Apple1のCPUはMOS Technology 6502である。
日本のマシンで使われているマシンはほとんど無く、逆に米国のホビーマシンに
良く使われていた。当然AppleIIや今は無きCommodore社の8bit機(PETやCBMシリーズ、Commodore64等)やAtariの8bit機(Atari800シリーズ)にも
使われていた。
コンピュータと呼称できるかどうか分からないが日本ではファミコンも
このCPUのカスタム版を使っていることは有名である。
(何故かスーパーファミコンの方はAppleIIGSと同等のCPUが使われている。)
尚、このApple1上のセラミックパッケージタイプの6502自身も最初期のもので
非常に珍しいものである。
メモリーはAltair、IMSAIのようにスタティックRAMではなくてダイナミックRAMを使用しており正に現代のパーソナルコンピュータそのものと言っても良いほど完成されている。
今では信じられないことだが、DynamicRAMのリフレッシュ時にCPUを止めると言う方法を用いて上手く動作させている。
リフレッシュWaitは0.960Mhzである。
(当時の自作マイコンはS-RAMが主流であった。何故かと言うとダイナミッ
クRAMのCAS、RAS信号のタイミング取りが難しかったからである。)
Video出力はシフトレジスターと言う回路を使っている。
このようなアナログ信号の合成目的にはあまり使われない方法だが、
パーツ代は非常に安くなる。
シフトレジスターは水平走査線の輝度信号の送出の為に使われている。
即ち、画面の左から掃引しながら順次キャラクタードットにあたる輝点信号
を送出しているが、シフトレジスタは水平掃引につき何ドット目を光らせる
かのタイミングを取っているのである。
実際の動きはあたかも300ボーのカプラーでパソコン通信をしているような
遅さで文字が現れていく。
CPUが1.023Mhzと言う中途半端なクロック周波数はクロック分周によって
NTSC規格の掃引周波数を作り出すためであり、パーツの数を一つでも減らそ
うとするWozの天才的な発想によるものである。
これは後のAppleIIにも活かされていく。
パーツが少ないと言うことは安く仕上がるだけでなく故障箇所が少なくなる
のでマシンの安定性向上に役に立つ。かのAltair IMSAIのパーツの多さと
性能の低さに比べてApple1のパーツの少なさと先進性の高さは際立ってい
ると言える。
正直なところ21世紀の今となってはAltair ,IMSAIを(飾りたいと思って
も)使いたいとは思わないが、Apple1は今でも、ちょっとしたプログラムを
組んで遊んでみたいマシンである。
モデムに繋いでインターネットの世界に飛び出すことも可能であろう。
(当然TELNETとかではあるが。)
本当に 神に選ばれし天才Wozの先見性には驚くべきものがある。
ちなみに1976年当時はApple Computer Companyであり、
その後にApple Computer,Inc.となり今に至る。
設立と言ってもJobsのガレージで始めた時は正規の法人として登記(?)は
していなかったと聞いている。
やはり正直なところ語り足りない。
自分でホームページを作成することにするのでそれまでお待ちあれ。
Apple1にはまだまだ面白いところがあるのでそれを解説していくこととしたい。 (湯本大久記)
上記画像及び解説は、湯本氏の好意により寄稿していただいた物です
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