|

SC大競争時代
|
商業の主役の座:ショッピングセンター
’91〜2000の10年間で1094件の増加で、2001年のSC総数は2,603件を数え、近年のSCは大型化傾向が著しい。当然商業活動におけるSCシェアーも高まり、2001年度の総売上高は27兆円、リース面積は3774万uに達し、全小売販売額シェアーの19%、売場面積シェアーの28%を占める日本商業の主役の位置にある。
この本質的な要因と背景は日本経済が「生産」から「消費」にシフトしなければならない点にある。つまり、日本の土地利用そのものが「モノを作る(生産)」機能から「モノを売る(流通)」機能と大きくシフトしているところに有ります。不況にもかかわらずSC増加の構造的背景がある為です。
大競争時代に突入
この競争激化の中、大多数を占める中商圏型CSC(コミュニティsc)が空洞化の危機に瀕している。
CSCはGMSを核店舗とし、ナショナルチェーンや地元専門店・飲食店・サービステナントを30〜50店入居の10,000u前後のごくごく不通の中型SCで、無競争時代には最も効率よく顧客を取り込めたSCですが、特徴と個性が明確な様々な新設SCに包囲され「全方位総花性」の面白みのなさが露呈し、急速な客離れが生じている。
CSCに限らず、従来型のSCは特色と存在理由が明確なSCに押され、愈々未曾有の大淘汰時代が始まろうとしている。
生き残り策
SCには集客の要となる「核:アンカーテナント」が不可欠です。都心立地の駅ビルやファションビル、アウトレットモール等は別として、SCの核店舗は概ねGMS・DPTといった総合業態です。問題は、この総合業態の吸引力低下傾向にあり、同質化魅力劣化に悩むSCにあって最大の課題です。
この課題克服策として、最近のSCは独自性と魅力強化の為、
@サブ核の導入:大型のh-ムセンターや強力カテゴリーキラーを導入し第1核を補完する。
A外資テナントの導入:差別化と話題性強化策として、カルフール等第1核に外資を導入する。
Bエンターテイメント性の強化:テーマレストランやアミューズ等非物販機能集客の目玉とする。
等の強化策を図っている事例が見られる。
従来のアンカーテナントである従来型総合核業態の弱体化に変る集客手法として、「スーパーストア集積(各部門に専門特化した人気大型店ミックス)手法」を開発している。この典型事例として、「ららぽーと」が挙げられる。
スーパーストア集積手法の開発
従来型総合核業態変る集客の決め手として各部門に専門特化した人気大型店をミックスし、従来型アンカーテナントの弱体化をカバーしょうとしている。この人気大型店は事例として次のようなテナントに代表される。
[ファション業種]ファイブフォックス・ユニクロ・無印良品・ユナイテッド・アローズ・ビームス・シップス・ライトオン・ポイント・ワールド・サザビー・サンエーインターナショナル・オンリー・イトキン・トゥモローランド・フランドル・ベイクルーズ・ABCマート・ザギャップ・ベネトン・サラブランド・クレアーズ・リズ・クレイボーン・LLビーン・エディバゥアー・ローラアシュレイ・ボディショップ・Jクルー等
[文化・雑貨業種]ヨドバシカメラ・ビッグカメラ・ソフマップ・ベスト電器・赤ちゃん本舗・マツモトキヨシ・サンドラッグ・スーパースポーツゼビオ・ムラサキスポーツ・アルペン・ビレジバンガード・新星堂・紀伊国屋書店・ジュンク堂・旭屋書店・ブックファースト・山野楽器・ダイソー・キャンドゥ・ドンキホーテ・トイザラス・タワーレコード・ヴァージンメガストア:HMV・スポーツオーソティ・オッシュマンズ等
[住関連業種]大塚家具・フランフラン・アクタス・ダブルディ・ワンズ・リバンス・Madu・ニトリ・等
[食品・総合]成城石井・クイーンズ伊勢丹・紀ノ国屋・明治屋・エース新鮮館・イカリ・生鮮カテゴリーキラー(ニュークイック・九州屋・魚喜等)等
[飲食・サービス]キハチ・クイーンアリス・グローバルダイニング・紅虎・レインズインターナショナル・ワーナーマイカルシネマズ・スターバックス・タリーズ・ハードロックカフェ・キンコーズ・AMC・ヴァージンシネマズ・ユナイテッドシネマズ等
21世紀型SCの模索
これからの商業施設に求められる条件
新たな時代に向けたSCの開発は今、過渡期とも言える産みの苦しみの中で行われている。その最新開発トレンドとして
@街づくり型SC:1SC当りの平均面積は2000年で2万uを越え時間消費を喚起する街づくり型SCが定着。
AエンターテイメントSC特に都心部で顕著なEX:アクアシティお台場etcのエンターテイメント性を武器とする。
BニューNSC:近隣の小商圏の近隣ニーズに徹し利用頻度とシェアーアップを狙うニュータイプNSC。
等が挙げられるが、未だ21C型具体的フォーマットは提示されていない。
しかし、2000年代は「新たなるSCエイジ」となる事は間違いない。
その方向は、「周辺環境に配慮し、地域社会に融和する」商業施設です。開発者自らが、「消費者、生活者、地域住民利益優先時代」における新しいSC開発を模索しなければならない時期に差し掛かっている。そうした施設でないと、21C型のSCとして、消費者の支持を得る事が困難な時代が到来したといえるのではないでしょうか。
21C型SCフォーマットの追求
□その1:「ショッピングセンター」から「ライフスタイルセンター」へ。
大店立地法時代のエコタウン型SCへ。
その具体策は?
□その2:現在は次世代SCを模索する過渡期で、新たなスタンダードフォーマット を追求すべき時。
□その3:何時の時代もSCの中身がその魅力を決定する、とりわけ核となる業態が 不透明で、ポストGMSとなる強力核業態の模索がテーマとなる。
|
|