立体写真とムービーの制作TIPS  

2台の『サンヨーXacti HD1A』による「ハイビジョンもどき」のステレオ写真・ステレオムービー撮影・編集TIPS(2007年夏)

■ステレオベースを近接撮影用に狭められる薄い縦型フォルムとインターレースのよう なジャギーが生じないプログレッシブによるカード記録方式に惹かれて、 前々からステレオ写真・ステレオムービー撮影用に目を付けていた サンヨーXacti HD1Aが新型のHD2登場でメチャクチャ実売価格が安くなり (「価格コム」最安値は コチラ)、今や同クラス(5メガ画素)のコンパクト・デジカメとさほど変わらない価格と なったので、2007年春に思い切って2台購入しました。

■ハイビジョンと言ってもXacti HD1Aのムービーの画質はあくまでも「MPEG-4」(AVC/H.264ではないフツー のMPEG-4)なのでソニーやキャノンのハイビジョン・ビデオカメラの画質には遠く及びませんが、 立体視による画質改善効果に期待してテストしてみました。
なお、フリーソフトの「ステレオムービー・メーカー」(以下、SMMと呼び、立体編集ソフトのコーナーで詳細を掲載)はMPEG-2ファイルであればハイビジョ ン・サイズでも読み込み・編集可能なのには改めて驚きました。作者のむっちゃんさんって本当に凄いです!

■なお、ステレオ・ムービーの鑑賞方法としては、CRT+液晶シャッターメガネ、3Dヘッド マウント・ディスプレイの人が多いと思われ、その場合のモニターサイズは1024x768ピクセル が全体の約80%を占めている現状から、ウェッブ上では1440x1080xステレオペアの ハイビジョン・ステレオサイズで配信しても 再生可能な高いスペックのPCを強要するだけで意味が無いし、インターレース化してしまっ ては画質の劣化は避けられないので、現状では片側のサイズを1024x576ピクセルとした 「ハイビジョンもどき」にしてみました。 上下が黒帯状態となりますが、1024x768ピクセル表示のCRTモニターでページフリップで 液晶シャッターメガネで見ると、画像部分自体はピクセル等倍・原寸表示となります。

■Xacti HD1Aの場合、ステレオベースは最小約3.5cmまで寄せられますが、今回は約3.5cm〜5cmまで 可変可能な小さな手製プレートにステレオベース約4cmで取り付けて撮影しましたが、 いいかげんに取り付けたため少しトゥーインしてしまいました。
夕方(午後5時ごろ)の犬の散歩の際に手持ちで撮ったものでグラグラしているのはご容赦ください。
暇な時間が出来次第、もう少しまともなサンプルを撮影・編集します。▼


■ハイビジョンもどきのステレオ・ムービー(1024x576x左右ペア/交差法)7秒/6.115MB
2台のXacti HD1Aで撮影した各1280x720ピクセルのMPEG-4ムービーをそのまま編集可能な ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 10」(売れてはいるが何かと問題の多いソフト=詳細は別項で述べます)で1440x1080ピクセルのMPEG-2 HD に変換し、SMMで左右の位置調整・角度調整とそれに伴うクロップ(トリミング)を行ったうえで「無圧縮:1024x576ピクセルx左右 ペア」のAVIに縮小保存し、ウィンドウズ・メディア・エンコーダー9で「ユーザー設定の セッション」⇒「品質を80」に設定してWMVに変換したものです。
2004年製のDELL DIMENSION 8300(P4/2.8GHz)では一応コマ落ちなく見られますが、さらに 古い2001年製のSOTECのP4/1.7GHzマシンでは激しくコマ落ちしてしまいます。 ハイビジョン・ステレオ・ムービーの再生環境にはやはりCore2Duo以上のCPUパワーが望まれます。


■640x480x左右ペア/交差法にクロップしたステレオ・ムービー 7秒/3.756MB

上記で用いた1440x1080x左右ペアの中間ファイルからSMM上で中央部分を「勘」によるフリーハンズで 約4:3にクロップし、無圧縮AVIで640x480x左右ペアで縮小保存した上で、「品質を87」で WMVに変換したもの。
もしも中間ファイル作成の手間を惜しまないのならば、SMMで左右位置調整・コマ同期処理 後に「左右別保存」し、それをフリーソフトの「SUPER」 などを使って個々に正確に4:3で中央部をクロップして保存してから再度SMMでステレオペアに 合成することも出来るが、面倒〜。



