.弓のきこなし・道着編

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 袴というと、大まかに分けてスカート形の「行灯袴(あんどんばかま)」とキュロット形の「馬乗袴(うまのばかま)」の2種類があることや、男性と女性でその形に多少の違いがあるということは、弓引きならば知っていると思う。
 一般に袴というと、行灯袴 = 女袴、馬乗袴 = 男袴、という認識がされているらしいけれども、女性弓引きは見た目は女袴の馬乗袴を着ているし、現在では、新郎とか力士などは、見た目は男袴の行灯袴だそうなので、実際にはその構造だけでなく、パーツや布地などで区別するのではないだろうか。またあるところでは、スカート形は「行灯袴」、キュロット形で襠(まち;左右を仕切っているもの)が膝くらいまでのものを「襠有袴(まちありばかま)」、キュロット形で襠が腿のあたりまであるものを「襠高袴(まちだかばかま;馬乗袴に同じ)」と説明されていた。ということは、女性弓引きは「襠有袴」を、男性は「襠高袴」を着ていることになるようだ。
 とりあえずそんな話題から、男女の袴(見た目の形状)の違いでも説明してみよう。

男 袴

女 袴

 

男 袴

女 袴

腰 板

ある

ない
後腰あきの始末 投げ(縫い付けている) 笹ひだ(三角に始末されている)
後ろのひだ 1本 3本
後紐の太さ 前紐と同じ 前紐の倍位

 一般的な袴では、主にこんな違いがあります。しかし、女性弓引きの袴を見ていると、後ろのひだが1本だったり投げだったりと、男物と折衷のものをよく見かける。おそらくは袴メーカーが作業の手間を省くために、男物の本体に女物の紐をつけているんだろうけれど(それとも武道着メーカーには女袴の概念はないのかも)、そこのところは何となく気に食わない。女袴の後ろひだが3本なのは、女性の体格に合わせたものなんだから。
 ところで、初めて袴を着たある男性の感想は「何か風通しが良くて落ち着かない」だった。考えてみれば男性は、変な趣味でもない限りスカートなんてはかないんだから、当然といえば当然のことかも知れないけれど、何だかその素直な感想が妙に新鮮に感じられてならなかった。

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