作成 2002.3.30


Agfa OPTIMA 1035 sensor  SOLITAR S 1:2.8 / 40
分解方法(その1)

OPTIMA 1535 sensorの次に紹介するのは兄弟の AGFA OPTIMA 1035 sensor です。
最高シャッター速度 1/1000秒のモデルです。このモデルだけがセルフタイマー付です。

OPTIMA xx35 sensorシリーズの特徴は、なんと言っても非常に明るくクリアーで高倍率のファインダーです。
この機種は今の廉価版コンパクトカメラの”ビッグファインダー”の先鞭者と言えるのではないでしょうか。

1535 SENSORの修理分解方法 、そして このシリーズの シャッターまわりの動作解説 もありますので合わせてご覧下さい。
ここでは分解したときの記録を載せています。画像が多くて重いのですが、ご了承下さい。

今回分解したカメラは 1535 sensor の修理の参考用として、不動品を入手しておいたものです。
これで一度分解したので1535 sensorの修理は楽に出来ました。

このカメラの分解方法に付きましては、Club Agfa会員のへんてこさんのサイトに記載されている OPTIMA 1035Sensorの記事を参考させていただきました。この場をお借りしましてへんてこさんおよび情報を公開して下さった秋山さん、スケテツさんにお礼申し上げます。

カメラボディを開けるためにヘリコイド周辺を外す必要があります。今回もレンズをヘリコイドベースから外すことなく周辺部品ごと取りだす方法で説明します。それでもレンズをうっかりレンズを動かしてしまった場合には、無限遠のピント調整が必要です。もっとも、ピント調整など一眼レフカメラと200mm以上の望遠レンズと少々の材料があれば簡単に調整できますので、レンズを動かしてしまったとは思わなくても、できるだけ調整されることをお勧めします。

レンズ部の分解です
まずは、レンズ周りの黒い銘板だけを剥がします。
銘板と透明なプラスチックは、黒い粘着材で全面的に張り付いています。
これをそっと表面の黒いプラスチックだけを剥がすのです。
3時と9時方向のネジ付近は特に慎重に!!
ここで下の透明な板が折れてしまうことが多いようです。
はがし終わったところです。
透明板を壊さないように注意してください。

↑無惨!!透明板ごと無理矢理はがした結果、透明プラスチック板が
 ネジ部から欠けてしまいました(;_;)
決して透明な板ごと外そうとしてはいけません!!
透明板は2箇所がねじで止められていますので、左の写真のように無惨な結果になります。

とにかく、表面の黒いシールだけを慎重に慎重に剥がして下さい。かなり密着しています。カッターの先や細いドライバなどを駆使して剥がして下さい。

上の写真でもわかるように透明板の12時と6時の位置に半円形の切り込みがありますから、ここを手がかりにすると良さそうです。
透明プラスチック板とASA感度ダイヤルを外したところです。
フィルター枠を外したところです。

距離環とレンズの間に歯車があって、これで距離環の動きをレンズのヘリコイドとファインダー内部の距離指針に伝えています。

歯車に目印がありますから、無限遠にしたときの位置を覚えておきます。
フィルター枠とヘリコイドベースは同軸のねじで止まっています。
ここはラジオペンチの先端を削ったもので外しました。
このねじは真鍮製で柔らかいのでサイズが合わない工具で回してしまうと壊してしまうので注意します。

写真では歯車が外れていますが、ここでは外さないほうがよさそうです。
説明のために距離環を外したところですが、必要がなければ外さないほうが良いでしょう。

距離環の回転位置の設定は突き当てではなく、レンズ下部にあるボールとバネによって生成するクリックでしか位置の確保できないため、無限遠の位置があわせづらいのです。
部品も小さくて飛んでいきやすいので無くさないように注意してください。

このクリックは距離環の1.5mと約4mと無限遠の位置になります。
距離環の下の金属スペーサは、1535 Sensorとは違って曲がっていません。
これは距離環がクリックを作るばねにより押されているのでスペーサでバネ性を持たせていないのだと思います。
ここでは距離環を外さずにやってみます。
距離環を無限遠、絞りを開放にして動かないようにテープで止めます。

