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加藤さんのその後

 

 

 

 

欠陥及び違反建築を予防する会作品

 昭和59年(1984)6月8日(金) 毎日新聞         限られた敷地に建てられた3世代住宅
  《家づくり ノーハウ教室》                             
  ◇ケース◇ 大阪市旭区太子橋1の25の9
          小学校教諭、加藤章夫さん(36)

  ◇設 計◇ 大阪市旭区太子橋1の16の16
          美匠一級建築士事務所
          (大阪建築士事務所協会所属)
                  笹本浩規さん(43)

3代が住み分け

 淀川堤防沿いの閑静な住宅街。約77平方bの敷地に3世代住宅を,と 旧宅を壊し、鉄骨3階建てに立て替えたのが昨年8月。
敷地は父、宣夫さん(66)の所有だが、新居は章夫さん名義。"悠々自適"の宣夫さんは「親子の合作」とご満悦。

 建築費約二千万円の半分は預金、残りは共済組合から借りた。
家族が最もよく利用する居間兼食堂と台所を2階に据えだ。
台所を中央に、北側が章夫さん夫婦の部屋。
南側が居間兼食堂で,テレビ以外は何も置かず  10畳の空問をタップり取った。
「近くに住む他の息子や娘たちに集合をかけたとき、便利やから」と宣夫さん。

 そして 母親の清子 さん(60)の希望で,6人用 テーブル大 の掘りこたつ。
そのため2階の床に穴を設けるため、設計段階から1階天井との間隔も少し余分に取った。
清子さんは「2階なので日当たりもよく,明るくていうことありません。 掘りごたつは夏は涼しいし、これだけは昔からやめられません」

家具に合わせ設計

 設計の計画段階で 手持ちのたんす、食器棚、冷蔵庫などは、すべて大きさを測り,それぞれの予定のスペースにピッタリ収まるようにした。
笹本さんは「持っている家具に合わせて問取りをするのは大切なこと。ムダな空間がなければ,それだけ広くなります」
 3階は子供部屋と納戸と章夫ざんの書斎。
2階に十分な収納スペースが取れなかったため、子供部屋の片面はすべて押し入れ。
章夫さん夫婦は共に教諭で、蔵書もぼう大。 書斎の床は特に丈夫にして三方に棚を設け,窓際に机を配 置した。
 1階はガレージ、玄関、浴室と 宣夫さん夫婦の和室。 仏壇、押し入れ、書庫をすべて西側に並べ、ふすまにし、落ち着いたふんい気。
東端の天井下には小物を入れる袋棚もあり、部屋を狭めることなく、収納スペースを確保した。
 新居と孫の"おもり役"は宣夫さん夫婦の仕事。 3階建てになって、しんどいのが掃除。
 そこで ちょっぴりぜいたくな‘セントラルクリーナー方式’を採用し、1〜3階の計5カ所に取り付けた穴に掃除用ホースを差し込むだけ。
「掃除機を持ち運びしないで 楽やから、わたしの仕事」と宣夫さん。
 日当たりバツグンの3階の屋根にはソーラーシステムを据え、台所、ふろ場、洗面所でふんだんに湯が使える。

部屋数を取るためにも3階建てになったが、生活の拠点を2階にしたことで、便利さと独立性が上手に生かされでいる。
笹本さんは 「長く住むのでずから、基礎の土台は5階建てのビル並み。この前の地震でも,ビクともしませんでした。家も足元が大切です

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