碇シンジは、呆然と立ちつくしていた。

なんとマナが、あのへっぽこパイロットと抱き合っているではないか。

河合○○子の喧嘩をやめてのBGMが、どこからか流れる中、マナはそのまま、シンジに語りかける。

 

 

 

私はシンジ君のことが好きでした・・・

デート・・・・・・(><)・・・・・・

ミサトさんちの夕食・・・(命がいくつあっても足りないわよ)

もう終りにします・・・

 

 

 

しかし、彼女の10日前から考えてあったという科白は、最後までシンジ君に聞かせることはできなかった。

 

「ばかっ!なにやってるのよ」

「あっアスカ!うわあああん。マナが酷いんだよぉぉぉ・・・・・・

「そんな事どうだっていいのよ。早くしないとN2爆雷が降ってくんのよ」

「いいんだ・・・どうせ僕は要らない人間なんだ・・・父さんだって・・・」

 

ドカッ!!

 

「はうぁ・・・」

 

状況もわきまえず、お得意の自閉モードに突入しようとしていたシンジに対して、アスカ様はかまってらんないとばかりに、ローラン・ボックばりの殺人スープレックスで沈黙させると、そのまま担ぎ上げて行ってしまった

 

 

 

「マナ、彼が・・・」

「・・・いいの・・・これでいいの・・・」

「よかないよ、さっきのはなんだよ・・・私はシンジ君が好きでしたってどういうことだよぉ!」

「ムサシ(汗)・・・私にとって大切なのはムサシだけよん。うふっ」

「ごまかすなぁ!!」

「それどころじゃないわ、N2爆雷が降ってくるわよ。急いで・・・」

 

そういうとマナは、わめきちらすムサシを引き離すと脱出用カプセルに向って走った。

カプセルに到着して、ハッチを開け入ろうとすると

 

「だめだぁ〜、俺が先に乗るんだぁ!!」

「いやよ!!私が先に乗るんだからぁ!!」

「知ってんだぞ!!このカプセルが一人乗り用だってこと!!」

「知ってんなら、私を乗せなさいよ!!それでも第一下僕なのぉ!!」

「うわぁぁぁぁぁ・・・!!こんな女の為に死にたくねえよぉぉぉぉぉ・・・!!」

ブチ

 

戦闘機の轟音がせまってきた。

もはやこれまでと思ったマナは、ムサシにラリアットをかませようとする。

しかしムサシはそれをかわすと、逆にバックをとるや、ルー・テーズ式バックドロップをお見舞い!

脳天から垂直に落下したマナは首に強い衝撃を受け、動けなくなってしまった。

やがて脱出用カプセルの発射音が聞こえてくる。

マナは、呆然とその音を聞きながら、そのまま空を見上げていたが・・・

やがて音も消え・・・

青空に真っ黒い球状の物体が頭上を覆い始め・・・

 

「い・・・いいいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「軍の管制室から入電!作戦は成功した・・・ロボット側の生存者・・・ゼロ・・・爆心地に確認できたのは・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

「無茶しないでよ」

「・・・・・・」

「なんとか言ったらぁ」

「ア・・アスカ、もう良いじゃないか」

「バカシンジは黙ってなさい!!」

「・・・死ぬのはイヤ・・・死ぬのはイヤ・・・死ぬのはイヤ・・・

バキ!!

「はうう・・・」

「その科白は止めなさいって言ってんでしょうが (−−X)」

「・・・ごめんなさぁい (ToT)」

「でっ、あんたこれからどうすんの」

「・・・グッスン・・・私・・・もうどこにも行くところがないの・・・」

「アスカぁ、可哀相だから僕たちの家にとりあえず泊めてあげようか」

「シンジ・・・ (T_T)」

「だめよ!!絶対にダメ!!」

「アスカ様ぁ・・・ (;O;)」

「マナが可哀相だよ。あんまりだよぉ、アスカ」

「ったくこの馬鹿は、さっきの事をもう忘れているの」

「何のこと (・_・?)・・・、頭が痛くってよくわかんないや」

「しょうがないわねぇ、わかったわ。私達んちはダメだけど、他になんとかあんたを引き取ってくれる所を探してあげる」

「本当に!」

「このバカシンジに免じて、なんとかしてあげるわよ」

「ありがとう、アスカ」

「アスカ様ぁ・・・ありがとうございます。あなた様は神様です(>_<)/」

「まあね、まっかせなさい。(^.^)b」

 

 

 

 

 

こうしてマナは、どうにか、アスカ様のおかげで新しい居場所が見つかった。

新しい生活に(ない)胸をふくらませ、彼女はアスカ様に紹介してもらったお家に向かう。

 

「うふふ、とりあえず第三新東京市に留まることはできたわ。それにしても敵に塩を送るなんて、惣流・アスカ・ラングレー・・やっぱり甘いわね。勝負はこれからなんだからぁ!!・・・シンジ、待っててね。(*^_^*)」

 

不適な笑いを浮かべながら、坂道を登りきった彼女の目の前に、目的の建物が現れた。

 

「・・・なに??・・・これ・・・」

 

一見古い洋館の様に見えるその建物は、なぜかしら玄関前に不釣り合いな“招き猫”が・・・

 

「・・・・・・」

 

ブルニヤァ〜ゴ

 

「ビクッ!!・・・帰ろうかしら・・・」

 

しかし彼女にとっては、全てが遅すぎたのであった・・・

やがて、扉が静かに開いて・・・

 

「いらっしゃ〜い、かわいい小猫ちゃん」

「がおお・・・がおお・・・」 キュッポ!キュッポ!

「新しい絆・・・あなたはわたしが守るわ・・・」

 

 

 

「い・・・いいいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

こうして、霧島マナ・・・彼女は・・・新しい世界で・・・新しい人生を歩き始めたのだった。

 

 

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 


柴レイさん、本当にありがとうございました!!

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