サスビアとセージ

新しいサルビアに出会うたびに私は手持ちの本やカタログをひろげた。
草花・低木の本ではサルビアをハーブの本ではセージの頁を開く。
最初は別のものかと思ったが、そのうち花の名前に学名・英名・和名・別名と
いろいろあることを知る。そしてサルビア○○は学名であり、
○○セージは英名なのだと自分の中で理解するようになった。
最近は通称名みたいなものも存在するらしいのでよくわからなくなって
きているのだが、この話はまた別の機会にと思っている。

以前どこかのナーセリーで「どうしてサルビア○○と表記しないのだろう」と
聞いたことがある。お恥ずかしい話、手持ち株でさえ未だに判っていない
ものがある。そんなだから、連れ帰ってから重複していたことが多かったのだ。
話は戻るが、その時の答えは
「サルビアより○○セージの方が馴染みがあって売りやすい」
のだそうだ。サルビア普及のためなら、それはそれでいいと私は思うのだが、
せめて学名もつけて欲しいなと思うのである。そうそう、表記しなくても
聞いたら教えて欲しいなんてワガママなことを考えてしまいます。

最近、日本語のサルビア本が出ました。
早速入手してきて読んでいたら以下のコラムが載っていましたので
紹介します。読んで嬉しく思うと共に眺めるばかりのBAYも
利用することをもう少し真剣に考えてもいいかなと思い始めました。



コラム『サルビアとセージはおなじもの?』

 サルビアという名前はラテン語のサルウス(salvus)が語源とされ、「健康」、「救う」などの
意味があります。なぜそんな健康に関係した名前がついたのでしょうか?
 日本でサルビアというと、夏の花壇に植えられるスプレンデンスを思い浮かべますが、
ヨーロッパではサルビアの中でも、英名が「セージ」、和名が「薬用サルビア」のオフィキナ
リスが薬用として有名で、生活していくうえでなくてはならないものでした。古代ギリシャ・
ローマ時代には、腎臓疾患の治療薬とされ、「救いの主セージ」と高く評価され、へびに
かまれた傷に効く、記憶力を高める、深い悲しみを和らげる、とも言われました。薬用以外
の利用では、セージは料理用ハーブとして有名です。脂肪の多い肉料理の香りづけや煮
込み料理に使われます。
 このようにヨーロッパではセージのイメージが強いので、ほかのサルビアにも○○セージ
といった英名が多くつけられています。パイナップルセージ、ボックセージ、シルバーセージ
など多数ありますが、セージと同じ効用があるわけではありません。見た目が似ているから
なので、その利用についてはどうぞ、ご注意を。
 そのほか、同じシソ科ですが属が違うロシアンセージや、エルサレムセージといったもの
もあります。

NHK趣味の園芸―よくわかる栽培12ヶ月 サルビア 西川綾子著

BAY's Garden_Kunotani