第一級総合無線通信士の勉強方法
総合無線通信士を目指す方々の参考にでもなればと,私(JS1AMB)が実践してきた方法について簡単に述べたいと思います.
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第一級総合無線通信士を取得するには7科目(無線工学基礎・無線工学A・無線工学B・法規・地理・英語・法規・電気通信術)の合格が必要です.はじめに無線工学系の負担を減らすため第一級陸上無線技術士の取得を目指します.そのためには4科目(無線工学基礎・無線工学A・無線工学B・法規)の勉強が必要です.ちなみに法規は,対象範囲が総合無線通信士よりも狭いので,総合無線通信士を狙う場合には再度通信士用の法規を受けなければなりません.勉強法としては,過去問をひたすらやることでしょうか.私は第一級陸上無線技術士を記述試験時代に取得したので,今の国家試験であるマークシート式には勉強法も異なると思うので割愛させていただきます.ちなみに電気通信主任技術者(伝送交換・旧1種伝送交換)を既に持っているなら,2科目(無線工学Bと法規)の勉強で第一級陸上無線技術士を取得できます.
第一級陸上無線技術士を取得したら,いよいよ第一級総合無線通信士に挑戦です.以下では,私がやってきた勉強法を述べていきたいと思います.ちなみに科目横にあるのは私が受験した年月です.複数ある場合,その回数受験し,最後のものが受かった年月となります.仕事の関係から,一回の受験申請で全科目受験できていませんので,受験料を結構注ぎ込んでしまいました・・・.
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地理 (2003年9月)
ただひたすら暗記の科目です.勉強法としては,地図帳を暇なときに眺めるのと過去問の暗記です.問題は大きく分けて,日本国内と国外となります.また国外は,中近東・インド・インドネシア近隣・北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパ・アフリカなどに分かれて出題されるので,これにあわせて主要都市名,海岸局名,地名などを暗記します.
【使用参考書】
1. 電気通信振興会 無線従事者国家試験問題解答集 第一級・第二級総合無線通信士・海上無線通信士
法規・英語・地理 (平成11年3月-平成14年3月)
2. 電気通信振興会 通信交通地理 (絶版のようです.)
3. 昭文社 地図帳 GLOBAL ACCESS 世界・日本
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英語 (2003年9月)
試験は,はじめにヒアリング,その後筆記(マークシート)となります.
ヒアリングの勉強は,NHKラジオの英会話番組を聴いた程度で,特にテキストなどは使っていません.ヒアリング試験は,最初に解答選択肢を眺めておきます.ヒアリング中は聞きとれた単語などを問題用紙の余白に書き取っておきます.ヒアリング後は,これらの情報を総合して解答していきます.
筆記試験は,過去問を解いたのみです.特に専門用語が多いので参考書2,3で確認しておきます.
【使用参考書】
1. 電気通信振興会 無線従事者国家試験問題解答集 第一級・第二級総合無線通信士・海上無線通信士
法規・英語・地理 (平成11年3月-平成14年3月)
2. 電気通信振興会 EXTRACTS FROM THE CONSTITUTION(CS) AND CONVENTION(CV)
OF THE INTERNATIONAL TELECOMMUNICATION UNION AND RADIO REGULATIONS
3. 電気通信振興会 国際電波法規英和辞書
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法規 (2004年3月)
これもただひたすら暗記の科目です.勉強法としては,ある程度系統立てて整理すると良いです.過去問だけでは,この系統がわかりづらいので,整理する意味で参考書2は使えます.
【使用参考書】
1. 電気通信振興会 無線従事者国家試験問題解答集 第一級・第二級総合無線通信士・海上無線通信士
法規・英語・地理 (平成11年3月-平成14年3月)
2. 電気通信振興会 総合無線通信士・海上無線通信士 問答形式で整理する電波法規 (絶版のようです.)
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電気通信術・東京会場編 (2004年9月, 2005年3月)
第一級総合無線通信士(1総通)国家試験の7科目中最難関といわれている電気通信術について勉強法,試験順番,受験時の注意などを書いていきます.(2005年3月実施の試験について書いていきます)
1総通国家試験は,東京会場の場合,東京中央区晴海の国家試験センターで行われます.
電気通信術の試験開始時刻は13:00からです.
試験順番は,受験会場ごとに異なるようですが,2005年3月の東京会場の場合,下記のとおりです.それぞれについて,さらに詳しく述べていきます.
(1)電信受信(A室)
(2)電話受話(A室)
(3)英文タイプ(B室)
(4)電信送信(C室)
(5)電話送話(C室)
電話
英文フォネティックコードのやり取りのみなので,アマチュア無線をやっている方ならば,簡単に合格圏でしょう.
ただし送話時は正しいコードを発声しなければならないため注意が必要です.
たとえば,A:アメリカ,K:キロワット,F:フォックス,フロリダなど,アマチュア無線で慣習的に使われているコードは,減点となります.
練習は,反復練習で,正しいコードを声に出して覚えます.覚えてしまえば,受信は簡単です.
直接印刷電信
普段からパソコンなどで英文やローマ字をキーボード入力している方は,特別な練習は不要です.
試験は,市販のノートパソコンが使用されます.
普段使用しているキーボードとキーストロークが異なるかと思いますので,試験は落ち着いて速さよりも正確さを出すようにします.
スペースはもちろんのことカンマ,コロンなどの記号が出る可能性があります.
(練習は省くことが出来ますが),必ず本試験前の練習を受けるようにします.
電信
受信練習は,毎日やりました.
使用ソフトは,JR4QPVさん作成のCWTW-PROです.速度は,和文,欧文暗語,欧文普通語ともに115字/分で練習しました.
また,試験室での残響も考慮して,MIDIの残響を最大に設定していました.
