vol.0
疲れているアナタ、疲れていないアナタ、疲れたくないアナタに贈る ショートストーリー。
此処は、とある私鉄沿線の街。
雑多なビルが立ち並んだ駅前から少し離れたひっそりとした露地の中の一軒のバー。
控え目な青い電飾に囲まれた看板には 『 BAR SAM 』とある。
一見、いつ消えても誰も気付かないだろうと思われる、小さくて地味な看板。
その横にある細い階段は、先の見えない暗い洞窟に繋がるかのように見えているけれど、下りて行くと、思ったよりも重厚で温かみのある木製の扉が待ち受けている。
毎夜、その扉の真鍮のドアノブを押すのはどんな人達なのだろう……・
そして、おそらくは笑顔で迎えてくれるに違いない店主や従業員は一体どんな人たち?
この小さな物語が、アナタにとって『日常の箸やすめ』になることを願って―。
you kojima
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