無くて七癖(QSD考)

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【元の意味】

QSDの正しい、というか元々の意味はJARLの局名録によれば
  • QSD? こちらの信号は切れますか?
  • QSD そちらの信号は切れます
と成っている。
  • QSD? こちらの短点は抜けますか?
  • QSD そちらの短点は抜けます
と云うのもどこかで見た記憶が有る。

 いずれにしても、現在そう云う様な意味で使われているのは聞いた事が無い。

  逆に、バグキーの局などで、「そちらの短点は多過ぎますよ」、と云ってやりたいケースは結構あるのだが・・・。

現在QSDと云えば大体は「符号が取りにくい」、「符号が汚い」と云う様な意味で使われている事が多いのではないかと思う。

 このQSDと云うQ符号は恐らくCWerだったら知らない人は居ないだろうと思うが、ポピュラーな割には、 実際の交信で使われる事は、少ない様だ。「CANT COPY CSE QSD」とでも打てば、「あんたの符号は汚くてとても取れないよ」 と云う様な意味になるのだろうか。 こう云う風に打ち返したくなるシーンにはよく出くわすが、実際に打つにはかなりの勇気が要る。 当局の短いCWライフでも、相手にQSDと打った記憶は皆無である(幸い、打たれた事も無いがhi)。

 だから、実際にON AIRで使われる事は比較的少なくて、第三者同士がグラウンドで、「あいつはQSDでどうしょうもないね」等と、 陰口、悪口を云う時に使われる事の方が多い様な気がする。 或いは、どうしようもなく酷い符号の局にとっ捕まって、さんざん苦労させられたあげくに、やっとこさ交信が終わった後など、 ログのリマークス欄に「VY QSD」等と、メモを入れて鬱憤を晴らすとか・・・。

 ところで、一口にQSDと云っても、一様ではない。 いくつかのパターンが有って、それらの内のどれか一つで済んでいる事もあれば、合併症を引き起こしている事も多い。

 以下はその軽い方の症状から順を追って、

【1−長すぎる長音】

長短の割合
短点の長さと長音の長さは1対2に聞こえるのが正しいのだが、1対3である、と、モノの本に書いてある。 確かにその通りではあるが、誤解を招きやすい。詳しくは別項「長音/短点」を参照してほしい。
 縦振りの局は、おおむねこの傾向が有る、と云っても良いかもしれないが、これだけであれば、少し聞き慣れれば、 さほど受信に苦労する事は無い、ひょっとすると全く気にならない人も居るかも知れない。
もう一つの理由
 長音を伸ばしたく成る、もう一つの理由として、こう云うのが有る。 つまり、規則通りのCWのリズム、と云うのは、音楽的に考えれば、 3拍子や4拍子と云う普通の拍子で割り切れる様事はほとんどなくて、実際はかなり細分化された変拍子の連続になる。 拍子だけで考えれば、ストラビンスキーやバルトークの世界に近い。 と云う事で、普通に聞いた感じではあまり居心地の良い、と云うリズムではない訳だ。 それを、無意識の内に、長音を伸ばす事で調整しようとする結果、普通より長く成ってしまう、と言う訳である。

  例えば、「C」は「−・−・」で、長さとしては6短点に相当するが、この後に来るスペース分を加えると、 7短点となって、云わば8分の7拍子の様に成る。 で、これだとあまり納まりが良くないので、最初の長音を、3短点分伸ばすと、合計8短点に成って、 心地好いリズムに成る、と云う訳である。

  ちょっと話はずれるが、「CQ」と打つ場合、「C」をこの様に8短点にしたとして、「Q」は元々8短点だから、 このままで良い。ところが、「CQ CQ」と続けようと思うと、 当然「Q」と次の「C」の間には単語間だから当然3短点分のスペースが入る訳だが、 この3短点もあまり心地好く感じられない。

 気持ちの良い拍子に納めるには、このスペースを5短点分にしなくてはならないのだが、 それではいかにも間延びしてしまうので、逆にスペースを省略してしまおう、と云う事になる。 「CQ CQ」ではなくて、「CQCQ」とやる訳だ。 こう云う理由からかどうだかは分からないが、聞いていると、「CQ」と「CQ」の間に、 正規のスペースをおいている局は非常に少なくて、ほとんどの局が、こう云う風に打っている。

