たたたた・・・・・青い短髪をなびかせながら、涼しい目をした青年が第三新東京市の繁華街を駆けていった。
まだ朝早い時刻、街の中心地に向かうサラリーマンや学生の一団がそこらに見かけられる。
しかし青年の向かう方向は逆であった。だんだん寂しい場所へと入っていく。
どぎつい香水の匂いと、煙草の匂いをぷんぷんさせた厚化粧の女性が朝日に向かって伸びをしている。
そんな彼女に快活な朝の挨拶をしながら青年は、古びたパチンコ店の二階へ向かう階段を駆け登った。

「やっべー。いつ以来だろう出勤するのはな。」

駅から十数分駆けっぱなしの筈なのに、青年の息は全然あがっていない。
木造の部屋のドアの前で、一時緊張を浮べ、どこかしら気まずそうな笑みを浮べた後、青年は
はぁーと一息ついて、元気いっぱいに声を発しながらドアを勢い良く開けた。

「おはようございます! ミネバ殿下!」

 

 

 

 

 

サラレポート特別編
一羽の鳥のように・・・・

 

 

 

 

 

「殿下ぁ〜いないんですか? カミーユです。」

朝陽もさし込まない部屋はまだ薄暗いままだった。カミーユは不信げにきょろきょろ室内を見渡す。

「明かりを点けますよ。殿下・・・・・・・・・・・・・・」

応答がなかったが、確かに部屋の隅に気配がする。間違いなくそこにご主人様がいる筈だ。
そう思ったカミーユは、ドア付近の壁にある、スイッチを入れた。明かりが灯る。
一瞬目が明るさに慣れなかったが、やがて慣れてくると部屋の隅に一人の少女がうずくまっているのに
気がついた。そこにはバーバリーのストールを羽織ながらうつむいている、ピンクの髪の少女がいた。
当初は寝ているのかと思って少女に近づいたカミーユは、少女の足元が赤黒く濁っているのに気がつき・・・・

「殿下!!!」

大声あげてカミーユは、少女のか細い肩をゆすった。ゆらすと不意に下を向いていた顔が持ち上がる。
その表情は青白く、まったく精気は感じられなかった。瞳と唇がかたく閉じられたままだった。

 

 

 

 

 

ジオン再興に乙女の青春をかける、ザビ家の正当なる後継者、ミネバ・ラオ・ザビ、17歳。
少女の元には、ロシア系ニュータイプ、サラ・ザビアロフ。フランス系ニュータイプ、カミーユ・ビダン
二人の若者が集っていた。彼等の能力は大変高いものであったが、その若者達の燃える理想の前に
資金難という壁が大きく立ちはだかっていた。何事も動き出すには莫大な金が必要である。
サラは当初スポンサーからの資金援助に期待したが、やがてその援助はあっさり途絶えてしまった。

サラは資金を集めるため、実家のある厳寒のロシアへと出稼ぎに行った。かの地には彼女の経営する
ファーストフードのチェーン店がある。それを利用して多角経営に乗り出す事を彼女は考えていた。
カミーユもまた、メディア系の会社に就職しマスメディアを学びつつ資金を増やすために馬車馬の様に働いた。
そして代表者のミネバには、労働ではなく来るべき新生ジオン立ち上げの日に備えて、学を得るべく
第三新東京市の大学への奨学金での入学をサラは望み、ミネバも了承していた。

こうして日々は流れ、三人はバラバラになっていて、互いに連絡をとる事もまれになりつつあった。
そんなある一日、徹夜で30分のスポット番組を、既に制作していたカミーユの携帯がなった。

 

 

 

「はい、カミーユです。今ちょっと手が離せないんだけど・・・・」

『ハラショー! 忙しそうね、カミーユ二等兵。』

「少尉! あっ・・お久しぶりです。お元気でしたか?」

『元気よ。あなたもご活躍みたいね。』

「ロシアは零下60度とか聞きましたけど、大丈夫ですか?」

『大丈夫よ。私を誰だと思っているの。木星では零下80度だってしょっちゅうだったんだから。それよりも』

「なんでしょう?」

『殿下のことなんだけど。最近電話にお出にならないのよ。何度かけても。』

「そっそうなんですか・・・・」

『カミーユは最近殿下にお会いしたの?』

「いえっ・・・・その・・・・ちょっと最近忙しくって・・・・」

『学校に連絡してみたんだけど、どうも最近さぼっているみたいなのよ。
逆にこれ以上さぼって単位を落とすと、奨学金の事も考え直さざるを得なくなりますよと、
きついこと言われてしまったわ。』

「様子を見に行ってみます。」

『頼むわね。私ももう直ぐこちらが落ち着くから一度帰国するわ。』

「収録がもうすぐ終わりますから、ちょうど朝方だし、基地にひとっ走りしてきますよ。」

『悪いわね。疲れてるところを。』

「とんでもない。少尉に殿下の事をしっかり見ててくれと頼まれていたのに、
学校をサボっている事に気がつかないだなんて、面目無い仕儀です。
殿下にお会いして色々聞いてきます。そして少尉に連絡しますよ。」

『助かるわ。時間はいつでもいいから、待ってるわね。電話は私持ちでいいから・・・・よろしく。』

「ジーク・ジオン」

『ジーク・ジオン』

 

 

 

ほんの数時間前の、サラとの会話がカミーユの頭に浮かんできていた。
彼の胸の中で、一人の少女がか細い息を微かにしていた。しかし表情に精気はまったくなかった。

「どうしてこんなことに・・・・」

カミーユの呟きに少女は答えない。やがて変わりに救急車の音が近づいてきつつあった。

 

 

 

つづく

 

 

 


・・・・なによこれは

もはやこれはレポートはいえないな。

少尉もロシアへの帰省で酷い風邪をひかれたみたいで・・・・熱もそうとうでたとか

だからって何よ。何故、私がKanonのリストカッター少女の真似事をしなければならないわけ?

なんだ?そのカノなんとかって?

栞ちゃんが可愛いんですよ。もう妹キャラ萌えの僕にはストラァ〜イクど真ん中。はうう・・・・

だまんなさい。こやつは最近ゲームばっかりやっててろくに活動もしてないんだから。

私ジェリドが、サラ少尉をここに引きずってまいります。

頼むわよ。ジェリド少尉。なんか顔が怒ってるみたいね。

許せないのはこの小説に私が出てないってことさ。それにだ・・・・

それに何?

真のリストカッターヒロインは、AIRの霧島佳乃ちゃんだぁ!!! はうぁ・・・・

本当に剃刀を手にしたくなったわ。なんでこんなのばっかりなのよぉ!!!

 


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