売場つくり考(SCの店舗企画)





売場に関する用語について



POS什器
売場に関する用語

売場構成に関する用語


ストアーコンセプト
個々の店の運営方針を決める上での基本的となる考え方。業種区分、業態区分に止まらず、店のあり方、イメージ、キャラクターを作る為の統一概念となる基本的なもの。従ってストアコンセプトを確立する為には環境与件、競合与件を無視できません。

ブロックプラン
店舗形態、階層、建物及び駐車場の配置計画、車客導線計画の総称。

フロアコンセプト
多層階の店舗の場合、種々の商品群をある切り口でまとめ、フロア-単位に集積することが必要となる頻度や客層などで表現し、そのフロア-の性格が顧客に伝わるようにしたもの。「食品のフロア-」等で表現される。

フロア構成
どのフロア-にどのような商品を配置しているのかがわかるようにした一覧表。(部門名と面積を合わせて表現するのが普通)

ゾーニング
ブロックプランで設定された建物の出入口、昇降機配置を前提に、売場の客導線設定を行い、直営及びテナント売場と後方諸室を配置したフロア-計画。

レイアウト
ゾーニングできめられた売場区画の中で、主通路を決定しDEPT別の商品群に基づく什器配置、作業導線に基づき食品であれば、冷蔵庫・調理場等の詳細を図面化したもの。

スペースアロケーション
面積配分のこと。グループ毎、DEPT毎、あるいはSUB DEPT毎に、どれだけの売場面積を配分するのかを決めることです。

商品構成
原則としてDEPT単位での売場面積の組み合わせのこと。マーチャンダイズミックス、部門構成と同義語。但し、商品構成グラフの場合には、品目等を指すこともあり、一般的には品揃えのことを含めて言う場合もあります。

品揃え
原則として、DEPT以下のレベル(DEPT、クラス、品目、単位)のこと。アソートメントと同義語。一般的には、商品構成と同じ意味で使用される場合もあります。


売場つくりのための用語

客導線に関する用語

客導線
店内において入り口からチェックアウトに至るまで、お客様に売場をより多く回遊して頂く為に、意思を持って設定した経路。

ワンウェーコントロール
来店客を計画通りに売場奥まで誘導すること。お客様は購買目的の商品売場へ直行するので、それ以外の商品も出来るだけ多く見てもらう必要がある。その為に、直線的な通路で興味ある売場をマグネットとし、関連性のある売場配置をする事が重要です。

主通路
各フロア-の導線の起点から、売場全体を最も回遊性高く誘導する為の通路をいう。全通路中、最も幅が広く、まわりには磁石売場を配し、顧客誘導のしかけを設定する必要があります。

サブ通路
売場内の回遊性を高める為に、部門間に設けられた通路。

磁石売場
お客様を引き付けようとするポイントのこと。このポイントを効果的に配置する事により、お客様に興味深く売場を歩き、買物をして頂ける。磁石売場には、次のものがある。
@第1磁石:主通路の両側にある主力商品
A第2磁石:主通路の角にあり、進行方向の正面に当たる賞品
B第3磁石:ゴンドラエンド
C第4磁石:ゴンドラや冷蔵ケース内の売りたい、目立たせたい商品


売場演出に関する用語

プレゼンテーション
商品の価値を、お客様に十分訴求できるように、商品、レイアウト、器具、資材等を売場全体から見て、最も効果的に組み合わせて表現する方法のことです。ディスプレイはプレゼンテーションの一手法せす。

ディスプレイ
お客様に対し、特定のテーマ訴求をする為に行う商品陳列の手法のことです。どの品目を、どれだけ、どの位置に、どんな形で陳列するかを決めて実施します。売場全体を関連して考える場合は、プレゼンテーションといいます。ディスプレイには、お客様が商品を自由に手に取れるよう陳列する「オープン・ディスプレイ」と、ショーケースにいれてお客様が商品に直接手を触れられない「クローズド・ディスプレイ」があります。

陳列方法に関する用語

フック陳列
商品をフックにかけて陳列する事です。
エンド陳列
連続する陳列棚の両端(ゴンドラエンド)に陳列する方法。エンドは、お客様の一番目につきやすい場所の為、通常エンドに陳列された商品は、売れ数が多くなる。また、エンドを活用して、ディスプレイなどのプレゼンテーションも行はれる。