 まあ、この場合、CQの間にスペースが無いからと云って、別に弊害は無いので、どうでも良い様なものだが、 この辺りが納豆打ちの始まりに成らないのではないかと云う気がするのは、杞憂だろうか。
 物理的に正しい割合の符号よりは、若干長音が眺めの方が、耳に心地よいと云う事は、よく云われるし、エレキーの設定も、 長音の方を若干長めにするケースも多い事からも、分かる。だからかどうか分からないが、縦振り局の多くは、 意識的或いは無意識的に、長音を引き伸ばす様である。

 程度の差は色々有るが、これを縦振りの特徴、或いは「味」、はたまた特権であると云う風に考えている局が多い様だ。 「味」と云うからにはあくまで味であって、少なくとも、四捨五入して1対2の割合以内に納まる範囲内であるべきだ。 多くの縦振り局は、はるかにこの範囲を逸脱してしまっている。 こう云うパターン同士でいつもやっている人達には、四角四面の符号よりも、打ち易く且つ取り易いのかも知れないが、 初心者泣かせで有る事は間違い無い。 でも、多少の癖が有っても、一定の規則性が有れば(例えば長音が長い)、なんとかなるものだから、 この程度ではQSDと云わないのかも知れない。

 最近は馴れたので、長音が長すぎるくらいなら、あまり気にもしなく成ってしまったが、最初の内は結構とまどった。 と云うのは、当局の場合、符号を覚えるのに、パソコンのソフトを使っていたので、 例えば「C]の「−・−・」と云うのは、音符で云えば「八分音符16部音符八分音符16部音符」 と云う風に聞こえる(これが当たり前なのだが)。 このリズムで覚えているものだから、「二重譜点八分音符32部音符二重譜点八分音符32部音符」の様に聞こえる符号を、 直観的には中々「C」と認識しにくいのである。

 もっとも、普通は、最初の「つう」だけが長く成って「つうぅぅとつうと」成る事が多いので、 「二重譜点八分音符32部音符16部音符」と云う風になるのだろうか、どちらにしても、 本来あるべき「八分音符16部音符八分音符16部音符」とは随分違うし、リズムとしては全く別物に成ってしまう。

 勿論、音楽とCWを同列に論じるつもりは更々無いが、音楽は他にも色んな要素を持っているのに対して、 CWの場合は持続音とスペースの長短だけで成り立っているのだから、 考えようによっては音楽よりもさらにリズムを大切にしなければいけないと思うのだが、どうだろう。

【2−速すぎる短点】

 これは前項の「長すぎる長音」と裏腹の関係と云えなくもないが、ちょっと違う。これはバグキーの局に圧倒的に多い。 滅多やたらと短点が早い割に、長音は牛の涎みたいに長いものだから、平均すると文字単位のスピードは全然たいした事がない、 と云うパターンだ。 このケースには、短点を暴走させて、1、2個多めにサービスしている局が多い、 逆に少な過ぎると云うケースは比較的少ない様である。 コールサインなどで、数字であろうと思われる部分で「・・・・・・」と来たら、多分「5」だろうとか、 「−・・・・・」だったら「6」だろうと想像は付くが、判断不能の場合の方が多い。

 でも、中には非常に小数派ではあるが、短点の設定は滅茶苦茶に速いのだが、数だけは、驚異的に正確に打っている局も居る。 あれだけの技術とリズム感と云うか耳があるならば、長音をバランス良く出したら、 素晴らしい高速キーイングが出来ると思うのだが・・・。

 余談に成るが、国民性の違いか、HLの局には短点を多めにサービスする局が多い様に思う。
短点は本当に点か? 数に自信が・・・

 「短点」に対して「長点」と云う人は結構多いが、個人的には長音の方が良いと思っている。 本当は、短点の方も短点ではなくて短音の方が良いくらいではないかとも思っている。
例の「一線の長さは、三点に等しい」と云うのを持ち出すまでもなく、短点は短くても一定の長さを持っている。 スピードが速く成る程、その長さは意識されなく成るが、ある程度ゆっくりのスピードで、 速い時と同じ感じの短点で打ってみると、非常にぎくしゃくした符号に成って、聞き辛く成るだろう。
自分で打っていて、短点をいくつ打ったか分からなく成る人は結構多い様だが、私の場合は、どちらかと云うと、 長音の方が分からなく成る事の方が多い様な気がする。
短点はリズム的に感じられるので、特に意識しなくても、大丈夫なのだが、長音の場合は、 特に比較的ゆっくりの場合だが、例えば「J]とか数字の「1」、或は仮名の「ツ」と「セ」等は、 打っていて自信が無くなってくる事が、時々ある。最初の頃は、一方の手で指を折りながら数えていた事も有った。

