(クロマツ)の針葉を使って測定し(本格廃プラ焼却前の基礎データ)、本格的に廃プラ焼却が始まるとどのような変化があるかを確認することを目的とした調査で、多くの市民のカンパ資金と参加協力によって行なわれて来ました。あいにくの雨模様、下北沢タウンホールのスカイサロンからは、雨に曇ったグレーの街が見えましたが、会場は環境問題に関心のある方々、55名の参加者の熱気に包まれていました。
講演:「松葉調査結果報告および廃プラ焼却の課題」
今回の調査結果について、環境総合研究所の池田こみちさんに分析をしていただきました。99年の結果に比べるとダイオキシン類の検出データには改善が見られますが、それでも世界の中ではかなり高い値です。そして、データ結果から排出するダイオキシンが焼却炉由来だということが伺われます。
各自治体からの報告
23区と一口にいっても自治体によって対応がさまざまです。また、今回数値が高かった地域は、その地域のごみが原因というわけではありません。焼却場や中間処理施設がある位置と風向きによるものと思われますから、東京全体の問題です。
廃プラスティックを燃やすこと
このような現状で廃プラスティックを焼却してよいのでしょうか?高性能のごみ処理施設ができた、といってもやはりダイオキシンを含む多様な化学物質が発生するそうです。それを高性能フィルターで除去し大気中に出さないというシステムですが、そのフィルターに問題が生じたら・・?
ごみの分別の習慣は?
今まで、ごみ分別を徹底しようと教育を行ってきた東京都清掃労組の現場の方からも、混合収集には疑問の意見が出されました。まずは、ごみを減らすこと、分別すること。今、混合収集に慣れてしまったら、再度、分別をしていくことは、難しくなるでしょう。
連携して活動を!
たくさんの方々から活発に質問・意見が出され、これから私たちは何をしていったらいいのか、どの方向に進めばいいのかを考える機会になりました。生活クラブの代理人ほか、区議会議員、生産者の方々なども参加されましたので、連携しそれぞれの立場で出来ることから行動することが期待されます。