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立体撮影TIPS: どんどん撮って編集して慣れるしかないみたい!
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普通の2D写真やビデオと同じで、立体写真や立体ムービーもどんどん撮って、編集してみて、
その特性を実際に感覚的に覚えてしまうのがベスト。
ステレオベースの計算とかステレオウィンドウを考えた構図とかは、体験を伴わない「知識」
だけではなかなか本当には理解できないと思います(パソコンや電化製品の取説もほとんど読まない私だけ?)。
昔の銀塩カメラではフィルム代も現像代もプリント代も高額で、とても「どんどん撮る」
ことは出来ませんでしたが、デジタルになった現在、撮影失敗による経済的リスクを全然
恐れなくてよいのですから、どんどん撮るべきです。そして、リアリストやホースマン3D
といった銀塩立体カメラを使っている古株さんたちのテクニックを抜いてしまいましょう!
とは言っても、1から試行錯誤を繰り返すのはお金と時間の無駄。
私自身が失敗を重ねて学んだことを公開していきますので、それを参考にして、
新しい感覚の人たちが新しい3Dコンテンツをガンガン作り出していってくれれば嬉しいです。
このページ内の目次:
§1 人物や花のアップを撮りたいけどステレオベースは?
§2 フツーに立体写真を撮る場合のステレオベースは?
§3 ステレオウィンドウって重要なの?
§4 撮影時の水平って重要なの?
§1 人物や花のアップを撮りたいけどステレオベースは?
さて、風景とか人物の全身とかが立体写真や立体ムービーで撮れるようになってくると、
「人間を実物大ぐらいにアップで撮りたい」と思うようになります(そう思うのは私だけでは
ないでしょう?)。
しかし、2台のカメラの間隔(=ステレオベース)が6cm以上あると、被写体までの距離が
1m以内の近接撮影では左右のカメラに撮りたい被写体が入らないことになってしまいます。
人間の場合も近くの物を見ているときは無意識に寄り目になっているのですが、立体カメラ
の場合も左右のカメラを内側に傾けて(=トゥーイン)撮る場合がありますが、トゥーインを
大きくしすぎると非常に不自然な、やたらと尖がった立体画像になったり、背景のズレが
大きくなりすぎて立体視できないほどになってしまいます。
多くの3D解説サイトでは、被写体までの距離が近くなればその分ステレオベースを狭く
せよと説明されています。また、そのために2台のカメラを横並びではなくそれぞれ縦に
した上で並ばせてステレオベースを狭くする方法が紹介されています。
私もそれをそのままずっと信じていました。
確かに左右2台のカメラの焦点距離が「変わらない」場合はそうなのですが、2台のズーム
が同期すれば、あるいはデジタル一眼のズームレンズのように手動で任意の焦点距離に
ズームを合わせられる場合は、ステレオベースはそのままでも望遠によるアップで画角が
狭まり、その画角に対するステレオベースは実質的に狭まるので、例えば顔のアップや
バラの花のアップ程度までなら問題なく自然な立体写真や立体ムービーが撮れてしまいます。
わざわざカメラを縦位置にしてステレオベースを狭める必要もないのですね。
ただし、ズームを望遠側にすればするほど、望遠効果で被写界深度が浅くなってきてしま
います。すると当然にバックがボケたり、ピントの合う範囲が狭くなってきます、が、例え
ばモデルの顔、さらには瞳や唇のアップなどではバックはボケた方が綺麗だし立体視も
しやすいので、ズーム同期が取れればあまりステレオベースに神経質になる必要は無く、
それよりも2D写真同様に「構図とシャッターチャンス」に神経を使った方が結果的に
良い立体写真になると私は思います。
ただし、極端にテレマクロを使うと、カキワリのような立体写真や立体ムービーになって
しまいますので、その限界点は経験を積んで覚えるしかないと思います。
§2 フツーに立体写真を撮る場合のステレオベースは?
次に、メインの被写体までの距離が2mから5mぐらいまでの極フツーな撮影環境で立体
写真や立体ムービーを撮る場合のステレオベースはどのくらいが最適なのか?