【3−納豆打ち】

 誰が云い始めたのかも分からないが、「納豆打ち」とは、よく云ったものであるが、 要するに符号、語の間隔が狭い、或は全くのノー・スペースの様なのを、納豆と称する。

 外国にも居るから、世界的に分布していると思われるが、我が日本の和文専門の局に圧倒的に多い。 有る程度のキャリアを持った局に多い様で、馴れないと非常に解りにくく、初心者泣かせである。

 納豆打ちに関しては別項を設けているので、そちらを参照して欲しい。

【4−ごみの山】

 パソコン通信で云う「ゴミ」だと、会議室の趣旨に反した、とか前後の話題と関係のない、 あるいは若干ふざけた書き込みの事を指す様だが、この場合は違う。

 どちらにしても、ゴミ、と云う言い方は、当然正式な用語ではないが、この場合のゴミとは、 「間違って、訂正しない符号」、あるいは、不用意にキーに触った為に出てしまった意味の無い符号(?)、と云う様なつもりだ。

 些細な打ち損じの場合、あまり馬鹿丁寧にHHバーやラタで訂正すると、煩わしく聞こえる事もあるし、 必ずしも訂正符号を使わなくても、ほんの一寸スペースを置いて、打ち直せば、十分に分かるケースが多い。 しかし、程度問題である。

 多分打っている本人はあまり意識していないのかも知れないが、あまりに間違いが多すぎて、訂正しているんだかいないんだか、 さっぱり訳が分からない様なのや、訂正符号そのものを打ち損なって更にその訂正、と云うのも居る。 打ち損じに馴れてしまって(?)、平気に成っているのかも分からない。 この手の局に共通しているのは、大体がエレキーで、それも自分の能力以上にスピードを上げている事が多い。 初心に戻って、一度自分で制御可能なスピードまで落として、自分の符号を見直して(聞き直して)欲しいものだ。 でも、そう云うアドバイスをしてくれる人は少ないだろうし、実際に「あんた、一度うんとスピードを落として、 最初からやり直した方が良いよ」とは、中々云いにくいモノだろう。 その時の調子による、と云う事も有るだろうが、聞いていると全体の半分以上がゴミで占められている、と云う様な事も、珍しくない。 受信する方は、そのおびただしいゴミの中から正規の(?)符号を探し出さなければいけないのだから、大変だ。

【5−長短不明】

 持続音の長短だけで成り立っているCWの符号で、長短不明な局が存在するとは考えにくいが、これがやはり居るのである。 ほとんど長音と短点が同じに聞こえる局、ひどい場合には、信じ難い事だが、長短が逆転しているケースさえある。

 さすがにこの場合はエレキーやバグキーの局はいなくって、縦振りに限られて来る。 多分御本人はちゃんと打っているつもりなのだろうが、聞いていると長音と短点が限りなく近かったり、 信じがたい事だが、下手をすると長短が逆転していたりもする。

 多分、自分の打っている符号を耳でよくモニターしていないのではないかと思う、でなければ、 リズム間隔がかなり欠如しているのかも知れない。或は、初歩の段階で、正しい指導を受ける機会がなかったのかも知れない。

 全くの独習でも、有る程度のリズム感があれば、なんとか成るとは思うのだが、 誰もがすぐれたリズム感や音感を持っているとは限らないので(音感やリズム感の悪い音楽家だって立派に存在しているくらいだから)、 やはり、最初の段階での指導の大切さを痛感する。

【合併症】

 QSDの種類をいくつか列挙してみたが、一応症状の軽い順に上げたつもりである。 これらの症状が単独の場合は、特に最初の二つくらいならば、少し馴れれば取れる様にはなる。

 始末が悪いのは、これらが複合された場合だ。中には此処に上げた症状を見事に全部兼ね備えた局も、居る様だ。 全部とまでは行かなくても、前項の4と5、つまり、長短不明でゴミだらけ、となれば、それだけでも、ほぼ完璧である。

 それと、不思議なのは、こういったすさまじい符号の局は、恐ろしくずれた周波数で呼んでくる事が多い。 共通して云えるのは、自分の符号や他人の符号を、色んな意味で、注意深く聞いていないのではないかと思う。 どう云う符号が相手にとって取りやすいか、取りにくいかなども、全く考えてもいないのだろう。

 ただ、考えなくてはいけないのは、身体的にハンディキャップを持っているオペレータも居るかも知れない事だ。 でも、少し聞いていれば、その符号の乱れが、ハンディキャップによるものか、そうでないのかは、分かると思う。