ここでXacti HD1Aの残念なところについて一言、二言...
    (下のムービーは1280x720サイズの元MPEG-4ファイルから直接WMV-HD BVR87に圧縮したサンプルムービー 8秒/8.9MB)

さて、「価格コム」のXactiスレッドでもユーザーの人々から指摘されていますが、Xacti HD1Aには以下のような弱点があります。

1.暗所ノイズが酷い(新型のHD2では改善されているようです)
2.黄色かぶりする(これもHD2では改善されています)
3.白飛びする
4.光学系がチープでレンズ・スミアが発生する(レンズ部はキャノン製らしいのですが...)
5.三脚にセットすると液晶モニターが開かない・もしくは完全に閉まらない(完全な設計ミスです)
6.三脚にセットするとACアダプターが使えないのでそのままでは長時間撮影が出来ない
    (ステーを自作するか携帯電話用のクリップ式雲台を使わなければなりません)
7.レンズが上傾したピストルグリップ・デザインは見てくれ優先の実際にはフレーミングが難しい非常に使いにくいデザイン
8.音声の録音リミッターレベルが低く、すぐに音割れしてしまう
9.マイク位置が液晶モニターの裏のため「屋外での自分撮り」の時にはほとんど被写体の音声が録音されない
    (室内では壁反射音を拾ってくれますが屋外では外部マイクを使わなければなりませんがアクセサリーシューがありません!)
10.1280x720pのMPEG-4 HDを直接編集できるソフトが少ない(付属ソフトでもある程度の編集は可能ですが...)

以上のような弱点がありますが、モデル撮影などの長時間撮影で必須の三脚問題については私は以下のような方法で解決しました。


AC駆動による長時間撮影を可能とするためのブラケットの自作

Xacti HD1Aは付属のドッキングステーションからバッテリーへのチャージ、USB2でのPC接続、 テレビなどのAV機器との接続を行う形態となっているため、外部マイク端子以外の全ての接続 端子がカメラ底面に位置している(HD1A専用形状)。
出先などでドッキングステーションを使えない場合のために、外部接続アダプターが付属している が、これを取り付けると三脚穴と干渉して、給電や外部モニターでのリアルタイム・チェックが出来ない。
簡易的には携帯電話用のクリップ式雲台を使っている人が多いが、クリップ式雲台では パンやチルトが出来ず、単なる「記録」以上の作品を制作するには使えない。ましてや、 左右2台の位置を厳密に固定する必要のあるステレオ・ムービーには全く使えない。

そこで、出来るだけ安価で確実に上記の問題を解決する方法として、多くのホームセンターで 販売しているカーオーディオ等を固定するための汎用金具を使って、三脚穴と干渉しない ブラケットを自作する必要があります。

私の場合は最寄のホームセンター(「ユニディー」千葉・稲毛海岸店)で6mmの穴の開いた 1つ250円程度の「取り付け金具」を使用して自作しました。
ステレオ・ムービー撮影の場合は2台のカメラを平行してセットするための「ガイド」のため に意識的にL型で長めのものを使いましたが、1台のみの場合は平型の短いプレートでOKです。

取付金具を三脚穴と干渉しないように加工すること自体は時間を掛ければ100円ショップで 売っている平ヤスリを使って削ることは可能ですが、最大の問題は、「三脚穴に固定するための 1/4インチネジの長さ」です。
日本ではインチネジは一般的でないため、ホームセンターで入手可能なもので最短のものでも 16mmもあり、そのままではカメラを固定できないので、ナットやワッシャーで調整する必要が あるが、格好が悪く、また、ワッシャーは大きいので外径を削る必要が生じてしまう。

