通り土間の家

2003

外観

左官塗り(ジョリパット)による外壁と木製竪格子の組合せ。

 

通り土間を庭側から見る。

正面の木製引戸は玄関扉。左側は天井までのキャビネットで、間に摺上げ障子と窓がある。

 

  子世帯玄関から通り土間を見る。

玄関への現れ方に舞台性を持たせている。

 

親世帯玄関

式台(板の部分)が回り込んで上がり易くしている。棒状のものは竹による手摺。垂直・水平線で”和”の雰囲気を出している。

 

二階リビング

屋根形状を室内にも現している。右の障子を開けると庭に面したデッキがある。正面は一段上がった畳の間。

 

勉強コーナー

家族共有の書斎スペース。リビングと子供室の間に位置する。正面は子供室。この背後に子供用収納室があり、回遊できる。

 

一階和室よりダイニング越しに庭を見る。

障子の開閉できる円形の開口により、各室が連続している。。

                       土間がつなぐ二世帯住居

京都市内に建つ木造二世帯住居の建替えである。

一階が親世帯、二階が子世帯の住まいとなっている。

二つの世帯は上下に分けられているが、それぞれの世帯が伝統的な京町家が持っていた

”通り庭(土間)”を参照した玄関を共有することにより、適度な距離を保っている。

上下階ともに、南の庭に面して奥行きのあるデッキや縁側を持つ。

深い屋根で覆われた縁側空間は、内外部の中間領域としてリビングと庭を結んでいる。

通り土間の奥にある庭は光にあふれている。

ここに設けられた外部階段によって庭は二階のデッキと結ばれており、

家全体をぐるりと回れる回遊性と、二つの世帯の連続性が生まれている。

内部の仕上げには珪藻土や無垢の床材などの自然素材を用いており、

南北方向、上下方向の風の道を考慮して開口部を設けている。

                                       ■計 画 地 : 京都市

                                       ■構造・規模 : 木造在来工法  F2

                                       ■敷地面積  : 172.35 u

                                       ■延床面積  : 216.96 u

                                       ■建築面積  : 109.72 u

                                       ■設計期間  : H.14.08 〜 H.15.02

                                       ■工事期間  : H.15.02 〜 H.15.08