 もう一つ考えられるのは、身体的なものではなくても、メンタルな面で、例えば「吃音」の様な症状もあるのかも知れない、と云う事だ。 こうなると、本人だけを責める訳には行かないのかも知れないが、それにしてもCWの場合は、適切な指導、助言、本人の努力、 等々で、克服出来るのではないかと思うのだが・・・。

 QSDの弊害の一つに、初心者いじめ、とまでは行かなくても、おっかなびっくりでON AIRしている初心者が、 いきなり訳の分からない符号で呼ばれると、少なからず衝撃を受けてしまうと云う事だ。 実際にこれで折角やり始めたCWを止めてしまった、と云う話しを何度も聞いた事が有る。

 相手が初心者かどうかは、ほんの数秒間も聞けば分かる。初心者にはそれなりの符号(つまり普通の符号)で相手をして欲しいものだ。 それが出来ないのなら、初心者を呼ぶのは止めて、井戸の中の仲良しグループだけでやっていれば良い。

【周波数ジャック】

 明らかに初心者と分かる局に、絶対判読不可能な符号で応答して困らせたり、オマケに相手かまわずホレを吹っ掛ける爺さんがいる、 誰とは云わないが、困ったものである。

 その筋では有名な局で、一声(一打ち?)聞けばそれと分かるくらいの癖打ちの縦振りなのだが、符号がすごい上に、 だれかれ構わずにホレを吹っかける癖がある。 一応「ホレOK?」とかは尋ねるのだが、その問いかけ自体が、すごい符号なのだから、相手に伝わらない事が多い。 それに対して相手が何と答えようが、全く聞いていない様で、関係なくその次からは和文で押しまくる。 交信相手が呆れ果てて引っ込んでしまうと、やおらそこで自分がCQを打ち始める。 符号がそんな感じだから、誰も呼ばない、やがて本人も引っ込む、と云う風に、いつもシナリオは決まっている。 この一連のプロセスは、私が聞いただけでも、かなりの回数に上るから、かなりやっているモノと思われる。

 不謹慎な話だが、誰かがCQを出していて、この局に呼ばれた瞬間の、「ぎょっ」とした間(マ)が、なんとも云えずおかしい。

 で、よくこの局の場合も、相手によって、変身する傾向が有る。つまり、ハイバンドなどでDXもやっているのだが、 相手がDXだったりすると、同一局とはとても思えないほど、結構丁寧に(と云うかなんとか分かる程度の符号を)、 打っていたりもするのだから、そう云う訳の分からない符号しか打てない、と云う訳でもなさそうなのである。 普段国内の局を悩ませている符号とは明らかに違っている。この落差は、とても無意識でやっているとは思えない。 初心者や国内の局を馬鹿にして、嫌がらせをしているのか、あるいはひょっとして、初心者を鍛えてやろう、 と云う優しい思いやりの心の持ち主なのか、こちらには分からない。

 この局だけとは限らないが、この手の局にとっつかまって、CWに嫌気がさして止めてしまった、と云う話は、 何度も聞いたことが有るので、被害者の数は、決して少なくない様だ。 ベテランの局だったら、適当にあしらって済ませるとか、そのまま放置してどこかにQSYしてしまうとか、するのだが、 初心者はやはりそうも行かないだろう。

 ちなみに、富山県の某局による、難読符号局のランクつけでは、この局は「東の大関」、と云う事に成っている。

【変幻自在局】

 それと、他のところにも書いたかも知れないが、CQはゆっくりと、至極綺麗な(つまり普通の)符号で出して、 いざ交信に入ると、いきなりCQの時の倍くらいのスピードに成ったり、そうかと思うと、 突如すさまじい癖打ちに変身する局が居る。

 想像だが、CQ時はメモリーキーヤーの類を使っているのではないだろうか。交信に入ると手打ちもしくはエレキーに成るのだろう。 この局の被害に会った局は結構居る様で、一時期NIFTYのCW会議室でも話題に上って、妙に盛り上がった事が有ったくらいで、 結構有名局と云ってもいいのかも知れない。 エレキーで、至極普通に打っている事もあるのだが、どうも相手によって、あるいはその時の気分によって、 その変身の度合いが違う様なフシも有り、本人に悪意が有るとは思いたくはないが、真意は計り兼ねている。 絶対に呼びたくない局の五指に入っている。

 普通、符号のひどい局は、呼び専門なのだが(CQ出しても、恐れをなして誰も呼ばない)、この局の場合は常にCQ側で、 他の局を呼んだのを聞いたことがない。勘ぐれば、手打ちでCQ出しても呼ばれないので、メモリーキーヤーにしたのかも知れない。 CQだけを聞いていると、如何にも初心者が呼びたく成る様な感じだから、始末が悪い。