幸いにもユニディー稲毛海岸店では「簡単な金属加工」も1工程40円程度で行ってくれるので、 写真の長さ16mmの1/4インチネジ(三脚ネジ)を5mmに短くカットしてもらい、プレートもXactiの ACアダプター接続ユニットと干渉しないようにギリギリまでグラインダーで削ってもらい ましたが、1/4インチ蝶ナット(@25円)を含めて2セット分作ってもらって材料費込みで 750円程度でした。

これを市販のI型ステーに2台取り付けた上で三脚に固定します。 ステレオベースの調整も蝶ネジで取り付け幅を調整すればOKです。



ステレオ近接撮影・手持ち&三脚固定兼用ブラケットの自作
これに味を占めて、さらにステレオ近接撮影専用にステレオベースを狭めた、手持ちと三脚固定兼用の1枚プレートを使った 以下のようなステーを作ってもらいました。新たにこのプレート専用に短いボルト2本も作ってもらって 工賃込みで総額350円ぐらいだったと思います。

元々のプレートは、6mm穴が楕円状に4箇所に開いたL字型の取付金具です。
それを片側だけ少し残して切ってもらい、手前側の穴のそばをACアダプターと干渉しないようにギリギリまで 削ってもらいました。

バッテリー駆動で手持ち撮影する際には、前の方の穴を使って固定すると、プレートの不要な 部分がはみ出さず持ちやすい状態となります。

下の真ん中の写真は、手持ちの場合と三脚取り付けの場合の取り付け位置関係が分かるように、 2台を前後にずらしています(実際にはこのような使い方はしません)

三脚に固定してACで駆動する場合は、プレートの後方の穴を使って固定し、前方の 穴に三脚からのネジを通して蝶ネジで固定します。これで撮影中のパンやチルトも可能となります。

ステレオベースは約35mm〜約45mmの間で調整可能です。

カメラの傷防止のために100円ショップ・ダイソーの「滑り止めシート」を貼ってみましたが シートの粘着力が弱くすぐに剥がれてしまうのでボディーに当たるサイド部分は普通のビニール テープでカバーしました。なお、10mm用の小さなナット回しもダイソーに売っていました。

問題点としては、Xactiの三脚ネジ受けはヤワなプラスチック製なのでネジ山が壊れやすいため、 あまりきつく締め付けられず、手持ちではカメラが少しグラグラすることです。ワッシャーをかましてみましたが 縦長デザインゆえ、グラグラ感は直らず、そのため撮影結果も2台の上下位置・角度がかなり ずれてきてしまいます。 ステレオ写真の場合はステレオ・フォト・メーカー(以下、SPM)の自動位置調整機能で 修正できるので良いのですが、ムービーの場合はSMMにはまだ自動一調整機能が無いことと、 手動で調整可能ですがトリミングによって画質が低下してしまうので注意が必要です。



これに前後・左右の揺れをオモリによってヤジロベエのように打ち消す「スタビライザー」を つければ簡易ステディカムになるのですが、30度ぐらいも上傾したレンズデザインのため、 水平を取るのが非常に難しくなりそうです。
なお、民生用ビデオカメラやデジタルカメラ用の小型・軽量なスタビライザーを自作された人のサイト が参考になりますので、映画のようなスムーズなカメラ移動に興味をお持ちの方はチャレンジ してみてください。⇒ v-galleries.comの「カメラスタビライザのコーナー」



さらにXacti HD1Aをステレオムービー・デジカメとして使いやすく進化させてみました

ここまできたら、Xacti HD1Aをステレオムービー&デジタルカメラとしてもっと使いやすい ように進化させようという願望が湧き上がってきました。 ただし小心者の私にはXacti HD1A本体に手を加えて「改造」する勇気がありませんので、あくまでも 「おとなしい範囲」での進化に留まります。
そのポイントは、
  1.撮影時のグラグラ感を無くすためにグリップ付きブラケットを使い、撮影時にはカメラ本体に触れないようにする。
  2.XactiにはLANC端子が無いため電子的にシャッター同期を取るのは無理。付属の赤外線リモコンからの信号を2分配してシャッターを切る。

