作成 2001.6.1


minolta A-2 ROKKOR 2.8 / 45 (その2)

なぜ何度もまきあげてしまうのか??
軍艦部を外すために巻き上げノブを外します。
このカメラは根本のリングを止めているネジを外すと、ノブが上に引き抜けます。
この時先端の溝に摺動抵抗のC型ピアノ線が付いていますので折ったり無くしたりしないようにします。

巻き上げ軸はボディ側に押し込むと外れます。
次に巻き上げレバーを外します。

化粧ビスを外すと2本の真鍮ネジで止まっていました。

この時内部のギアが勝手に回りますが、この角度を覚えていた方が良いと思います。
軍艦部は3本のネジで止まっているだけです。
真上に軽く引き抜けばOK。

窓ガラス上のツブレは以前に修正した後がありました。

内部は黒く塗られており、距離計への影響を考慮しているようですが、本来なら距離計自体を覆いたいところ。このあたりは新しめのカメラという感じ。

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距離計回りです。
このカメラの測距は微小ミラーを動かすのではなく、ファインダー前面の凹レンズを左右に移動させています。
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パララックス補正のような動きはこの方式のせいでした。
巻き上げ軸の、分割巻き上げ部分です。
巻き上げレバーを外すとすぐにこのギアが抜けてしまい、扱い辛かったです。

また、巻き上げレバーを入れるときも、そのままですとレバー戻しトルクが低すぎるので半回転分余計に回して取り付けるのですが、これにかなり手こずりました。
最終的には巻き上げレバーの2本の取付ネジ穴にピンセットの先端を突っ込んでおき、半回転させた軸のネジ穴にレバーを串刺しにしたピンセットの先端を突っ込むようにしてどうにかレバーを固定しました。

#バネがオリジナルではない可能性があります。

どうも巻き上げ不良の原因は軍艦部ではなさそうです。
そこで底板側にアプローチすることにします。

底板は三脚ネジ穴の回りの革をはがすと3本の皿ネジがでてきます。
これとカウンター側の1本の計4本を外します。

革はボロボロに崩れてしまったので、手元にあった糊付の黒い植毛紙を丸く切り抜いて最後に張り直しました。

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底面のメカ部分です。
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巻き上げレバーの回転は、カウンタの下のギアから左のギア(円盤に見える)に伝わり、そこからリンクで水平運動に変えられた後、再びラックとピニオンで円運動となり、シャッターのチャージレバーを青矢印の方向に動かします。

カウンターやチャージギアの動きを見ればわかりますが、緑色の印を付けた2つのネジは逆ネジですので注意。

水色の中は巻き戻しボタンとそれを支えるバネです。底蓋を取り付けるときに底蓋側の穴に突っ込んでやります。
巻き上げをしながら眺めていると、不調の原因は回転するカムと、その動きを規制する長靴状の金具から出ている棒状部分がうまくかみ合わず、レバーに力が加わると赤い矢印の方向に逃げてしまうせいでした。

原因はわかりましたが、その理由を探るためと清掃するためにギア回りを分解することにします。
まずはカウンターを外します。
ネジが逆ネジですので慎重に!
板バネが外れるので向きに注意。
カウンタを進ませるカム部分を外します。

ベンジンに浸けたところ、細かいゴミがたくさん出てきました。

摺動部に極僅かに注油すると動きがスムースになりました。
クランクとギアを外します。
ギアのネジも逆ネジですので注意。

問題の長靴金具が見えてます。
この金具類も全てベンジンで清掃します。
巻き上げボタン回りも清掃します。バネが細く弱いのでつぶさないように注意。
巻き上げがスムースでない理由は、双方のギアが欠けているからでした。
スタックしたときに無理に操作したようです。

真鍮製の柔らかいものなので、双方が欠けたり曲がったりツブレたりしています。
半田などで盛り上げようとしましたがうまく行きませんでした。
そこで、つぶれた部分をポンチでたたいて整形し、曲がった部分を戻すだけにとどめました。
清掃後に組み上げて、カム回りにグリスを塗ったところ、むしろ悪くなってしまいました。
グリスを除去し、カムに当たる部分がつぶれて逃げやすくなっていたのをヤスリで鋭角にしたところだいぶ良くなりましたが、まだ不安定でした。

よく見ると、長靴金具がシャッターボタンに強く押されて変形しているのがわかりました。

この変形をペンチで修正し、さらにネジ部に僅かに注油したところ、完全に直りました。
メカの修理も終わり、レンズの無限遠確認と距離計の調整をすれば実写です。。

んがっ!!

さて、これで問題解決かと思ったらレンズに問題が・・・・・(^^;)


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