【縦振りの横綱】

 前述の9エリアの某局から、東の横綱と云う名誉ある称号を賜ってしまったこの局は、 前述の局とはまた違った意味でのすさまじさを持った符号である。こちらの場合は、御本人にはまったく悪意といった様なものは無い。 相手が初心者だったりすると、結構ゆっくり打ってくれるので、その段階では、正確とは云いがたいが特に取り辛い、 と云う程の事はない。ただ、有る程度以上のスピードに成ると、本来の調子に乗って、大変な事に成る。 多分、腕に目茶苦茶に力が入って、制御不能に陥るのだと思うが、 1、3、4、5の各項目の症状をほとんど完璧にクリアしていると思われるが、特に4と5が顕著である。 簡単に言ってしまえば、いわゆる手崩れなのだろう。

 私には30%くらいしかコピー出来ない事が多いが、中にはこの横綱と、大した不自由もなく交信している局もいらっしゃるので、 ひたすら尊敬してしまうしか無い。並外れた受信能力と、多分大変豊かな想像力の持ち主なのだろう。

【エレキーの横綱】

 それに対して、西の横綱の方は、エレキーだから、符号が長いとか短いとか、長短不明とか云う事はないが、 ひたすらゴミが多い、と云うよりはゴミの方が多い、と云った方が正しいかも知れない。

 明らかに設定スピードが速すぎるのだが、いつ聞いても同じ速度に成っているので、御本人は全く自覚していないように思われる。 自分のコールサインをなんとか打つのに、5、6回訂正を繰り返すのも、至極普通である。 送信内容の大部分がミスタッチと訂正で占められている、と云うとえらく大げさな表現に聞こえるが、決してそんな事は無い。

 この局の場合は、HHバーやラタの訂正ではなくて、「トットットット」と云うヤツなので、 送信している符号のほとんどがその「トットットット」で占められている様な印象を受ける。

【特定のパターンだけ速く成る】

 これは珍しいパターンだが、私の良く聞く局で、「−・」と云うパターンに限り普通の倍くらい速くなる、と云う癖の人が居る。 特に打ち始めの「つうと」の場合に、その傾向が顕著である。つまり、「C」が「つとつうと」と云う感じになる。 その原理(?)が分かれば、コピー出来るのだが、初めて会った局や初心者は、やはりかなり苦労する様だ。

【短点と長音が空き過ぎる】

 これは、バグキー、もしくはエレキーの局に多い様に思う。 バグの場合は、スクィーズ機能が無いためもあって、短点から長音、あるいは長音から短点に移るのが結構難しい。 ともすればくっつき過ぎそうになるので、それを警戒するあまりに、間隔が空き過ぎるのではないかと思う。 この傾向は、特に頭に短点が来る場合に、顕著に現れる。 「EO」かと思ったら「J」だったり、[EN]かと思ったら、「R」だったりする。 初めてこの[EN]を聞いた時は、そう言う略号が有るのかと思って、本を何冊も開いてみたものだったが、 ほどなく、「了解」の「R」だと分かった。

【連続符号の分離】

 区切るべき符号をつなげてしまう(納豆打ち)人が居るかと思うと、逆に、一つの符号を分割して打つ人もいる。 これは前項の短点と長音が分離するのとは、ちょっとまた別ではないかと思われる。 この傾向は、主にいわゆる連続符号に現れる事が多い。原因は不明だが、そう云う癖が付いてしまっている場合も有るだろうが、 連続して打つ、と云う事を知らないケースの方が多い様に思う。 HHバーを分離して普通に[HH]と打ったり、KNバー、ASバー、なんでも分離して打つ局がいるが、 どうもそちらのケースの様に思う。

 でも、この分離型は、納豆型にくらべれば、ちょっとみっともないのは別にすれば、迷惑を及ぼす可能性は遥かに低いだろう。 無線の場合は、全くの独習で、やっている人が結構多いのも、原因の一つかもしれない。 仲間が居ても、ある程度ベテランになってしまうと、初歩的な間違いを指摘するのは、結構勇気が要ったりすることも有るし。

 ただ、間違いがその人一人で済めば良いのだが、ベテランらしき人が、堂々と間違いを打っていると、 初心者はそれが正しいと思い込んでしまうから、困る。 フォーンの場合でも、妙ちきりんな言葉を使っているのが多いが、CWでも同様で、変な間違い程、はやく広まってしまう、 と云う傾向も有る様だ。