.弓引三昧 about YUMIHIKI

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Part 41

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どこもかしこも同じこと


ある日突然、考えたこと。Part 8

 壊れた竹刀を再利用しての侯串(ごうぐし;的を安土に固定する串)作りを見せてもらったことがある。その時に、最近はカーボン製の、竹でない竹刀が出回っているという話を聞き、どこもかしこも現状は同じなのかと残念に思えてきた。
 弓もやはり竹の代わりにグラスファイバーやカーボンになっている。矢もアルミやカーボンのものになり、弦もまた麻でなく合成繊維、筈もプラスチックになっている。唯一だけは昔ながらの鹿革だけれど、これもそのうち、何かに取って代わられるのかも知れない。それに身の回りのものを見てみても、「本物」よりも「偽物」や「模造品」の多いことか。……何だか、薄っぺらになっていく気がしてきた。
Easy come, easy go.」という言葉がある。「得やすいものは失いやすい」という意味で、「悪銭身につかず」と訳されることが多いけれど、簡単に作られたものはそれだけ安易に手に入るけれど、扱う方も「それほど高いものでもないんだし」と、ついぞんざいに扱ったり手入れを怠ったりして、すぐに壊してしまうことになる。100円ショップの商品がそのいい例だ。
 職人がひとつのものを真剣に妥協せずに作り、それを私たちが手に入れ、扱い、修理し、そして誰かに受け継ぐ。そんな流れがいつしか途絶えてしまったように感じる。それは物の流れだけでなく、職人に敬意を表し−−いや、それ以前に素材となったものたちに感謝を示すこと、また良い物を受け継ぎ大切に扱う心や、何より先生や先輩の期待を受けること(「お下がり」や「お古」とは、決して中古品を払い下げられることではない)、そんな人と人との関わり、技、知恵、精神にまで及んでいるようで、何だか妙に悲しく感じられた。

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