多くの3D解説サイトでは「人間の両眼の平均的な間隔=6cmぐらいが良い」と説明されて
いますが、それは人間の目の画角に近い50mmレンズ(35mmフィルムカメラの場合)の場合
であって、コンパクトデジカメや家庭用のビデオカメラはズームを任意の位置で2台を
合わせる事が難しいために広角端(30mm〜40mmぐらいが多い)での撮影となりますが、
その場合は人間の目よりも画角が広がってしまっているので、ステレオベースも人間の目
の間隔よりも少し広げて撮った方が自然な立体感の写真やムービーになります。
私の経験からは、35mmフィルカメラ換算で広角端の焦点距離が30mm〜35mmのカメラの場合は
「7cmから9cm」が最適だと感じています。被写体まで4m以上なら経験上「ステレオベース11.5cm」
でも大丈夫だと思います。
しかし一般的なコンパクトデジカメを横並びにセットした場合はステレオベースが10cm
以上になってしまうので、被写体までが2m以内やアップを撮りたい場合には、やはり
ズーム同期が取れるサイバーショット+LANC Shepherdでズームを使う組み合わせか、
Xactiのような縦型・薄型でステレオベースを5cm以下に狭められるカメラを使うのが
ベターな方法だと思います。
§3 ステレオウィンドウって重要なの?
次に見やすい立体写真・立体ムービーを制作する上で「ステレオウィンドウ」の重要性が
多くの3D解説サイトで説明されています。
確かにメインの被写体の一部がステレオウィンドウに掛かっていながら、その定位が飛び出す
位置になっていたりすると全体的な立体感が損なわれて脳が混乱する立体写真や立体ムービーに
なってしまいます。
そのような場合は編集段階でステレオウィンドウに掛かる部分を飛び出し・引っ込みがゼロ
の位置に調整すると見やすくなりますが、ステレオウィンドウにばかり神経を使ってしまうと、
面白くない、インパクトの弱い、奥行きばかりのつまらない立体写真になってしまいます。
私の場合は、連続組写真がメインなので、全体の流れの中で時折意図的にステレオウィンドウを
壊して画面の半分近くが手前にせり出してくるようなカットを入れています。その方が迫力が
出るんですね。
もちろんそれを多用すると本当に見にくい立体写真や立体ムービーになってしまいますので、
基本はやはりステレオウィンドウを壊さないように編集しますし、撮影時点でも、ステレオウィンドウの
枠内でグワーっと飛び出す部分を入れながら撮っていますが、これまたやりすぎると陳腐な
立体写真・立体ムービーになってしまいますので要注意です(韓国が作る3Dアニメなどは
やたらと槍や刀や物が飛んでくるシーンが多いですが嫌になってしまいます)。
その辺も経験を積むに従って自然に体で覚えていくと思います。
§4 撮影時の水平って重要なの?
2Dの場合もそうですが、水平が取れていないのはそれだけでダメという人々が居ます、が、
私の場合は被写体に応じて昔からわざと水平を壊して撮ってきました。
だって人間の目だって部分を見るときにはその部分に対して無意識に水平を壊して見ている
ことが多いし、90年代以降のグラビアやファッション写真、AVなどもわざと水平を壊して
メインの被写体を浮き立たせてインパクトを強める撮り方が増えてますよね。
立体写真や立体ムービーの場合も、確かに広い範囲をパースペクティブを強調して撮る場合、
例えば高層ビル街とか広い公園とか高いところから俯瞰して街並みを撮るとかの場合は、
きちんと水平が取れていないと脳が混乱して立体感が崩れてしまいますが、
ヌードなどをアップで撮る場合には水平にこだわる必要なんて全然ないと思っています。
カメラを傾けて撮ろうが、撮りたいものをしっかり捕らえていれば問題なく立体視できる
作品になります。
他にもライティングや基本的な構図(フレーミング)など2Dの撮影同様に注意すべきことは
ありますが、3D撮影で重要なことは以上だと思います。
要は2Dの写真やビデオもそうですが、1枚でも多く撮って、編集して、早くコツをつかんで、
ご自分のスタイルを確立していくことが大切だと思います。
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