『慰めの手紙』について

(本書は現在品切れ中です。2007年秋以降に最後の重版が行われるとのことです)。

ヘンリ・ナウエンという人が書いた『慰めの手紙』という本を翻訳していたのですが、それができあがりました。ナウエンはオランダに生まれ、カトリックの司祭として働き、牧師の仕事について、また神を信じる者の生活について多くの本を書きました。

この本は、母親を亡くしたナウエンが、自分と同じようにとり残されることになってしまった父親を慰めることができないか、と父親にあてて書いた手紙です。

キリスト教の大きな祝いのときであるイースターに向かう一週間の間に書かれた手紙です。父親を慰めるためには死のことを考えるほかに道はなく、「どのように死と向きあうのか」ということが、全体を貫くテーマです。

キリスト教に属する人がキリスト教の世界の中で書いたものですから、キリスト教に縁のない方にはとてもわかりにくい内容だと思います。キリスト教に縁のある方にとっても、「そこのところ、もうちょっと説明してください」と思わず手を上げたくなるような箇所に満ちていると思います。

だからあまり胸をはってどなたにもお勧めできる本ではありません(などと書いてしまっていいのか?)。翻訳についても、今までさんざん他人の訳について不平をこぼしてきたわたしなのですが、いざ自分でやってみると「むずかしいもんだね」と言うほかないような状態です。翻訳は英語の力よりも日本語の力のほうが試される(もちろん英語の力も必要ですが)ということも、よくよくわかりました。

出版社は聖公会出版。B6版ソフトカバー、本文126ページで定価は1200円です。読んでみたいという方で秋葉と直接コンタクトをとれる方は、少しだけ安く手に入れることができますので、ご連絡ください。

表紙の一部を拡大したのが下の写真です。佐々木道人司祭によるとてもいいカットを使わせていただきました。


はじめのページに戻る