更新 2001.3.6 Club AGFA 向けにカラーを変更。


Agfa SUPER SILETTE-LK (その4)

シャッターチャージ時にシャッターが開いてしまうのを修理します
写真ナシ
シャッターチャージはできるようになったのですが、なんと巻き上げ時にシャッター羽根が開いてしまい、フィルムが感光してしまいます!

これでは巻き上げ前にキャップをしないといけないので、「Urライカ」と同じですね(^^;)

これは直さないと全く実用性がないので、シャッター部分を分解することにしました。
前玉回転式なので、前玉から外して行きます。本来なら無限遠位置を記録してからやらなければならないのですが、おそらくいじられて調整もされてないと思うので記録しませんでした。

前玉は距離環にある3本のイモネジを緩めるとレンズだけを回転させられますので、そのままレンズを回して抜き取ります。
外した前玉と距離環です。
前玉回転式なので、ネジピッチはかなり細かいです。
この際だから中玉も清掃します。カニメを回せば簡単に取れますが、レンズの前後を間違えないように注意します。
しかし、ここも分解された形跡があり中玉の前後も怪しい状態です

レンズ側とボディ側のネジ部分に付いている古いグリスをEEクリーナーで綺麗に清掃し、ヘリコイドオイルを爪楊枝で米粒の1/3ほどをネジ部全体に塗布しました。何度かねじ込んでみましたが、僅かにオイルが足りないようでしたので、もう米粒1/3程を追加したところ、なめらかに回転するようになりましたが、若干ガタが感じられます。
ヘリコイドグリスの方が良かったかもしれません。
銘板を止めている花形のリングには回り止めネジがありました。
これは1辺がカットされていますので、写真のようにドライバーで約180度回して花形リングが回るようにします。

このとき花形リングの締め付け量に注意。ネジ部と面いちまで締め付けてあります。
もっとも、ここもゆるゆるでしたけど(^^;)
・花形リング
・ASA感度調節リング
・シャッター銘板
・カバー

を外したところです。

シャッター速度制御リングが見えています。
シャッター速度制御リングを外したところです。
前の写真で見えるギザギザの窓でシャッター速度の切換と通常レリーズの切換がなされます。

この状態ではシャッターを切るとバルブ状態になります。
シャッター羽根が開いてしまうのは、チャージ時に動きを規制しているカムの出っ張り量が少ないためでした。どうもセルフタイマーブロックに付いているカム(赤矢印)の動きが悪いようです。写真では判りにくいのですが、セルフタイマーレバー付いたシャッターレリーズ規制用カム(銀色)ではなく、その下の真鍮色のカムです。(大きい画像は ここ
これは青い矢印のカムがセルフタイマーレバーに押されて動きが悪くなっているように見えました。
そこで、青矢印の部分をペンチで曲げて調整していたのですが、うっかり戻したら、なんと折れてしまいました。(ドキドキ!

そこで、黒いプラ板で板バネを作り、カムの動きを規制すると、なんとか治ることがわかりました。
写真では見にくいのですが、先を曲げたプラ板が張り付いています。
写真ナシ しかし、セルフタイマーは死んでしまいました
セルフタイマーレバーをチャージ後シャッターレリーズすると、ジーと音はするのですがシャッターは切れません。次は巻き上げないといけないので1コマ未露光になってしまいます。

これ以上はカムを入手しないと無理なので諦めて、元に戻すことにしました。
ちょっと注意が必要なのはASA感度調節リングです。これにはキーが付いており、シャッター外側の真鍮製リング(ヘリコイド)の溝にかみ合うのですが、この真鍮リングは絞りリングを弄くっていると明後日の方向に回ってしまっています。
実は写真の位置でもまだズレているのです。
リングの指標(赤点)を目安に真鍮リングを反時計方向に回します。
このリングはASA感度なので、ある程度の範囲に入れればOKです。
最初にシャッター速度制御リングを載せます。
セルフタイマーレバーをくぐらせてから載せるのですが、高速ガバナーピン(赤矢印)と、リングのクリックを生成するピン(青矢印)が下敷きにならないように注意します。
ASA感度調整リングを載せます。
カバーを載せます。
この時距離計連動ピンの下の低いピンと、シートの切り込みとをきちんと合わせます。(赤矢印
シャッター銘板を載せるのですが、この写真は間違っています
本当は距離計連動ピンはこの上の小さな穴から出てこなくてはなりません。(赤矢印:大きい写真は ここ
このままですと距離計が動きませんし、シャッター速度も切り換えられず、花形リングも正しく締め付けられません。
ちゃんと直せば元通りになります。

1つだけ注意するのは、黒いカバーがずれてきて花形リングが挟み込んでしまわないように、花形リングを付ける直前にピンセットでリングの入る空間を作ることです。

ちゃんと出来ていれば最初の状態に戻るはずです。
しかし、なんだか低速シャッターの動作がおかしいようです。しかも高速側に設定できなくなってしまいました。
さらなる問題発生です!

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