ハンギング陳列
商品をハンガーに掛けて陳列する方法です。アウターウェアーを中心に、最もポピュラーな陳列方法。

1点掛け
1.1組のトップスとボトムをコーディネイトして陳列すること。ソフトで実施。
2.1.をする為の什器。

たたみ陳列
アウターウェアーを中心として、台などの上に商品をたたんだ状態で陳列する方法。整理などの時間が多くかかるため、ハンギングする事により商品価値が下がる商品、多色展開商品、高単価商品において実施する場合があります。

BOX陳列
実用衣料などの商品を、棚割に基づきBOXに入れて陳列する事です。標準陳列量を維持する為、また、商品回転率を上げる為、少ない陳列量でもボリューム感が出せるよう、「フェイス・フォルダー」を使用します。

ジャンブル陳列
商品を整理せずに陳列する方法。投げ込み陳列ともいわれます。ジャンブルと言う言葉は「ゴタゴタする」という意味です。平台での陳列や、ゴンドラでの小物・菓子の陳列等によく用いられます。安さを演出し、お客様の購買意欲をそそるとともに、陳列の為の作業コストを抑える効果があります。

島陳列
陳列器具を通路の真中に置く方法。島陳列を行う場合、客導線、レイアウトに注意して、通路をふさがないように注意する必要があります。

コンテナ陳列
商品がコンテナで入荷した際に、コンテナ荷姿のまま陳列する事です。1つずつ商品を取り出して補充するよりも、コンテナ荷姿のまま陳列した方が簡単に陳列出来るし、作業に要するマンアワーが少なくて済む。

カセット陳列
インストアー加工商品群において、カセットのまま陳列する事です。ミートとフィシュのインストアの加工商品群においてしようします。1つずつ商品を手補充するよりも、カセットのまま陳列した方が簡単に陳列出来るし、作業に要するマンアワーが少なくて済みます。

ケース陳列
1.ゴンドラや平台での陳列方法の1つです。商品入荷時の荷姿ケース単位の場合に、ダンボールケースをカットして、ケースのまま陳列する。商品をケースから出さない為、補充陳列のマンアワーが少なくて済み、商品の豊富感が演出できます。
2.テレホンカードなどを、ショーケースに展示する方法。

(A2)台車陳列
回転率の高い商品(トイレットペーパー・ティシュペーパー・コンパクト洗剤・紙オムツ等)をA2台車に乗せたまま陳列する方法。フーズでは、グローサリーで、単品大量陳列をするエンドや、ミッドウェーで実施している。商品補充の簡素化、ローコスト化を目的とした陳列方法です。

カタログ陳列
保険・旅行などのパンフレットやカタログを、商品の代わりに陳列する方法。

サンプル陳列
高額商品やポケットベル・携帯電話などを販売する時に、見本を陳列しておく方法。



構造・設計・レイアウト・デザイン



構造・設計・レイアウト・デザイン

建物

建物配置・材質

@建物は道路から少しセットバックが原則(混雑時の作業スペースの他多目的利用)
A後方は建蔽率との関係で空けておく。
B客用出入口は全面道路面のみ。(4〜60m程度であれば問題なし。)
※100T以上の店舗であれば、後方道路のアクセスは店の外側に通り抜け通路を作るべし。
C材質は徹底して安上がり材質を。(Ex:倉庫・工場の解体材etc)
※商店街は必ず立地移動する。(30〜50年耐用材質は不要でコスト高)
D柱:短形の柱は造らない。壁面柱は外壁側。柱の太さはゴンドラ幅の2/3まで。
E天井:天井高は高いほど良い。min3.6M〜3.9M。(ベストはドーム。)
Fコンコース:※セルフ・セレクションの基本原則はコンコースを造る事。

デザイン

デザインの目的

店舗デザインの目的は、「店格を上げる」ことと、「楽しさ」を倍加することです。店格は「商品単価のアップ」や「装飾・実演」で上げるべきではありません。 (経費をかけ、一時的で客層が変わるだけだからです。)デザインとは極論すれば「カラーコントロール」によって、お店を「コンフォタブル」・「クリーンネス」な感じにする事です。デザイナーは「清潔」「爽やか」「華やか」「やわらかい」「親しみ」といったテーマを色で表現するプロとして使うべきです。(※ここでいうカラーとは、質感も含んだ色であり、材質も当然の事ながら重要です。

