大日本人
大日本人 2007年 上映時間:113分 監督:松本人志
出演:松本人志、竹内力、UA、神木隆之介、海原はるか、板尾創路

解説:ダウンタウンの松本人志が、企画・初監督・主演を務めて撮り上げた長編映画。映画配給会社の松竹とタッグを組み、映画制作に乗り出した吉本興業の第1作目でもある本作は、松本自身の考える”ヒーロー像”を描いた異色作。脚本は松本の盟友で人気放送作家の高須光聖との共同執筆。出演は竹内力、UA、神木隆之介、後輩芸人でもある板尾創路。あくまでテレビの延長線上と位置づけ、面白さを追求するコンセプトで撮られた松本ワールドに注目。
5年に渡る構想期間と、四季の移ろいを出すために費やした8か月間に及ぶ撮影で、自分なりの”ヒーロー像”を映画で構築したダウンタウンの松本人志。主演も務めた松本がドラマの案内役となり、日本社会が抱える現状に触れながらも、笑いとオリジナリティーを追求した、映画史上ほかに類を見ない演出とストーリーが展開する。(シネマトゥデイ)
上述は「Yahoo!映画」ホームページより抜粋したものです。

 松本人志ファンであることからも、気になって見に行ってきました。見終えた瞬間の感想は「期待外れ」でした。「えっ!?もう終わりなの?」といった感じでした。それだけ時間が短く感じたのは考えようによっては、それだけ私自身がどっぷりと映画に浸かっていたとも言え、良い意味で捉えられたりもするかも知れませんね。このように感想を述べるのが、本当に難しい映画です。後半15分が面白いといった意見もあったのですが、私の場合はむしろ逆でした。『ごっつええ感じ』の笑いが好きな方には面白いとは思います。私『「ガキの使い』が好きなのであって、『ごっつええ感じ』はあまり好きではなかったので、どうにも納得がいきませんでした。ただし、見終えてからしばらくすると、かなり面白かった、そして印象に残る作品であったと思えてきます。これは確かに不思議な感覚です。
 後半の肝心な部分は、画面上部にエンドロールが流れており、とても気が散りました。エンドロールはそれのみを流すべきでしょう。これが最も納得ができない部分です。せっかく面白い場面(トーク)なのに、面白さが半減してしまっているように思えました。ちなみにこの映画の音楽は良かったと思います。音楽については、ほぼ満点と言えるのではないでしょうか。怪獣達のキャラクター性はまさに『ごっつええ感じ』でやってきたこと、そのままだと思います。板尾が面白いという意見がありましたが、私はそうも思いませんでした。最初に出てきた怪獣の海原はるかだけが視覚的に面白いと思えましたが、他は特に何とも思いませんでした。
 後になって、この映画はテレビの延長線上にあると知ってショックを受けた次第です。テレビドラマと映画とは全く違うと言うのが私の考え方であって、あまりにテレビ臭さのする邦画の多い昨今には嫌気がさしているのです。しかし、そのテレビ臭さが当然であるといった感じの映画であると知った時は失望しました。ただ、私は松本人志ファンであることに変わりはないので、次回作もあれば見に行きます。お笑いの映画を作るのは、本当に難しいと思います。映画=シリアスな面も一般的には絶対に必要な要素だと思いますが、「シュール」は表現できても「シリアス」は「お笑い」とは同居させることができないように思います。それを考えると松本人志に今後も映画が作れるのだろうか。不安にもなります。しかし、お笑いの映画としないとなると、北野武の路線を踏襲することになってしまう。それは本人も嫌であると思いますし・・・。結果、この作品はDVDで見ても映画館で見ても変わらない作品だとは思いますが、映画館で他の観客の反応を確かめるのも良いのではないかと思います。時々、観客のクスクスといった感じの笑い声もありましたし、何か勉強になった気がします。私自身は声を出して笑うといったことはありませんでしたが、ニコニコはしていたと思います。興味をもたれた方は、是非映画館で見ておくべきかと思います。ちなみに、この作品については、1人で見に行かれた方がよいかとも思います。映画館という原則として静かにしていないといけない場所、生で見る芝居ではなく映画であるということ、しかもお笑い映画であるということ、こういったことを考えるとこの映画は1人で行かれる方が、何も考えずに世界に浸りやすいと思います。彼氏・彼女の関係であっても、お笑いに対する微妙なポイントは微妙に違う面が必ずあると思いますので。それに「お笑い」に関しては、プライドや表現できない葛藤もお互いの中で生じやすいものだと思いますので。
(平成19年6月15日 鑑賞:大阪 梅田ピカデリー1(10階) 10:50 I-18席)
(平成19年6月16日 本文作成)

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