ヘリコイドベースの3本のネジを外します。
これはバネで後ろのシャッター基板を押さえているため反作用で浮いてきますから、3本のネジを均等に緩めながら外して下さい。

この時には1535と違って歯車にボディ側の軸が挿入されていますから、外すときに歯車が飛ばないように気を付けて下さい。

3本のネジを外したら、フィルター枠乗せてテープで止めてしまった方がよいでしょう。

取付時も3本のネジとヘリコイドベースの位置とシャッター基板の押さえ具合を確認しながら、3本のネジを少しづつ均等に締めて下さい。
このように距離環とヘリコイドベース(絞り)一体で外すとレンズに触らずに済みます。

この時に絞り環も一緒に外れますが、シャッター側のギアと絞りリングががかみ合っていることに注意して下さい。
といっても外すときには何も障害はありません。
組み立てるときに正しい位置にするのを忘れなければよいのです。

一体で外したレンズ郡です。裏側に3本のバネが見えます。
ボディ側から長く突き出しているのが歯車の軸です。
右に回すとファインダー内の距離指針が近距離方向に動いて行きますが、一定角度を過ぎるとバネの力で無限遠位置に戻ります。
無限遠の位置より左には動きません。

 ↑開放絞り位置              ↑最小絞り位置
 ↑開放絞り位置              ↑最小絞り位置
絞りリングとギアのかみ合っている様子です。
写真撮影のために絞り環だけが見えていますが実際にはヘリコイドベースと絞り環が組み合わされているの距離環を外した状態ですと下側の写真のように見えます。
距離環も付けていると見えません(^^;)

ギアには1カ所歯が大きくなっている部分があり、そこが絞り環のラックのエンド(開放と最小絞り位置)にくるようになっています。
次の写真でもわかるように開放絞り側のかみ合い位置はカムの根本(開始点)ではなくすこし動いた点ですので注意して下さい。

組み立てるときには絞り環を開放から最小絞りまで動かしてもギアの歯がラックに乗り上げないように、歯車の噛み合い位置を確認しながら組んで下さい。

位置確認の時には距離環を外さないと確認できません。ヘリコイドベースをネジで仮止めした後にレンズの無限遠位置をずらさないように歯車と距離環のかみ合い位置を記録してから距離環を抜いて下さい。
距離環を戻すときはかみ合い位置を正しく組み立てる必要があります。
こんなふうに歯車を開放絞りの位置に設定し、絞りも開放の位置にセットしておいてから組み上げるとよさそうです。

どうしても歯車の上に絞り環のラックが乗ってしまったり、かみ合い位置がずれてしまうのですが心配いりません。
絞り環をこじって持ち上げるようにして歯の上を通り越してかみ合いを替えれば良いのです。

ここのかみ合いがずれていると絞り環が正しくF2.8からF22まで変化させることができなくなります。
絞り環を抜く場合は、F22を通り越したところに溝がありますので、ここまで絞りを回します。
その後に金属球を外せば、この溝を金具が通過できるので絞り環が外れます。

しかし、絞り環を交換するとか掃除する場合以外は外さなくてOKです。
組立時に先に絞り環を置いてからヘリコイドベースを組みつけることはできないので、先にヘリコイドベースと絞り環を組み合わせておく必要があります。
シャッターユニットが見えてきました。
表面に見えるのは2枚羽根の絞りです。
2枚羽根ですから絞り形状は変形四角形〜長円形まで変化するので画質的には良くありません。
左側のゴムローラー状のものが絞りを開閉するアクチュエータです。
これの回転角度が絞り羽根の開き具合になります。
1x35系のシャッター動作については こちら をご覧下さい。

次はボディの分解になります。

次ページへ >

Agfa OPTIMA 1535 sensor の修理内容記事へ
Agfa OPTIMA 1535 sensor の分解方法へ

1035/1535 のシャッターまわりの動作解説へ

<< くう・ねる・あそぶ TOPへ   < カメラいぢりの記録へ戻る

Club AGFA