タブリスの歌

まあっかな南極がぁ故郷だ ♪
タブリス カヲル ナルシス カヲル
タブリス カヲル フンフフン 歌はいいねぇ ♪
進め! ヤヲイの果てまでも
シンジくんめざして アタック ♪

なぁぎさカヲルの 名を借りてぇ ♪
タブリス カヲル エンジェル カヲル
タブリス カヲル 母なる アダム

倒せ! リリスに赤毛猿
エーティフィルドーを スパーク ♪

 

 

 

 

 


史上最大の侵略 (前編)


 

 

 

 

 

その夜、シンジは謎の高熱にうなされていた。

ふと目を覚ますと、天井に亡き母ユイの面影が・・・

「か・・・母さん・・・」

「シンジ・・・もうエヴァに乗ってはいけないわ」

「えっ・・・どういう事・・・」

「もうあなたの身体はもたない・・・これ以上乗ると・・・命はないわ」

「だって、父さんが乗れっていうし・・・それに・・・母さんに会いたいし・・・」

「だめったらダメ!もう見てられないの・・・あなたが二人の馬鹿女の為に、炊事洗濯その他色々と一人でやらされるのは・・・」

「あのう・・・それってエヴァとは関係ないと思うんだけど・・・」

「とにかくダメ!お母さんに約束して・・・もうエヴァに乗らないって」

「わかったよ母さん・・・約束する」

「ありがとう・・・シンジ・・・愛しているわ・・・」

「母さん・・・」

シンジはいつのまにか熱も引いたのか、穏やかな表情で深い眠りについた。

 

 

 

 

 

ビー!ビー!ビー! ビー!

激しいアラート音が鳴り響き、発令所内に緊張した空気がはりつめる。

「どうしたの!いったい」

「謎の物体が、第三新東京市に向かって侵攻してきます!」

「なに?新手の使徒!」

「いえ、違います。パターン・ピンク!・・・こっこれは、怪獣です!!

「ななな・・・なんですって!」

「映像主モニターに切り替わります!」

おおおおお・・・・・・・・

発令所にいた全員が、正面の大スクリーンに写った映像に呆然となった。

そこに写っていたものは・・・

がおお!・・・がおお!・・・

「マ・・・マヤ・・・」

「伊吹二尉・・・なんてお姿に・・・」

「マヤちゃぁ〜ん・・・どうして・・・どうして・・・」

身長40メートル 体重1万5千トンピンクの怪獣が、口から炎を吐きながら前進していた。凍った様な沈黙を破ったのは、さすがに妙齢の作戦部長であった。

「リツコは?・・・リツコはどこにいったの!」

「赤木博士の姿も、見当たりません!」

「ちっ・・・まいったわね。ちょ〜っちやばいってとこかしらね。じじいと髭眼鏡なんて、いてもいなくってもどおでもいいんだけど、リツコがいないとなると・・・」

「葛城三佐、なにか云ったか?」

「いえ、なんでもありません。副司令いかがいたしましょうか」

「うむ、総員第一種戦闘配置!」

「せ・・・戦闘配置?相手は使徒ではない・・・同じ人間なのに・・・」

「彼女は、そうは思ってくれないと思うぜ・・・」

「葛城三佐、パイロット達をエヴァに搭乗させろ!」

「はい、シンジ君達を至急呼び出して・・・」

「僕ならここにいますよ」

「えっ・・・シンちゃん!・・・その格好は・・・」

ミサトの背後に突然現れた彼の姿は、普段ネルフの皆が見慣れた物ではなかった。何故か、黄色のジャケットを羽織った登山着姿で、なにやら不適な面構え・・・

「あの怪獣を倒すには、通常の兵器ではだめです。特殊噴霧装置が必要かと思いますよ」

「噴霧装置がなんの役に立つというのよ。あなた、本当にシンちゃん?」

「名前ですか・・・ふふふ・・・そうですね、とりあえずモロボシ・シンジとでも名乗っておきましょうか」

「・・・・・・」

「バカシンジ!!!」

ドカッ

「はうう・・・」

モロボシ・シンちゃんの後頭部に、延髄斬りをぶちこみながら登場するは、我らがアスカ様!

