作成 2001.8.11


Rollei Rolleicord Ia  Triotar 1:3.5 f=7.5cm (その2)

分解修理状況です
まずは裏蓋が外れてしまうのを直します。

左:
原因は裏蓋のヒンジのピンが出ていない状態になっています。
折れたのかと思ったら単にずれていただけでした。

右:
反対側からピンを叩いて左右均等にピンが出るようにしました。
これでバッチリです。
巻き止め機構の修理。
まずは巻き上げノブの中心ボタンのネジ(2本)を外すとバネが出てきます。これは中心ボタンを押し戻す働きをします。
ノブはまっすぐ引っ張ると外れます。

中心のキーの付いた軸はフィルム巻き上げ軸です。
中心ボタンを押すと、とがった傘状の部品が横に押され、中心軸の回り止めが解除されます
巻き上げつまみです。

中心ボタンを押すと中に組み込まれたワッシャのエッジが傘状部品を押すのです。
これにより巻き止めが解除され、フィルムが規定量送られると巻き止めがかかります。
ネジ(3本)を外して巻き上げ軸部を取り出して清掃します。

清掃にはベンジンで洗浄して古いグリスを完全に除去しました。

巻き上げつまみは時計方向にしか回転しないようになっています。
これは回転軸に対して斜めに丸棒を押しつけることで、丸棒の逃げ方向(バネが圧縮される方向)には回転するが、逆方向には回転しないようになっています。

丸棒は2本のバネで押しつけられています。清掃後にこの部分を組立る時はちょっと面倒くさかったです。
巻き止めの心臓部のカムとそれに取り付けられた傘状部品です。

フィルムが規定量巻かれると、このカムが出てきて巻き上げ軸の歯車部分に噛み込んで巻き止めになります。

今回はこのカムの歯車への当たり面がすり減ってしまっていて、巻き上げつまみを回すとグジグジと巻き止めが外れてしまっていました。
これ以降は側板を外さなければなりません。

左:
写真では巻き上げつまみと距離環が見えますが、
巻き上げつまみは既に分解してあります。

右:
距離環の中心カバーはカニメ回しで外します。
距離環を分解します。カニメナットを外すと台形の部品が出てきます。これが距離環とレンズボード繰り出し軸を固定しています。
距離環が外れます。
内部にレンズボード繰り出し機構が少し見えます。

だいぶグリスにゴミが付いてます。
側板を外すには、貼り革を剥がして5つの皿ネジと巻き上げつまみ下の大きなビスを外します。
詳細は次をご覧下さい。

左:
貼り革のしたの5本の皿ネジはこのような感じで隠れています。

右:
側板を外したところ。
実際には貼り革に隠れているのでネジ位置を見つけるのに苦労しました。

印は5本の皿ビス、印は巻き上げつまみ下の大きなビスの位置です。

ネジを外したたけでは側板は外れませんでした。
これは本体側に付いているバネ(印)が側板に取り付けられているギヤのアーム部分(印)とギアの間に挟まっているためでした。

今回は側板を持ち上げつつ先の細いペンチでバネを外しましたが、もしかすると反対側の側板を外してからレンズ繰り出し軸を外すと素直に外れるのかもしれません。このあたりはリペアマニュアルがないのでよくわかりません。

フィルムカウンタ部を分解します。
表部分はビス、金属カラー、ひげぜんまいとカウンター円盤で構成されます。

裏面にはフィルム巻き上げ量を規制するカムが付いています。
カウンター用カムとギアは細いバネで連携されています。
ギアはフィルムの巻き上げに従って回転されますが、カムは巻き止め解除ボタンが1回押されたら、確実に1枚だけ巻き上げるために設けられています。
巻き止めとカウンター動作は以下のようになります。

・フィルム巻き上げつまみはフィルムのスプールを直接回します。
・スプールの回転を検出するギアが回ります。
・フィルムが巻き取られた長さはギアの回転になります。
・カウンター用カムの溝に巻き止めのカム根本側が入り込み、先端部分が巻き上げつまみ裏のギアに噛み込みます。これで1コマ分巻き止めとなります。
・撮影後に巻き上げつまみ中央のボタンを押すと、傘状部品の傘の部分が押されます。
・巻き止めカムの根本がカウンター用カムの溝から離れます。
・カウンター用カムがフリーとなり、バネで少し動きます。
・こうなると巻き上げつまみ中央のボタンから手を離しても、巻き止めカムの根本はカウンター用カムの山の部分に乗り上げて巻き止めが解除されます。
あとは巻き上げてカウンターが動いての繰り返しです。
・12枚撮影後、カウンターは撮影終了マークを出して停止するようにまわりのギアの一部が欠けています。
左:
スプールの回転を検出するギア

右:
巻き止めのカムの先端がすり減っていて、巻き上げつまみを回すとロックせずに逃げる形状になっていました。
そこで先端をとがらせることと、ギア側の潤滑グリスをぬぐい去って確実にロックするようにしました。


と、ここまで書いたら面倒になっちゃいました

よって、暫定公開はここまでです。
残りは気分が向いたら作ります。期待しないでいてください(^^;)


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