■はじめに…それは突然に始まった
◆昔からの静かな地区に…
「アデニウム夏目坂上」の建築が予定されている新宿区原町は、昔からの町並みが残っている地域で、周辺には一軒家がほとんどで、長くすみつづけている方も多い町です。
ところが… 昨年5月、この町に突然、高さ100メートルものマンションの計画が発表され、町は大騒ぎになりました。 一軒家の多い土地に、周囲に空地も取らず、いきなり100メートルとあまりにアンバランスな建物が建てられるということがわかったのです。
◆建築予定地はこんな状態
建設が予定されている土地は、奥行きこそ長いものの、 間口が狭く(約18メートル)、とてもそんな大規模な建物が建てられるような土地とは思えません。
しかもこの土地は、南から北に下る急な坂になっていて高低差が激しく(高低差約7メートルぐらい)、南側に超高層の建物が建つことは、日照といい、圧迫感といい、建物の高さ以上に影響が大きいのです。
◆周辺地区住民の反応は…
周辺に住んでいる方にはお年よりも多く、南側の坂の上に突然高い建物が建つのは、心身両面に負担をかけるものです。 また、町の景観上もあまりにアンバランスである建物といえます。
この土地を毎日目にしている私たち住民にとっては、
「こんな土地に高さ100メートルの建物がほんとうに建てられるの?」
「こんなにアンバランスな建物なのに、ほんとうに適法なの?」というのが率直な感想です。
◆なぜ、こんなことに…
調べてみると、この土地は数ヵ月後には新宿区が予定している「絶対高さ制限」の規制を受けて40メートルを越す建物は建てられなくなることがわかりました。
ところが、区の「絶対高さ制限」が施行されるのは、本来は2005年7月の予定でしたが、審議が遅れたため、実際には同年12月に決定され、2006年3月から施行となりました。
つまり、予定されている「絶対高さ制限」規制がかかる前に建築確認をとって、急いで着工してしまおう――ということだったのです。
◆「アデニウム夏目坂上」を考える会を発足させました。
これについて私たち近隣住民は、区の行政指導をお願いするとともに、建築主であるジョイント・コーポレーションとも何度も話しあいの場をもとうとしてきました。
ですが同社の対応は、とても誠実とはいえないものでした。
駆け込みで取った建築確認によって、建てることそのものは許されても、建築中から、すでに違反建物となっている「アデニウム夏目坂上」(これを「既存不適格」といいます)。
しかも現地の高さ制限との間にはあまりにも差がありすぎ、将来を考えた時、こうした建物の将来の建て直しはほとんど不可能といっても過言ではありません(詳しくは→コチラへ)
また、こんなに狭い土地に、隣地境界ぎりぎりでこんなに高い建物を建てて、安全性の上ではたして大丈夫なのか、私たちは不安をぬぐえないでいます(→* )
◆安全上の懸念
安全性に対する私たちの懸念の一つは、
◆「アデニウム夏目坂上」はアスペクト比(建物の高さを底面の 短辺の長さで割ったもの)
が大きい。 地震の際の建物の揺れの大きさはこのアスペクト比に関連すると 言われています。
◆しかも隣地境界との距離はわずか70センチ。
地震で大きく揺れた時、いったいどうなるのか不安に思わずにはいられません。
しかもとりわけこのような細長い建物は地震よりも風害の影響を受けやすいそうで、風洞実験と耐震シュミレーションを求めましたが、それに応じてはもらえませんでした(→経過報告*参照)
また、設計を担当するイクス・アーク都市設計がこれまで高層建築物の設計をしたことがないことも私たちの不安の一つです。これに対し、ジョイント・コーポレーションは、設計はたしかにイクス・アーク都市設計だが、構造の面では経験のある熊谷組に協力をお願いしており、心配はない、と返答していますが、住民としては一抹の不安はぬぐえません。
◆私たち住民は、建築確認取り消しを求めています。
私たちは現在、建築基準法違反・東京都安全条例違反の疑いで、東京都の建築審査会へ、同建物の建築確認の取り消しを求めています。
これに対する、建築確認を認めた、「日本ERI」(耐震強度偽装事件で話題になっている)の対応もまた驚くべきものでした。(詳しくは→コチラへ)
その会社の誠実さは、行政及び地域住民住民への対応でわかります。
とくにこうした大きな建築物を建てる時にはそうではないでしょうか?
これらのいきさつを、みなさまに読んでいただければ幸いです。
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