「アスカ、よく来てくれたわ。シンちゃんの様子が変なのよ。一体どうしちゃったの?」

「どうもこうもないわよ、このバカは。昨日の夜レンタルビデオで、ウル○○セ○ンを見てたと思ったら突然『僕は、M78星雲から地球を守る為にやってきたんだ!さあ、み○○ー!一緒に正義の為に戦おう!』なんて叫び出して、このわたしに帰っ○○たウル○○マンの着ぐるみを着せようとすんのよ。めっちゃくちゃむかついたから、バーン・ガニア式スリーパーホールドで眠らせたんだけど、今度は、夜中にうなされていたと思ったら、いつのまにか居なくなっていたのよ。ったく、すぐくだらない事に感化されちゃうんだからぁ!」

「そっそうだったの・・・でもアスカ、あなたのその格好は・・・」

ミサトの言う通り、アスカ様の格好は、こちらも普段見慣れた彼女の誇りとする真っ赤なプラグスーツ姿ではなく、クールなブルーをベースに、黒地と白いラインの制服姿。頭にはポッチリではなくカチューシャをかけていた。

「あはは、いや〜たまにはワンパターンな格好を変えてみようと思ってね。似合うでしょう!」

ふたたび静まりかえる発令所、皆せまりくる怪獣の事はすっかり忘れてしまったかと思われたが、突然ネルフ本部の照明が切れ、真っ暗になる室内・・・

「なっなに、今度は何が起こったの?」

ブルニャ〜ゴ

「びくっ」

暗闇の中、不気味に響き渡る猫の声・・・恐怖におびえるネルフ職員を嘲笑うかの様な笑い声が聞こえてきて・・・それと同時に照明が再点灯し、正面の大スクリーンには、見慣れた顔が・・・デ○ラー総統のコスプレをしながら・・・

「ふっふっふっ・・・ネルフの諸君、また会えて光栄の至りね」

「り・・・リツコ・・・」

「この日がくるのを、ずっと待っていたわ。母娘二代の恨み!今日こそ晴らせてもらいますわ。覚悟しなさい、髭眼鏡!

「赤木博士、これはいったいどういうことだね」

「腰巾着には答える必要はないわ。碇司令・・・何かおっしゃりたい事があったら、おっしゃったら如何ですか」

「赤木リツコ君・・・君には失望した

「ムキーッ もう許せない!マヤ、かまわないから徹底的にやっておしまい!」

がおお!・・・がおお!・・・バタバタ・・・

うなり声をあげ、さらに空中に浮かび上がるピンクの怪獣。しかしかえって歩くよりもスピードが遅くなったように見えるのは、流石マヤちょん!だが発令所はそれどころではない、リツコー総統との通信は一方的に切られ、恐怖とそして特定の人物に向けられる怒りが・・・

「碇、まずいぞ!」

「冬月先生、後を頼みます・・・」

「こらー!逃げるな〜」

しかし、親子そろって逃げ足には定評がある。瞬時に危機を察知するや脱兎のごとく逃げ出してしまった。唖然とする残された面々。思いっきり脱力してしまう所だがそうはいってはいられない、作戦部長は皆を奮い立たす様に、大声を張り上げる。

「エヴァンゲリオン初号機、弐号機発進準備!急いで!」

その声に一気にネルフ全体にみなぎる緊張感、少々欠員がでてしまったがこんな事でへこたれるようなやわな人間はネルフには居なかったということか・・・いやかえって残った皆の心がひとつになったのか。

しかし、ここにもう一人大切な人物の不在を、なぜかその時全員忘れていたのであった。

 

 

 

 

 

シンジとアスカは、正式なプラグスーツ姿に着替えるとケージに向かった。その二人の前に、まるで行くてを遮るかのような少女の姿。遠くを見るような瞳で、オカリナでとても寂しげなメロディを吹いていた。

「綾波・・・」

「ファースト、一体そこで何をやっているのよ」

「・・・赤木博士は悪くない・・・悪いのは碇司令・・・」

「・・・・・・」

「エヴァの基本理論は、本来は赤木親子の物・・・それを後から現れた碇夫妻が横取りしたの・・・今は、司令一人の手柄にしているけど・・・本当は、泥棒の様に盗んだ結果なのよ・・・そして、リツコお姉様を不当な待遇でこきつかっている・・・それどころかお姉様を・・・わたしは司令が許せない・・・」