上記1.を実現するには「気合のシャッター同時押し」の技が使えなくなるので、必然的に先に2.を具体化する必要があります。

早速、手元にあった使っていないオーディオ用の光ケーブルの先端をXactiの赤外線受光部に セロハンテープで留めて、片方の端に付属リモコンを当ててシャッター操作やズーム操作を行う と、当たり前ではありますがフツーにリモコン操作ができることを確認。
この赤外線信号をどうやって2台のXactiに損失無く送るか...ネットを検索したところ、 光ケーブル用の2分配器が2,500円程度で販売されていることを知り(FUJIPATUこと富士パーツ (株)製「AC-OP6」)、光ケーブル(0.5mを2本と遠隔操作用に5mを1本)と合わせて注文。
数日で送られてきた分配器に2本の光ケーブルをつなぎ、それぞれを左右のXactiの受光部に仮留めしてテストしたところ、広角端ではオートフォーカス状態でもほとんどタイムラグが感じられない程度に2台のシャッターが切れることを確認。ズームも同様。 これなら女性モデルのポーズのような動きの激しくない撮影なら十分使えそう。

そこで手元にあった大昔に使っていたグリップ付きL型ブラケットを眺めているうちに写真のようなようなものを考えました。

L型ブラケットは「ハクバ」の「ブラケット L-III」(ヨドバシカメラで1,039円とお手ごろ価格)。
ちょうどグリップの人差し指部分にケーブルレリーズを差し込むための6mmほどの穴が あいているので、そこに1/4ネジを通して三脚固定用ブラケット製作で用いたものと同じL字金具を 取り付け、そこに上記の光分配器とXacti HD1A付属の赤外線リモコンを取り付けました。
なお、光分配器の取り付けには、これまた小心者の私ゆえ、後で取り外せるようにダイソーの クッション付き強力両面テープを使い、リモコンの取り付けも簡単に取り外しが出来るように ダイソーのマジックテープを使いました。この2つの組み合わせにより、偶然ですが分配器と リモコンの光軸の高さがピッタリ合いました。
右手でフツーにグリップを握り、ボタン操作は親指で行いますが、HD1Aは2台でも電池・グリップ 込みで500gそこそこなので、静止画ボタン、動画ボタン、ズーミングと無理なく操作可能です。

さて、金属線ケーブルと違い光ケーブルは90度には曲げられません。通常は直径3cmほどのカーブ を描くようにしか曲げられません。そのため、接続コネクター付きのままではカメラ側の赤外線 受光部にうまく取り付けられません。
そこで色々と試し、最終的には光ケーブルを鋏でぶった切ってみましたが、何ら問題なく リモコンからの赤外線を受けて機能しています。
ちなみに鋏でぶった切ったのは、光分配器にオマケで付いてきた1mのものです。おそらく カッターなどで綺麗に切断すればより光伝達効率が上がると思いますが、現状の切りっぱなし のままでも問題は無いように思えます。

なお、光ケーブルのカメラへの固定方法ですが、現時点ではダイソーの「パジャマの替えゴム」 で留めています、が、格好が悪いので、粘着力の弱い取り外し可能な両面テープでスマートに 固定することを検討しています(撮影中に外れないだけの粘着力は必要なので選定が少し難しい)。


■さて赤外線リモコンによるシャッター同期とズーム同期はいかに

さて、ここまで格好は整ってきましたが、付属赤外線リモコンを光分配器で2台のHD1Aに振り分けて のステレオ静止画撮影時のシャッター同期並びにステレオ・ムービー撮影中のズームの同期は どうかをテストしてみました。

結論から先に述べますと、
  1.静止画撮影時は早い動きには追従できず同期が取れない。
  2.ムービー撮影中のズーミングはほぼ問題なく同期が取れる。
というものでした。

