第四回「三国の男と女2」


郭淮「皆様、お久しぶりでございます。」
朱然「コラ…私の台詞をとらないでくれ…一応、ここの主役は私なのですから…まあ、前言った通り、『三国の男と女』の続編です。」
王朗「ちなみに文珪殿は前のように暴走しないように、睡眠薬入りの酒をも飲ませたのじゃ。」
郭淮「ど、どこから睡眠薬を?」
王朗「美女の幽霊にとりつかれた鐘元常殿が、よく服用しているものをもらったのじゃ。睡眠不足にもよく効くぞ。」
朱然「……ともかく始めよ。今回は日常の生活を語ってもらいます。」
王朗「まずはだれからじゃ?」
郭淮「それがしの…妻です…」
王夫人「と、言うわけでまた登場!皆様、お久しぶりです!お土産をどうぞ…!」
朱然「あ、ありがとうございます。」
王朗「かたじけない……お、美味いのお…」
朱然「確かに…これは一体?」
王夫人「西域からの贈り物です。羌族の方たちからもらいました。」
朱然「そう言えば伯済殿は魏の西部前線の総大将でしたな。」
郭淮「うむ。彼らと交渉、治安、その他もろもろなことで接しておるからな。」
王夫人「私は影から彼らの接待、その他もろもろの世話をしております。直接彼らの前には出れませんけど(注1)」
王朗「夫婦そろって大変じゃのお…」
朱然「で、日常は何やっているか答えてくれませんか?」
王夫人「はい。基本的には裏方ですね。主人や他の家族の服の手入れ、武具の手入れ。そして夜のお相手…あらやだっ、恥ずかしいわ…(汗)」
郭淮「こっちの方が恥ずかしい…(汗)」
朱然「…え…えっと…学問や自分自信の鍛錬は?」
王夫人「少しは。おおっぴらにはやりませんが。少女時代の時はよくやりましたね。」
王朗「何故に?」
王夫人「私の故郷は并州太原。それに自慢ではありませんが我が家は名門の家系です。よって少しの儒学、詩作のことを学べました。そして異民族や野盗の来襲があったとき狙われるかもしれませんから、一通りの武術を学びました。」
王朗「ふむ?王司徒殿(王允)の姪君でござるなら都にいたのでは?」
王夫人「いえ、我が伯父上は一時期宦官に睨まれた事があります。その時一族の若き者の半分は故郷に戻りました。一族破滅を防ぐ為です。その為私は李カク・郭シの乱のときにも大丈夫だったのです。(注2)」
郭淮「我が家はそれなりの名門。祖父が九卿の一人でありますゆえ。その為我が家と王一族は結びつきがあったのです。それがしと彼女は生まれる前から結婚を約束されていたと思います。(注3)」
朱然「・・・・・・なんかすごいな・・・」
王夫人「まあ、こういうわけですわ。それでは私はこれで…」
郭淮「ありがとう。ゆっくり休んでくれ。さて次は…」
孫尚香「こんちゃ〜〜っす!またもやあたいの出番よ!…あり?あのへっぽこ野郎は?」
朱然「い、今寝てますから、気にしないで話して下さい。」
郭淮「(義封殿!何故彼女を呼んだのです?!)」
朱然「(妹君が無理やり私について来たんです!あの性格じゃ断れないですよ〜!)」
王朗「しょ、尚香殿、日常生活を話して下され。」
孫尚香「決まってるじゃない!自己鍛錬よ!時には狩や侍女の訓練もするよ♪」
朱然「・・・やっぱり?」
孫尚香「もちろん!ねえ、あいつどこで寝てるの?ちょっとこづきたいんだけど。」
その時!
潘璋「てめえ〜〜〜〜〜!!ふざけたとこぬかすんじゃねえ!」
王朗「あ…もう効果が切れたのかのう…」
孫尚香「出たな〜〜へっぽこ贅沢酒飲み野郎!!」
潘璋「うるせぃ!!このへっぽこ暴行暴走姫君がぁ!」
孫尚香「きええええぇぃぃ!ぶっ飛ばしてやるわ〜〜〜〜!!!」
郭淮「義封殿!とめなくていいのですか?!」
王朗「だめじゃ…ふて寝しておる…」
郭淮「結局こうなるのか…」


注1:人の妻が宴会で他人の前に立つことは儒教の考えでは無礼なことだそうです。曹丕がこれを二回ほどしたとか…
注2:『その時…』以降は私の推測です。
注3:同郷の名門同士が婚姻を結ぶのは良くあること。(例えば穎川の荀氏と陳氏と鐘氏)『生まれる間から許婚』は私の推測ですが十分ありえた事と思います。


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