AF(オートフォーカス)機能とパンフォーカス

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デジカメに限らずほとんどのカメラでオートフォーカス(自動ピント)機能は付いていますが、これとは別にパンフォーカスというタイプもあります。

 パンフォーカスとはレンズの被写界深度を利用して2m当たりをピークに1m〜∞までピントがあったような画像を得る方法です。
レンズ付きフイルム(写ルンですなど)がその代表例ですね。
 きりっとしたピントが得られない替わりに1m〜∞までピントがほぼあったように撮れますし、機構が簡単なので低価格機によく使われます。また、機種によっては切り替えで1m以下の近接、マクロ撮影に対応している物もあります。
 低価格でダメかというとピント合わせの必要がないので、シャッターチャンスに強くなります。
特にデジカメの場合、合焦速度は遅いほうなのでシャッターチャンスを優先する方はAFでないと忌避するのは良くないです。ピントの方もデジカメは被写界深度が深いので、ピンぼけにはほとんどならないです。
 オートフォーカスの付いたカメラでも手動合わせ(マニュアルフォーカス)にして絞りを絞ることによりパンフォーカス効果でシャッターチャンスに対応する手法もあります。
 一部機種ではクイックフォーカスとの名前でワンタッチ設定で2.5mor∞にピントを合わせる機種もあります。
 また撮影シーン別モードが付いている機種だと風景モードの場合∞ないしそれに近いところに固定される物もあります。

デジカメのAF機構はコントラスト検出方式

さて、オートフォーカス機能ですが、テジタルカメラと銀塩カメラではその機構が違います。
 デジカメではコントラスト検出方式というのが主に用いられており、
長所として撮影用CCDで計るので機構を簡略化できサイズを小さくできる、その結果コストを抑えられる
短所としては、合焦までに時間が掛かる(シッャターラグか大きい)、コントラストのない被写体にはピントが合わせられない、暗いとピントが合わないなどがあります。
 合焦に時間が掛かるのはこの方式では瞬間に被写体までの距離を求めることができず、物理的にレンズを動かしてコントラストの高い位置=ピントが合っている位置を求めるためです。レンズの動作分どうしても時間が掛かってしまいますし、コントラストが高い位置を判断しにくいと迷うことになります。
 最近では、コントラスト変化の傾きからピークになる位置を推測したり、1スキャンでピーク位置を確定するようなプログラムにより以前より早く合うようにはなっています<常に早くでないのにご注意を。条件が悪いと遅くなります。

 このほかにはコンパクトカメラ(特に高倍率タイプ)で用いられている位相差検出方式がありますが、採用されている機種は少ないです。<このタイプでもマクロ撮影時はコントラスト検出方式に切り替わるようです。
 こちらはいわゆる三角測量なので瞬間的にピントが求められます。

筐体に余裕が有る機種だと両方の方式を搭載したハイブリッドタイプも増えてきています。

 デジカメでも一眼レフタイプでは銀塩のボディを流用しているためTTL位相差検出方式が採用されており、銀塩カメラと変わらない早い速度での合焦可能です。また、動体予測も可能になります。

被写界体深度・被写体深度とは

 ピントはたった一つの点(距離)にだけ合うのではなく一定の幅に渡って合っているように見えます。
このピントが合っているように見える幅を被写界深度といいます。
被写界深度は、レンズの焦点距離・レンズの明るさ、絞りの数値・ピントを合わせている距離によって違います。

ピントが合う範囲 広い 狭い
レンズの焦点距離 短い(広角) 長い(望遠)
ピント合わせた位置 遠く 近く
絞り値 絞る(値を大きくする) 開く(値を小さくする)
被写体の明るさ 明るい 暗い
CCDサイズ 小さい 大きい

同じ明るさでも絞りを絞れば広くなります。CCDのサイズは正確には画像を捉える面積です。
ここでは判りやすいように広い狭いと書きましたが、用語としては被写体深度は深い浅いと表現します。

デジカメの場合、CCDのサイズの小ささとレンズの焦点距離の短さから被写体深度は深くなっています。
従って銀塩カメラのような背景をぼかした表現は苦手です。
被写体を同じ大きさに撮る場合、できる限り焦点距離を伸ばす、絞りを絞る必要があります<前者の方が効果があります。

被写界深度と被写体深度の違いは、前者は厳密な範囲(何m〜何m)を示すときに使われ、後者はポートレートなどでバックがぼけているぼけていないという感覚的な時に多く使われます。

AFロックとは

 事前にピントを合わして置いてシャッターを切るテクニックです。
 AFの中抜け防止(離れている二人の人物など中央に被写体がない場合)の時によく使います。
 銀塩カメラも含めてシャッターボタンを半分ほど押し込むとAFやAEの測定動作に入ります。
 緑色のランプの点灯やビップ音で合焦したことを知らせてくれますので、その半押し状態を保ったまま被写体が良い条件になるようにカメラを動かしてシャッターボタンを押し込みます。
 ピントを画面の真ん中以外に合わせたいときピントの合いにくい物を撮るときにも使いますので、取扱説明書を良く読み、マスターしましょう。
 また、購入時には実際に触って半押しのしやすい機種を選ぶようにしましょう。

置きピントとは

 AFロックを使った手法の内、被写体が画面内に無い場合に使う方法です。
 運動会のゴールや車・電車などを撮るときに良く使います。
 事前に撮影したい被写体がくる位置を想定して同じ距離の物でピントを合わして置いて待ちます。
 被写体が画面内に入ったらシャッターを切ることにより、シャッタータイムラグの少ない画像を得られます。
 また、マニュアルピントで一定の距離に固定して置いて自ら被写体との距離を変えて撮る手法を言うときもあります。