.弓引三昧 about YUMIHIKI

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Part 77

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「みる」こと


ある日突然、考えたこと。Part 24

岡目八目(おかめはちもく)」という言葉がある。
 囲碁から出た言葉だけれど、当事者より他人の方がかえって物事の真相などをはっきり見わけられる、というたとえだ。
なくて七癖あって四十八癖」という言葉もある。
 多かれ少なかれ人には癖がある、ということだけれど、これらは弓にもぴったり当てはまると思う。
 弓を引くことに限らず、自分の姿を自分で見ることはできない。本人の思いこみより他人の見解が正しいことはままあるし、本人は丁寧なつもりでも他人には雑にしか見えないようなこともよくある。その通りにやっているはずなのに出来ないと悩んでいたら、他人に指摘された、たった一つのポイントを意識しただけで上手くいったこともある。そんなことを考えてみると、自分のことが一番分かっていないのは、ひょっとして自分自身かも知れないとさえ思えてくる。
 その見えない、分からない自分を知るには、ひとまず他人を「みる」ことが一番ではないだろうか。ひらがなで書いたけれど、「みる」という言葉に字を当てるとなると「見・看・視・観・診」といった候補が挙がる。どれも確かに「みる」ことだけど、ひとつひとつその意味合いが違うように、いろいろな見方・角度から他人を、そして自分を「みる」ことではないだろうか。
  他人を見ることで自分が分かる。自分が分かるほどに他人もまた見えてくる。
 普段弓を引くとなると、ひたすら矢数をかけることばかりに集中してしまうけれど、やはり看取り稽古もまた、立派な稽古方法だと思い至った。

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