欄間と床のデザイン
デザインのポイントは、壁面欄間と床面です。特に床は清掃によってはげて来るような状態の仕上げではなりません。
壁面欄間は、目の高さが「頭の高さまでの商品陳列の少し上、2〜3尺の壁面欄間」と「その上の天井に続く幅の広い欄間」を区別しデザインが違うのがあたりまえとの認識が重要です。(※下の方は陳列商品の品種ごとにデザインが変わり、上部は商品の部門ごとに又はワン・サイドごとに同じデザインで統一すべきだからです。)

対面売場のデザインと売場掲示
唯今工事中につき今しばらくお待ちください。


SCの基本プラン

核店舗とテナント

核店舗

SCの集客力を支えるのが、キーテナントです。キーテナントは複数で異種の資本系の組み合わせであれば、一層競争力があります。キーテナントとは、1フロア-辺りの売場面積が500坪以上の総合店小売業のことです。但し、2番目、3番目の第2核第3核の場合は強力なチェーンならば、バラヱティ・ストアーの150坪や専門店の100坪型を含める事もあります。1日当たりの集客力の強い事(普通1000人以上)が条件であり、家具屋のように1000坪以上でも第1核には成りえないことがあります。。

核店舗の種類

核テナントとなりえる業態類型(フォーマット)は次のとおりです。
スーパースーパーマーケット:食品主力の大型セルフサービス店。1フロア-型で売場700坪平均。商圏人口は1〜3万人。NSCとCSC向き核店舗。
バラヱティ・ストア:商品売価3000円以下の生活必需品のうち、非食品主力に売場150〜600坪の完全セルフサービス店。商圏人口はSSMよりやや上回り2.5〜5万人。

スーパー・ドラッグ・ストア:VSの扱い商品のうち衣料品の比重を減らしヘルス&ビューティエイズと家庭用品を増やしさらに調剤と対面販売(カメラ・DPE・レンタルビデオ・タバコ・HBA関係小型家電)を加えたセルフサービス店。売場400〜500坪で1フロア。
コンビネーション・ストア:SSMとSDgSを結合してチェックアウトの内側に置いた1フロア型セルフサービス店。売場は1200〜1400坪。商圏人口は2〜5万人。NSCの第1核orCSCの第2核となる。

ホーム・マーチャンダイジング・ストア・グループ
@ホームファニシング・ストア:家具・大型家電・インテリア大型店。
Aホーム・センター:住居設備部品店。
Bホームデコレ-テイング・ストア:壁と床と窓のカバリング主力の部品店。
Cホームファション・ストア:家庭用品主力店。
以上4つの種類のホーム・マーチャンダイジング・ストアは購買頻度が低く商圏人口がより多く必要とする為、RSCやSRSCのコンビニエンス・センターの核になる場合が多い。

ディスカウント・ストア:売場1500〜400坪型1フロアの完全セルフサービス総合店。ソフト・グッズとハード・グッズの必需品ばかロを扱う。商圏人口は5〜10万人。CSCの第1核。第2核はSSMかCbS、第3核がホーム・マーチャンダイジング組

ポピュラー・プライス・スペシャルティ・ストア:100坪を超える強力なチェーンが必要条件。NSC、CSC、RSCでの補助的核店。
大型オフプライス・ブランデッド・ストア:デモレート・プライスのナショナルブランド商品を常時3〜4割引きで、売場が100坪を超える店。NSCやCSCの何番目かの核店。

ハイパー・マーケット&スーパーセンター&大型スーパーウェアハウスストア:商圏人口が15〜30万人必要。RSC又はSRSCのコンヴィニエンスセンターの核

デパートメントストア&ゼネラルマーチャンダイズストア:この2種類は商圏人口が10万人を超えて12万〜30万人必要であるから、RSCやSRSCの核となります。デモレート・プライスのスペシャルティストアは300坪以上で初めてRSCの第3核となりえます。
※以上の様に、立地・規模・商圏により核店舗のフォーマットは慎重に検討する必要があります。核店舗の強弱がSCの成否を左右するからです。