静止画の同期についてさらに言えば、ソニー製品に多く採用されている「LANC端子」を用いた 米国製のステレオ写真撮影用シャッター&ズーム同期ユニット「Lanc Shepherd」(日本ではここで買えます)の場合は 最高で0.1ms(1万分の1秒)程度の誤差で2台のカメラを同期させることが可能ですが、Xacti HD1Aの赤外リモコンの場合は最大で0.5秒ぐらいの誤差が生じているようです。
もちろん、モデル撮影のようなポージング主体の場合はほとんど問題なく立体写真が取れますが、 ペットや小さな子供などの動きの速い被写体や風が強く木々の葉が揺れているような日の風景 などでは同期が取れない=立体写真として成立しない、と言えます。
やはり静止画用にはソニーのLANCやキャノンEOSのような電子式レリーズの並列接続による 同期が信頼性が高いと思います。
以下に上記システムでのシャッター同期ずれとズーム同期の実際のサンプルを掲載しますので参考としてください。

■シャッター同期ズレのサンプル

Xacti HD1Aでシャッターとアイリスはオート・モード。撮影日は曇りでしたがホワイトバランスは 「太陽光」に設定。ステレオベースは約60mm。手持ち撮影。
クリックすると片側1024x768ピクセルの交差法ステレオペア画像が開きますので、裸眼交差法が出来る人は そのままで、出来ない人は平行法用のビューアーや液晶シャッターメガネ、HMDでご覧ください。
遠くの公園で走っている子供に同期が取れていないことが確認できると思います。よく見るため にはSPMでマウスのホィールを回して拡大してみてください。

■ズーミング同期のサンプル1

カメラの設定は上記の静止画と同じ。
クリックすると片側1024x576ピクセルのWMVが再生されます。
再生にはペンティアム4/2.8GHz以上のCPU搭載パソコンを推奨します。
ズーミングの同期は概ね良好だと思います。

■ズーミング同期のサンプル(テレマクロ)2

カメラの設定は上記の静止画と同じ。
HD1Aはステレオベース35mmで、かつ、被写体から1cmまで接写が可能なので、1mぐらいの距離 からズーミングして寄せても立体感を保持したままこれくらいマクロ的に撮影が可能ですが、 オートフォーカス性能が低いため、右側映像のフォーカスが合うまでに時間を要しています。

■プログレッシブ30fpsの限界=犬の尻尾の動きのサンプルムービーからキャプチャー(クリックして2048x576サイズに拡大)

カメラの設定は上記の静止画と同じ。
HD1Aのハイビジョン記録はmpeg-4/プログレッシブ30コマ秒です。
プログレッシブ記録はインターレースと比べて立体視で目障りとなるジャギーが生じない 利点がありますが、HD1Aはゲンロックによる左右2台のカメラのフレーム同期が取れないために 動きの速い被写体ではズレが生じてしまいます(この場合は犬の尻尾の動き)。
ま、女性モデル撮影の場合は犬の尻尾のような速い動きは無いのであまり問題にはならないと思いますが、 SD(通常のビデオサイズ・モード)で装備されている60fpsがハイビジョン・モードにも 搭載されれば動画時の左右のズレは半分に小さくなると期待されます。

■赤外線リモコンによるXacti HD1AとLANC ShepherdによるソニーサイバーショットDSC-V1のシャッター同期比較サンプル
下左が赤外線リモコンによるHD1A、下右がLANC ShepherdによるDSC-V1の蛇口から滴る水滴を撮影したサンプル。
カメラの設定はフォーカス以外は共にオート。
HD1Aは最高に同期してこの状態。引力による自由落下でわずか5cmから10cmの落下距離でこのくらいの ズレが生じるのに対して、DSC-V1のLANCによる同期ではほぼ毎回水滴のひつ粒一粒が同期して撮影可能。
ただしサイバーショット・シリーズは横幅があるため、LANC端子付きで一番小さなDSC-V1でも 横並びマウントではステレオベースが11cmにもなってしまうため、このような近接撮影では 視差角度が大きすぎてそのままでは立体写真としては使えない。が、テレマクロで離れて撮ればOKなことに最近ようやく気が付いた(汗;
なお、本来ミルククラウンなどを撮る場合はバックを無反射の黒にしてストロボの影が映らないようにしますが、これはあくまでも「テスト」なのでご了承ください。

・サンヨーXacti+赤外線リモコン ・ソニーDSC-V1+LANC Shepherd

以下、ソニーDSC-V1+LANC Shepherdによる静止画(1024x768x交差法ステレオ・ペア)


