(74) 平成17年1月15日(土) 雨 *誰が被害者か*
平成15年1月17日の管理人日記(No.29)で「ピカソ」という店舗について書いた。この「ピカソ」という店、実は「ドン・キホーテ」の姉妹店であることが後日判明。なんでも「陳列圧縮」という手法だったようで、だから自分は店内で「圧倒されたんだ」と素直に納得をする。ちょうど2年前、自分が初めて圧縮陳列というものに出くわした時の情景が記載されている。「ドン・キーホーテ」放火事件は痛ましい限りだと思うし、亡くなられた3人の社員のご冥福を祈りたいと思う。
このニュース報道を見て、疑問に感じる事が多い。なぜなら、放火犯を報道するよりも、圧縮陳列に対して非難し続けている。悪いのは圧縮陳列ではなく放火犯だと思うのだが、その報道はおざなりに、圧縮陳列こそが悪いと印象づけたのではないだろうか。被害者は犠牲になった3名の若者であると同時に、ドン・キーホーテではないのだろうか。インタビューで「まだドン・キーホーテで買い物をしたいですか?」と聞くシーンや、開店前に近隣住民とトラブルを起こしていたときの報道、圧縮陳列を模擬的に作り燃焼実験を放映。これらは問題を逸脱してはいないだろうか。
真実を見極めることよりも、報道の権力、思いこみで断罪する怖さを感じざるを得ない。自分がピカソという店に初めて行って圧縮陳列に驚き、午前5時までという24時間でも同じであろうと思える営業時間、近隣住民とのトラブルなどがあるのは事実だろうけど、すべてドン・キーホーテが悪いような報道がどうしても正しいとは思えない。消防法の問題点があるのであればそこは批判されて当然だけど、調べてみるとこの店(浦和花月店)は6月に消防局の立ち入り検査を受けた際に改善点の指摘を受けたが、同月改善計画を出し、9月には改善報告を提出していたそうだ。
マスコミは更にヒートアップしていく。「夜中に薬を販売して、薬事法違反企業」という報道までされた。薬剤師がモニターで症状を伺い薬を販売するという方法は、従来の薬事法を打破する画期的な方法に思えたし、コンビニでも風邪薬、胃腸薬などが販売されるに至った功績は大きいと感じる。IT技術は遠隔手術すら試みようとしている時代に、薬剤師の対面販売でなければ風邪薬が購入できない法令に風穴をあけた訳だ。しかし、これまでもが放火の遠因とされるのでは、起業家として納得いくものではない。
ドン・キーホーテは企業として従来の法と戦いながら、利用者への利便性を考え成長してきているはずなのに、マスコミ報道により国民はどんな印象を受ける事になったろうか。
一連の事件の被害者は誰だったのか。マスコミの審判はドン・キーホーテとなった。
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