作成 2002.8.20


AGFA SELECTRONIC 3 (その1)

2002年5月にびびまるさんから修理を依頼されました。
新品電池(SR44*3個)を入れても全く反応ありませんし、巻き上げレバーも予備角以上には動かすことが出来ず完全に固着しています。
多重露出レバーも全く動かすことが出来ず、外観には各所にさびが見られます。
どうも冠水したような感じです

修理品紹介
AGFAのレンズ交換式一眼レフにはレンズシャッター式のアンビフレックス(Ambiflex)シリーズとセレクタフレックス(Selectaflex)、セレクトロニック(Selectronic)シリーズがありますが、汎用レンズマウントであるKマウントのモデルは SELECTRONICシリーズしかありません。
SELECTRONICシリーズにはマニュアル露出の SELECTRONIC 1,オート露出専用の SELECTRONIC 2,オート・マニュアル兼用の SELECTRONIC 3
があります。
SELECTRONIC3はチノン(CHINON)のワインダーなどが装着できることからチノンのOEM製品だと思われます。
しかし、他メーカーがチノン製品をOEMした場合とは違って、外観や内部にもかなり手が入っているように思えます。
レザー張りではなくプラスチックの成形によるボディや、トレードマークであるオレンジボタンの配置や質感が、より強力なインパクトとなっています。
これらのデザインはSELECTRONICシリーズ3機種に共通しており、他のOEMなどよりはAGFAのものが一番良いと思うのはAGFAマニアだけではないと思います。
フィルムメモ部はプラスチックのポケットなので、実用的でないのは御愛嬌(^^;)
SELECTRONIC3はワインダーが装着可能です。もちろんAGFAマーク付きの専用ワインダーが用意されていましたが、チノンのPW-530というワインダーが装着可能です。この他にも装着可能なワインダーはあるとは思いますが、ワインダー側にレリーズボタンの無いPW-510は使用出来ません。(こちらはスクリューマウント専用のようです)

チノン製ワインダーを装着したところ。
グリップがとても握りやすいのは良いです。
ワインダー背面。
チノンのワインダーにはインターバルタイマーがついているものがあります。
ただ、各部の造りはNikonのモータードライブなどとはだいぶ違います。かなりの大きな音をたてて動作します。

残念ながら電源SWは自動でOFFになりません。(故障?)このためそのまま放置するとワインダーの電池が完全放電してしまいます。
電源ONで放電してしまう設計なら手抜きとしか言いようがありません。(チノンのワインダー)
問題のメカのロック状態。
予備角の位置(写真)まではレバーが動くのですが、それ以上は動きません。
単にシャッターが切れないからかと思っていたのですが・・・。
巻き上げレバーの前面にある多重露出レバーも、指が痛くなるほど力を入れても全く動きません。

これから分解してゆきます
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