以下、サンヨーXacti HD1A+赤外線リモコンによる静止画(1024x768x交差法ステレオ・ペア)



Xacti HD1Aの利点

サンヨーXactiのマイナス点を強調してしまいましたが、個人的には「カード記録」「ハイビジョン・サイズの動画も撮れるデジカメ」「小型・縦型」 というコンセプトとまあまあの画質、総合的なコスト・パフォーマンスの高さには満足しています。
なんと言っても今までのテープ式ビデオカメラでは、撮るまでに「一応の準備と心構え」が必要でしたが、 Xactiでは「ドッキングステーションから引き抜いてモニターを開いて録画ボタンを押すだけ」 のわずか2秒ほどで、家の前の公園に不時着したUFOでも、飼い犬がいきなり流暢な日本語で「おはようございます、朝食をください」としゃべりだした時でも すかさずハイビジョン・サイズでムービー撮影が可能な点は、他のカメラには無いメリットだと思います。

2007年夏から秋に発売されたXacti新モデルの「HD1000」並びに「HD700」では、
  @動画圧縮方式がH.264になった
  A偽エルゴノミクス・デザインが改良されレンズ光軸が水平になった
と、大きく改善・改良されています。


いっそのことXacti HDシリーズをベースにした世界初の「立体ハイビジョンムービー・デジカメ」を作って欲しい!

サンヨーはビクターと並んで結構昔から「立体テレビ」の研究・開発を行っていることも 立体マニアには有名ですので、HD1AなりHD2のモジュールを2台使って「世界初のハイビジョン 立体ムービー・デジカメ」を作って欲しいものです。
米国のTDV社が上の右側写真の私のHD1A2台にカバーを被せたようなスタイルの3Dデジタル ムービーカメラを開発中で、2007年夏に、同社のサイトに試作機の動画がアップされましたが、 何と、よ〜く見ると、サンヨーXacti HD1Aの液晶モニター部分がそのまま使われているでは ありませんか!中身は完全にXacti HD1Aを2台ケースに入れただけのようです。
それに比べて本家のサンヨーなら今すぐにでも「サンヨーが世界初」として実際に撮影可能なプロトタイプを発表できると 思いますので、製品化するしないは後の問題として、株価アップのための技術力デモン ストレーションにはなると思いますよ。併せて、シャープさんよりも観やすい裸眼立体視液晶 モニターでも発表すればかなりのインパクトがあると思います。
>>>> TDV社のサイトはコチラ

HD1AなりHD2は現行スペックで一応グッドな状態ですから、残る改造は1つのコントロールパネル で左右のシャッターやズームを同期操作できるような回路にするだけでOKだと思いますので 簡単でしょう。
可能ならばステレオベース可変式(機械的な回転レバー式でレンズ&CCDユニットを横移動 させるだけでOK)として1m以下の近接撮影も可能とし、さらにモニターは既に7インチ クラスまでなら非常に完成度が高まった「裸眼立体視モニター」にしていただけると、 立体状況を確認しながら撮影できるのでグッドだと思います。それがコスト的に困難な場合は、 単にワイド液晶モニター上で交差法用・平行法用に左右の画像を切替できるようにするなり、 モニターフード式の3Dビューアーを付属すれば良いと思います。
昨年発売された国産銀塩35mmステレオカメラの「ホースマン3D」が50万円もすることを 考えると、Xacti HDベースのステレオハイビジョンムービー・デジカメとして25万〜30万円 程度の売価ならば世界中で10万台ぐらいは売れると思います。少なくとも私は2台は買いますね。
ま、中身がHD1AなりHD2だと分かっていれば売価は20万円というところかな...

Xactiのコンセプトをパクった台湾製か中国製とおぼしき安いMPEGハイビジョンムービーデジカメ をひそかに販売している光学機器メーカーの「ケンコー」あたりが、どうせ売れていない のだから、2台をステレオベース6cm固定で1台にくっつけてシャッターを完全同期 させたような「お手軽なステレオ・ハイビジョンMPEGムービーデジカメ」として売り出せば、 世界市場で見れば結構な数が売れると思いますが...



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