ユーザー車検

半ば衝動的に買ってしまった我がM3も早いものでそれからもう2年となり、車検(5年目)の時期となりました。今回は諸事情もあり、ユーザー車検を行うことにしました。
元来、車検とはユーザーの責任で行うものであり、ディーラー等で行うのはあくまでも”代行”であることを考えると、ユーザー車検こそ本来の車検の姿であり…等と理屈はともかくとして(^_^;)、RZ-1の時もR33スカイラインの時も1回目の車検は自分でやりましたので、その経験を生かして挑戦してみようという訳です。
今回の方法は以下の手順です。

  1. 必要書類を入手し、車検の予約を取る。→詳細
  2. 自分で最低限の点検・整備を行う。→詳細
  3. 書類に必要事項を記入する。→詳細
  4. 車検を受ける。→詳細
  5. お世話になっているBMW専門ショップ”レスコ・モータースポーツ”で、車の現状チェックも兼ねて、改めて点検・整備をしてもらう。→詳細

以下に詳細をレポートします。

1.必要書類の入手・車検の予約(2002.04.04)

まず、車検に必要な書類を揃えます。これらには既に持っている書類と車検のために入手しなければならない書類があります。

既に持っている書類

・自動車検査証(車検証)

・自動車損害賠償責任保険証明書

・自動車税納税証明書

・24カ月定期点検記録簿

車検のために入手する書類

・継続審査申請書

・自動車検査票

・自動車重量税納付書

車検のために入手する必要のある3つの書類は、全て車検場で売っています。私は3年前にR33スカイラインの2回目の車検を自分で出そうとして入手したものがまだありましたのでそれを使いましたが、確か3つで100円もしなかったと思います。
また、自動車損害賠償責任保険証明書は車検期間をカバーするものが手元にありますが、車検のためには更に次の車検期間をカバーするものが必要となります。
ユーザー車検の予約は、土・日・祝日を除く7営業日前から出来るようになっており、私は電話による自動予約システムを利用しました。車検を受けたい時間(午前と午後が選べます)、ライセンスプレートの4桁の番号を用意しておけば簡単に出来ます。

*車検に一度不合格になっても、同じ日であれば何度でも無料で再検査を受けることが出来ます。簡単な作業で直る程度の内容も多くあると思いますので、出来れば午前中に予約をしておいた方が良いでしょう。

2.点検・整備(2002.04.06)

予定していた日の天気があまり良くなさそうだったので、カーポートのある知り合いの家の駐車場を借りることにしました。24カ月定期点検記録簿を見ながら、やりやすい順番を考えてから効率良く進めていきます。
下では画像のみ紹介しますが、ボルト類の増締めオイルの滲み等を確認しながら作業を進めました。
なお、排気関係と点火装置パーキングブレーキは難しいため省略しました。

知り合いがくれました。
車の下に潜る時に重宝しました。
純正のジャッキ。
横から差し込んでハンドルを回して上げるだけ。非常に楽です。
パンタジャッキをかける時は、ジャッキアップポイントの下にある丸いゴムの部分を使います。

テールを上げた状態。
燃料タンクの向こうにデフやスタビライザ・上下のコントロールアーム等が見えます。

ENNEPETALBILSTEIN製ショック。
ジョイント部のボルトの緩みがないか
確認していきます。
リアのトレーリングアーム。
手前の配管はステンメッシュのブレーキホース。
 

2
デフ廻り。
ドライブシャフトブーツやコントロールアームの付け根
そしてフルデュアルのエキゾーストパイプが見えます。
この周辺はオイルの滲みが発生しやすい部分です。

フロントを上げた状態。
手前の黒いスタビライザーが目立ちます。

フロント・サスペンション。
手前からタイロッド、コントロールアームです。
取付部の緩みがないか確認します。
スタビライザの後ろにある細いパイプは
パワステオイルパイプです。
その後ろはステアリングラック。

ボンネット内。
一見何の変哲もないようですが、作りはしっかりしており、精度の高さが外観からも想像出来ます。
ここはオイル類のチェックが中心になります。

エンジンを右側から。
E30やE46のM3と比べても非常に地味です。
ロゴの意味が分からない人には
普通のエンジンにしか見えないかも?
エンジンを左側から。
6連スロットルがスペシャルエンジンの証。
ギリギリまで後ろにマウントしているため、
6気筒目は完全に隠れてしまってます。

フロントストラット。
ノーマルの3シリーズでは真ん中に来る
アッパーマウントがこんなにも後ろに!
外観は似てても中身は別物なんですね。

3.書類の記入(2002.04.07)

書類への記入は当日に現地で行っても構わないのですが、出来れば前日までに余裕を持ってやりたいものです。記入が必要な書類は、上の表で紹介した書類の内、車検のために入手する書類の3点(継続審査申請書自動車検査票自動車重量税納付書)です。
記入は一見ややこしそうに感じますが、車検証さえ用意しておけば、それを写すだけですので30分もあれば充分に終わります。

4.車検(2002.04.08)