「ファースト!あんた自分の云っている事がわかってんの?リツコにマインドコントロールされてしまったの?だいたいあの洋館に引っ越してから、あんたもマヤもおかしくなってしまったのよ。この前マナが泣いていたわよ。『わたし、人間らしい生活に戻りたい・・・』って」

「そうだよ綾波、前の様な不思議美少女に戻ってよ・・・電波少女にならないでよぅ」

「碇くん・・・やっぱりお父さんをかばうのね・・・」

「綾波ぃ・・・」

「シンジ、もう話し合っても無駄よ。この女は リツコ・ブルニャ〜ゴ教 に洗脳されてしまっているみたいだから」

アスカ様は、瞬時に話し合いが無駄だと悟ると、シンジを急き立てエントリープラグに乗り込もうとした。シンジもアスカ様に続くが、彼の前にレイが立ちふさがる・・・あわてて目をそらすシンジ、するとそらした筈のシンジの視線の先にまたもや彼女の姿が・・・

「やめて!やめて!赤木博士は悪くない・・・悪いのは碇司令・・・」

「綾波ぃ・・・お願いだからやめてくれよう・・・」

「ファースト!いいかげんにしなさい。怒るわよ!」

「お願いだからやめて・・・怪獣マヤちょんは、エヴァより強くないの・・・だから攻撃はやめて!」

「綾波・・・」

「ファースト・・・」

「やめて!やめて!やめてよぉ!」

「綾波・・・すまない・・・僕らは戦わなければならないんだ・・・」

その一言に、泣きながら懇願していた少女の赤い瞳から、絶望の色が浮かび上がり・・・

「碇くんの・・・バカ!!!」

そう泣き叫ぶと、シンジの足元に持っていたオカリナを叩き付けた。パリーンと割れる、オカリナ。もはやシンジに抵抗する気力は残ってはいなかった、そのままお得意の自閉モードに突入するかと思われたが

うををををををん

突如初号機が起動、シンジを無理矢理エントリープラグに叩き込むとそのままネルフ本部の天井をふっとばし、悪魔の様な羽をはやして飛び立っていった・・・ (←おい、ユイさん。昨晩の話はなんだったの?)

呆然とそれを見つめる、レイとアスカ様。

「ファースト!結局あんたの努力は、無駄に終わったみたいね」

「・・・ひどい・・・ユイさん・・・やっぱりあなたが諸悪の根元なのね・・・」

「・・・悪いけど・・・わたしも行くね・・・」

うずくまってしまったレイに、一声かけて後に続こうとするアスカ様・・・しかし

「そうわいかないわ」

「えっ・・・ま・・・マナ、なにすんのよ!」

予想だにしなかった新たなる邪魔者の出現に、不覚にも取り押さえられるアスカ様。

「いやぁ!離してぇ!」

「アスカさん、あなたにもわたしと同じ苦労を味わってもらうわよ!」

どたばたする二人、やがてレイもふたたび立ち上がり

「弐号機パイロット・・・あなただけでも行かせる訳にはいかない・・・」

「いやぁぁぁ!シンジ助けてぇぇぇ!」

 

 

 

 

 

大ピンチのアスカ様、果たして彼女の運命は・・・

そしてついに対峙した、シンジと怪獣マヤちょんの戦いは・・・

赤木博士の復讐はなるのか・・・

逃げ出した、碇ゲンドウに天罰はくだるのか・・・

 

 

 

 

 

後編に続く

 


<後書き

一見またもやシリアスに向かいそうですが、安心して下さい

作者は現在、目覚めた欲望を押さえる事ができません

後編は更に電波度がUPしそう・・・どうかご容赦を

しかし、このモトネタを理解する人が何人いるのだろう・・・

故金城先生、上原先生、市川先生を師と仰ぐ柴レイでした


柴レイさん、本当にありがとうございました!!

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fwje9785@mb.infoweb.ne.jp
までお願いします。


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