平日は仕事の疲れもあるので,2電報程度を和文,欧文暗語,欧文普通語の3点セットやりました.休日の練習量は,平日の倍程度です.
受信速度は,欧文暗語であっても落とさずに練習しました.
とにかく電報形式が取れないと話にならないので,その部分だけを適当に作成するプログラムを自作し,CWTW-PROで再生し練習しました.
なお電報形式は,電気通信振興会発行の和文電報練習帳および欧文電報送信練習帳を参考にしてください.
またペンは,三菱のUM-151
uni-ball
Signo(100円/本くらい)の黒インクボールペンを用いました.普段の練習も試験本番でも使用しました.
練習時は,和文はコクヨのCampus原稿用紙(400字)を横にして,縦書きに書いていきました.つまり縦20字です.欧文は,普通の大学ノートに書きました.
休日など,一週間に一回くらいは,電気通信振興会発行の和文・欧文練習用紙を使い,本番に備えました.
だいたい2年弱程度で,試験に受かるレベルとなりました.
試験当日は,試験開始直前まで,練習文をICレコーダやMP3プレーヤ,カセットなどに録音し,書き取り練習をして悪あがきをします.とにかく場に慣れるためです.
送信練習は,縦ぶれ電鍵も練習したのですが,まったくもって上達しなかったのでみきりをつけ,カツミのエレキーEK-160を用いました.速度は,ボリューム位置80程度で練習しました.とにかく送信では,スピードよりも正確さです.一日15分くらいで上記3点セットをやりました.エレキー操作は1年くらいで習得できました.(アマチュア無線では,縦ぶれ電鍵を使用していたもので・・・)
送信練習では,自分が打っている符号を確認するため,ICレコーダを活用しました.とにかく一度は自分が打っている符号を録音し確認してみることをお勧めします.
試験本番でもこのEK-160を使いました.電源は,試験会場の商用100Vを借用いたしました.EK-160の電源コードでは長さが足りない場合があるので延長コードは必要になるかもしれません.いちよう,12Vでも動作可能なので,ポータブル用シールドバッテリーを持っていきましたが不要でした.この点については,エレキーが使えるかどうか,電源は借りられるかということを事前に問い合わせておくことが必要かと思います.
本番試験の流れとコメント
CWを再生するプレーヤは市販のMDラジカセです.
早めに入室し,スピーカの近くに座ると良いです.これは,試験室の天井が低く,ラジカセから出る音がかなり残響するためです.(ちなみに,はじめて受験したときは一番後ろの席に座ってしまい,音が残響するわ,他人の筆記音が気になるわで,まったくもってお話になりませんでした.)
最初の受験では,11:45には既にプレーヤ近くの席は占拠されていたので,2回目には11:30位には,現地入りし,いちばん前の中央に陣取りました.
ちなみに 2005年3月試験では,約30人くらいの受験者がいました.私が入室したときは,すでに3人くらい座っておりましたが,前の中央の席が空いていたのでラッキーでした.
試験前に,全試験用紙に「1総」「受験番号」「氏名」を書くわけですが、結構手が疲れます。
その後の練習でも手が疲れます.本番に備えて,練習は力を抜いて書くほうが良いかもしれません.
試験順番は,次のとおりです.電信受信と電話受話は同室で行われます.
12:50
準備 (試験官登場)
13:00〜開始
和文 練習 電報1通
和文 試験 電報2通
欧文暗語 練習 電報1通
欧文暗語 試験
電報2通
欧文普通 練習 電報1通
欧文普通 試験 電報2通
13:30頃終了
13:30 電話受話
紙1枚
直接印刷電信は,別室にて受験番号順に,一度に4,5人ずつ行われます.実際には,広い試験室の後方で待機し,呼ばれたら前の方に進み,ノートパソコンが置いてある指定された席に座ります.横に試験官一人が張り付きます.ノートパソコンは,5台くらいあったと思います.よって最大5人が同時にキーを打つことになります.
13:35〜
直接印刷電信
(ノートパソコン。受験番号順。最初に練習した。)
直接印刷電信終了後,試験室を出て廊下で待機します.受験番号順にて別室に呼ばれます.
8名ほどが同部屋で電鍵やエレキーを打つことになります.
はじめに氏名(カナ)と受験番号を打ちました.あらかじめこれらは練習しておいた方が無難です.
試験官とマンツーマンとなるため,かなり緊張しました.特に,ミスしたときの試験官のメモ記入が気になります.
また,他人の縦振電鍵のカツカツ音が気になる場合がありました.さらに,同室で行われる他人の電話送話試験が気になります.
欧文普通語は,内容が2枚に渡っていました.
なお受験番号順に送信試験を行い終了者から帰れます.したがって当日少しでも早く帰りたい人は,受験申請を早くしましょう(^^;
13:40〜
(受験番号順)
電鍵調節
和文 電報2通
欧文 暗語 電報2通
欧文 普通 電報2通
電話送話
紙1枚
14:00頃終了
【使用参考書】
1. 電気通信振興会 電波受験界 (諸先輩方の受験記が参考になりました)
2. 電気通信振興会 電波受験界 平成8年1月号付録 誰にでも覚えられる/独学で習得する
モールス通信術
3. 電気通信振興会 和文電報練習帳
4. 電気通信振興会 英文電報練習帳
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【お世話になったHP】
1. 無線従事者資格の館 http://www.musen-shikaku.com/index.html 会議室でのやり取りが大変参考になりました.ちなみに私はもっぱら狸ワッチでしたが.なお現在,会議室への入室は登録制になっているようです.(現在閉鎖?されたようです)
2. 日本無線協会 http://www.nichimu.or.jp/ 各資格の過去問が手に入ります.もちろん国家試験日程も確認できます.
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