作成 2001.8.8


Rollei Rolleicord Ia  Triotar 1:3.5 f=7.5cm (その1)

今回のカメラも kazさんのカメラです。
オークションにて格安で入手されたのですが、かなりおかしいのではないか?という事で私のところに来ました。
するとかなり程度が悪いことがわかりました。特にファインダー側から落としたらしく、頭頂部はへこんでいるし、ここに入っているはずのミラーも無くなっています。
ミラーの修理にはかなり費用がかかりそうなためここには手を加えず、他の部分の修理をすることにしました。

修理内容としては

1.一コマ巻き上げると止まるはずのノブが回りすぎてしまう。 →巻き上げロック金具の修正
2.撮影結果に影響するほどのレンズの汚れがある。     →撮影レンズ清掃
3.ファインダー画像が暗く、薄ぼんやりしている。       →ミラー清掃、ファインダーレンズ清掃
4.異常なほどピントノブの動きが遅い。(グリスが粘っている)→グリス入れ替え(実は失敗?)

さて、戦前のカメラは21世紀を迎えられるのでしょうか(^^;)
カメラの紹介です
これが問題のカメラです。
外観は悪い方ではないと思いますが、やはりだいぶくたびれてます。

しかしシャッターは快調ですので、なんとか再生したいところです。
レンズはトリオター 1:3.5 が付いています。
テッサーではないのでちょっと残念。
フードを立てたところ
レンズが曇ってますね。
背面です。
簡易露出表がありますが、フィルム感度などは今ひとつ良く判りません。
ごらんのようにファインダーフードがぶつけられて凹んでいます。
Rolleicordの銘板も曲がっています。
あちこちのネジも欠損しています
フードを立てたところ。ワンタッチで開閉できるのがいいですね。

左:
右手のノブを引き出すと、隠れていた鏡が倒れてきて、後ろのレンズから覗くことができます。
しかし、このカメラは鏡が無くなっているので黒い金属板に反射したボヤケ画像しか確認できません。

右:裏蓋
圧板が黒くなくてアレッ?と思いましたが、120ブローニーフィルムは裏紙があるから光の反射などは関係ないんですね(^^;)
裏蓋を外したところ

左:
巻き止め(1コマ送り)の長さを検知する歯車が見えます。この歯車がフィルムの裏紙の長さを検知して1コマ分を巻き上げると巻き上げつまみが固定されるようになっています。

右:
底面部分に生フィルムを装填します。
フィルムの装填手順です。

底の部分に生フィルムをセットします。
リーダーペーパーの先を巻き取り側リールに巻き付けて、巻き上げノブで少し巻き取ります。

裏蓋を閉めて、フィルムの位置合わせをします。

右上:
フィルム位置を見るための赤窓です。
普段は光線漏れを嫌って遮光板を閉めてあります。

右下:
遮光板をあけ、フィルム裏紙に書かれた文字を見ながら巻き取りノブを時計回転方向に回して、赤窓の中に”1”を出します。
そして遮光板を閉めます。

次にフィルムカウンタの起動をします。
左:
フィルムカウンター(印)にはエンドマークが出ています。
巻き上げつまみの下の銀色のボタンを方向にスライドしながら巻き上げつまみの中心部のボタンを押し込みます。(塗りが剥げて真鍮色の部分)

右:
するとカウンターに”1”が出ます。この状態で撮影します。
撮影終了後巻き取りつまみのボタンを押してから、つまみがロックするまで巻き上げ、撮影します。
今回最初はこのロックが効きず、巻き上げると止まらずに何処までも巻けてしまいました。
仕方なく底板の赤窓でフィルム送りを確認したところ、この巻き上げマークは6x9サイズ用なので8枚しか撮影できず、異常な程のコマ間隔をあけてスクエアフォーマットの写真が写っていたそうです。

巻き止めは絶対に直さなくてはなりません。

正しく動作すれば12コマ撮影後はカウンターにエンドマークが出てくるので、そのまま裏紙を巻き取るのですが、かなり巻かなければなりません。巻き上げノブの重さでは最後まで巻けたかどうかわかりにくいので、底板のフィルム確認窓を見ながら巻き取ることをお勧めします。
別件ですが120フィルムの特性上からは巻き上げ直後に撮影するのが良く、巻き上げ後に時間が経ってから撮影するとフィルムの平面性が悪化します。
シャッターはワンレバーでチャージ・撮影なので軽快に撮影できる反面、シャッターチャージを忘れたり多重撮影したりする事を防げませんので、注意する必要があります。

これから分解修理にとりかかります。


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