テナントの構成

テナントの構成は
@どのような業種やフォーマットの店を
Aどの位置に
Bどれくらいの広さで
Cどれ位のリース条件で
入居させるかという、純粋に商業技術上の原則に従って当然の事ながらデヴェロッパーが決定します。(※保証金・賃料がより高い、先着順に位置・面積を選べる等貸ビル不動産業の店舗賃貸ではありません。)
そのSCが、
@いかなる商圏人口を前提として、
Aいかなる客層とTPOSとをねらうのか、
Bいかなるイメージづくりをするのか。
以上3点の方針と枠の下でレベル統一する事が重要です。

基本レイアウト

SCの建物構造

NSCとCSCは1フロア-型を基本とし、SRCとSRSCとは2フロア-制で、核店舗(DPT&GMS)のみが3フロア-制とする。
※もともと小売業の店舗は、最大でも3フロア-しか客が巡回しないことが欧米で100年かけて実証された原理なのです。

客が核店とサブ・テナントとの間を往来しやすくする為、「モール」又は「コンコース」と言う幅の広いまっすぐな共通歩道を設ける。
※「モール」:歩道の両側にテナント軒を配した時。
※「コンコース」:歩道の片側だけにテナントを配した時。
※「エンクローズドモール」:屋根と欄間壁面で囲み空調を施したモール。
※「オープンモール」:露天のモール。
※2フロア-制の場合欧米ではモールは吹き抜け型が多く、2F部分のモールは間に空間をおいて2本の併行した道路の形となる。これによって、1階と2階のテナントがより良く見え、回遊率を良くする。最近の日本のSCでもこの吹き抜け型のモールを採用する事例が増えた着ました。

サブテナントの位置

核店とサブテナントの相互の位置関係は、複数核の間にサブテナントが並ぶ形が原型で、単数核の場合は中央か端に構成される>
テナントどうしの組み合わせ方は、ポピュラー・プライスの見せとモデレート・プライスの店とは混在させ、決して同一価格帯グループでくくらない事。
フード・サービス業は水回り施設、防火と衛生面から1箇所に集めることが多いが、フロア-ごとに分散し且つフロア-毎の位置は垂直に重ねた形が望ましい.
第4次産業(物品以外のモノやコトを売る商売)も、医療関係は集めるべきですが、他は分散させるか、別棟にする事が望ましい。文化教室やドゥ・スポーツセンター、遊園地は、SCとはもともと無関係なものです。

その他の基本条件

駐車場:駐車場は、アメリカの場合総売場面積の3倍以上が必要とされている。建蔽率60%の敷地では、モール等パブリックスペースが総建坪の20%後方は15%として、1フロア-でも売場は建坪の65%前後となるから、建蔽率制限で建坪にならない面積と売場面積はほぼ同じ面積です。すなはち建蔽率いっぱいに建物を作れば駐車場はまるっきり不足なのです。この為屋上駐車場を作る事が多いが、建設コストが高くなり、ウィークデイには駐車量が激減する。そこで立体駐車場を別棟で立てることや、隣接地に広大な敷地を借地し駐車1台当たりの負担金を地主に支払う方式が増えてくることになります。
駐車場面積はオープン時からどんなに少なくても総売り場面積の2倍以上は不可欠なのです。この他、自転車・オートバイの駐輪場も別途慎重に設計する必要があります。

後方搬入路:後方搬入路の確保も、土地利用計画上重要です。本来、顧客車導線と搬入導線は交差しないことが必要で、搬入トラックも4t以上が同時刻に5台以上が同時に荷役可能な状態がベストです。特に、数年後の拡張・改造後にどう線引きするかをあらかじめ計画しておくことが必要です。

増築スペース:SC間競争激化への対応策として、増築は欠かせない重要な課題です。その為の隣接敷地へのあらかじめの手当ては重要です。(拡張には@本体のSCに核や他のテナントを後で追加する「増築型」とAコンビニエンス・センターとして隣接地に次々と性格の異なるSCを開発してゆく「増設型」の2種類があります。繁盛SCは、この両方法を併用する場合が多く見られます。




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