修正 2001.8.1


Agfa SILETTE−A COLOR APOTAR 1:2.8 / 45 (その3)

真の原因であるシャッター部分を清掃します。粘りがひどいのでシャッターガバナー部分全体にオリンパスのEEクリーナーを吹き付けてメカ全体を洗浄します。
シャッター羽根に液が回ってくるので細い綿棒やピンセットに巻き付けたふき取り紙を使って拭きます。
シャッターを切る度に液が回ってきますのでまたふき取ります、根気よくシャッターを切る/拭く作業を繰り返して、シャッター羽根に液がつかなくなるまで行います。
この時、洗浄液の量と拭きが足りないと数日後にまた粘ってしまいます。何度も繰り返すのは機械にも良くないと思うので、強力な洗浄液をたっぷり使って1回の洗浄作業で仕上げたいところです。

作業時には、下のように後群レンズを外さずにシャッターを切るとレンズ表面に汚れが飛び散りますので、できれば後群のレンズを外した方が良いでしょう。
シャッターを切る操作を繰り返す必要があるので、仮止めで良いのでボディに取り付けます。

左:レンズの距離環のネジはこれら3本。
右:なぜかf22まで目盛りがある被写界深度表示。
左:被写界深度表示が書かれたリングを止めている皿ビスを外してリングを取り去ります。

右:レンズの距離環のネジを緩めて外します。
(先に距離環を外してもOK)
左:菊型ネジを緩めて回転角を決めるプレートを外します。

右:薄く黒い防塵プレートの下はシャッター速度ダイヤルです。
左:シャッター速度ダイヤルを外すとシャッターユニット内部が見えるようになります。

右:外したリング類。(防塵プレートを除く)
シャッター羽根がうまく開かない理由を探ったところ、シャッターを開くためのレバー(印)の動きが渋くなってしまっていました。このためシャッターレリーズ操作でロックが外れても自分では動き出せ無くなっていました。
ピンセットでこのレバーを矢印方向に触ると何とかシャッター羽根が動きました。
どうも油が固まっているか、汚れで動きが悪くなっているようです。
この写真では前玉は外してあり、中玉(レンズ)が見えています。前玉を外してしまうとピントの無限遠調整が必要になります。(後述)
実際にはシャッター羽根にアクセスする必要があるので中玉も外します。可能なら後玉も外した方が良いでしょう。

で示した部分がシャッター速度ガバナー。
はセルフタイマー部です。ついでにこちらも清掃しておきました。

両方にEEクリーナーをたっぷり吹き付けてから数回シャッターを切ります。
 するとシャッター羽根が動いてクリーナーが回ってきますので、細い綿棒やピンセットにスピック(ふき取り紙)を巻き付けたものでシャッター羽根表面のクリーナーをふき取ります。
 ふき取ってはシャッターを切る操作を20回以上繰り返して、シャッターを切っても羽根にクリーナが回って来なくなるまでやります。
ふき取った紙には緑色の物資が付着してきました。
これはヘリコイドオイルなどが揮発したものではないかと思われます。
 最後にスピックにEEクリーナを吹き付けたもので羽根の表面を綺麗に清掃します。

後群のレンズ絞り羽根にもクリーナーの汚れが付いてしまったのでこちらもクリーニングしました。
写真ナシ これらのクリーニングによりシャッターは軽く正確に切れるようになりました。

中玉を取付けて元のように組み立て直したら、ヘリコイド部にヘリコイドオイルを塗布して前玉を装着します。

コリメーター法で無限遠を合わせたら距離環を固定します。
シャッターパーツの清掃で完全に調子を取り戻す事が出来ました。

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