さて、いよいよ車検当日です。私は午前中で予約していましたが、朝は苦手なので少しゆっくりして10時頃に車検場に到着しました。
まず最初にやることは、重量税の納付と検査料の支払いです。車検場のある陸運局の中に取り扱っている所がありましたので、そこで昨晩記入した3つの書類(継続審査申請書自動車検査票自動車重量税納付書)と車検証を一緒に提出すると、手続きをしてくれます。そして重量税検査料を支払うと、自動車重量税納付書継続審査申請書それぞれに収入印紙を貼ってくれます。自賠責保険の手続きもその横のオフィスで出来ましたが、そちらは検査に合格してからということでした。
次は検査の受付です。ユーザー車検専用の窓口がありますので、そこで1.で用意した書類を揃えて提出すると、後は指示してくれます。この日は全く混んでなかったので、そのまま直ぐに検査となりました。
私が行った車検場は5年前に新しくなったばかりでしたので、マルチテスターと呼ばれる新しいシステムが採用されており非常に簡単でした。更に今回は私が検査ラインに入った時には私以外に車が全くなく、検査員の方が3人がかりで色々とやってくれましたので、私自身は殆ど何もすることがありませんでした。
手順は次の通りです。

  1. まず最初にラインに入る手前で外観灯火類ワイパーの作動確認、そして車台番号及びエンジン形式のチェックを行います。ここでは検査員に書類を渡して指示に従うだけです。
  2. 外観等の検査が終わるといよいよラインに入っていきます。まず車を前に進めてサイドスリップの検査を行います。左右方向にフリーになった装置の上をゆっくりと進んで、その際の横滑り量を測定します。続いて前後ブレーキ及びパーキングブレーキスピードメーターの検査をします。ここではアナウンスと表示パネルに従って車を操作すると、自動的に測定を行ってくれます。最後に自動車検査票レコーダーに差し込むと、検査結果がスタンプされます。
  3. 更に車を前に進めて、排気ガスの検査です。設置してあるチェッカーのプローブマフラーに差し込むと、測定をしてくれます。その後同じ場所でヘッドライトの検査を行います。検査するのはハイビーム光軸光度だけですので、BMWの様にハイビーム時に4灯全てが点く場合は、予めロービームにカバーをする必要があります。紙を貼るだけで良いのですが、大抵の場合ラインの入口に用意してあるようです。ここでも最後に自動車検査票レコーダーに差し込むと、検査結果がスタンプされます。
  4. 最後は下回りの検査です。床に穴の開いている所まで車を進めると、検査員がチェックしてくれます。自動車検査票は検査員に渡して、結果を記入してもらいます。

実際にやってみると非常にあっけないですが、これで全て終了です。特に問題なければ10分もかからないと思います。
検査に全て合格すれば、新しい車検証がもらえます。もし2年後までの自賠責保険を手続きしていなければ、その手続きを済ませてから所定の窓口へ行って書類を全て提出すると、直ぐに新しい車検証とフロントウィンドウに貼るステッカーをくれます。

さて、この様に簡単に終わる予定だったのですが、なんと!ヘッドライトの検査で右側だけ不合格になってしまいました。(T_T)
実を言うと、バルブマウント反射鏡との接続部分が外れてしまっていて、分かってはいたものの取り敢えず留まっていたので大丈夫だろうと高をくくっていたのですが…実用には問題ないのですが、測定値としては基準を満たせなかったようです。
仕方がないのでそのまま近くのジェームスへ行って、光軸調整をしてもらうことにしました。しかし非常に微妙なズレらしく、測定器でも一見正常に見えるようで調整は難航。やはり原因の源を解決しなければということになったのですが、かなり高温になる部分なのでなかなか難しい。しかし直さないことには車検に通らないので、応急処置ということで耐熱性のビニルテープで無理矢理固定することにしました。(ジェームスのサービスの方、大変お世話になりました。m(._.)m)
そして直ぐに車検場に戻って、午前中の終了間際に何とか再検査を受け、無事合格となりました。\(^_^)/

検査場の入口。
5ラインありましたが、当日はガラガラでした。

検査ライン。アナウンスと上の表示パネルに従って進んでいきます。
手前からサイドスリップ測定、速度計・ブレーキ等の検査、ライト・排気ガスの検査、
最後に下回りの検査となります。

問題の右ハイビーム。
黒い耐熱ビニルテープで
応急的に固定してます。
 

5.レスコ・モータースポーツにて油脂類の交換及び点検(2002.05.01)

自分で点検出来なかった排気関係と点火装置パーキングブレーキの点検と、油脂類の交換をお世話になっているBMW専門ショップに依頼しました。
点検の結果は全て問題なく、油脂類は先日交換したエンジンオイル以外を全て(ミッションオイル・デフオイル・パワステオイル・ブレーキフルード・クーラント)交換してもらいました。そして納車以来2万km強交換していなかった純正スパークプラグも、カブリ気味であったこともあってこの機会にイリジウムプラグに交換してもらいました。
そして、車検とは関係ないのですが、純正状態を知らない私には判断出来ない車の現状を実走確認してもらいました。結果、以前から気になっていた高速安定性を解消するためのトウ調整(20′)をしてもらっただけで、後は問題なし。足廻りはまだ詰める必要があるかも知れませんが、エンジンの調子は良いようで、特に高回転はスムースに吹け上がってかなり良い状態だとお墨付きを頂きました。(^_^)(オリジナルマフラーの効果かも知れません。)

★今回かかった費用(最終)

自動車重量税(1.0t以上1.5t未満)

\ 37,800

自動車損害賠償責任保険(24カ月)

\ 27,600

自動車検査登録料

\ 1,500

ヘッドライト光軸調整工賃

\ 2,000

油脂類交換費用(工賃込)
\ 42,210
スパークプラグ交換(工賃込)
\ 15,750

\ 126,860


specialthanks:K.Mizuno,RESKO Motorsport. 

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