ガールズが試合に出られて本当によかった
ガールズが単一チームとして公式戦に今年初出場した。
ここに至るまでには長い物語がある。ディアのあゆみに書こうと思ったのだが、ここで書いてしまおう。

3月の時点での、ディアに関する前代表、監督、私の現状認識は、以下の通りであった。

1 コーチ陣は、昨夏松浦コーチが転居し、今春林原コーチが卒業して手薄になった。

2 ボーイズは、人数も増え練習熱心で、今年こそは・・と皆燃えている。

3 ガールズは、多数の卒業生を出し練習も試合もままならない。


子供達がバスケを続けるのは、それが好きだからである。好きだから練習する。練習するからうまくなる。なぜか 笑顔の監督
そこで我々は、子供達に発表の場を与えてやらねばならない。(バスケの場合は試合)彼らはその場で努力の結果を見せるのである。
そして試合後、彼らにごほうびとして与えられるのは、指導者や父兄の拍手と笑顔である。
試合中に監督やコーチから「あほ!!なにしとんねん!」という怒声もとぶが、彼らは彼らを理解してくれる人からの声に傷つくことはないのである。
発表の場を与えてやれないチームは、やがて衰退し消滅する。
いっそのことガールズは休部し募集勧誘にに専念する。メンバーが増えれば復活する。その間指導者はボーイズに全力をつくす・・・ということも話し合ったのである。

PL法が施行されて数年になる。同法によれば、つくったものはつくった人たちが責任を持たないといけない。
つくったものは、それが子供であれ、バスケチームであれ、雪印の牛乳であれ製造者責任というものがある(ちょっとちがうか?)
ガールズを休部するのは忍びなかった。
同じ頃、同じ様なことを考えていたのが、やさしい監督(井手)である。
合同チームをつくることにした。5月3日に交流大会に参加したのは、報告した通りである。

しかし、バスケ連盟からまったがかかった。
合同チームでの公式戦出場はルール違反だと言うのである。
聞くところによると、以前勝つことだけを目的にしたチームが強敵と対戦するときその場しのぎの、強い選手だけを集め合同チームをつくったらしい。それで非難された連盟は、合同チームを禁止したようだ。

我々のチームは、自慢ではないが(ちっとも自慢になってない)勝つことを目的にはしていない。もっと言えば、勝てるとも思わない。さらに言えば、万が一一勝できてもニ勝はできない。

5月の連盟総会の時、声を大にしてこのことを主張したのだが、例外は認められなかった。
連盟の言うことは正しい。ルールというものは、一度例外を認めると、とめどなく変質してゆくものだからである。

少子化時代をむかえ、選手10名いないとだめというのは、すでに時代遅れだと連盟も考えており、ルール改正に努力する・・ということなので、我々は引き下がった。
両チームには試合に出場できない数名づつの選手が残った。

ガールズのメンバーは友人を勧誘してまわった。
バスケの楽しさを伝えた子もいるし、勝利の喜びを語った子もいる。

メンバーは1人.2人と増えていった。
ガールズのお母さんもがんばった。小学生の女の子をもつお母さん達を口説いてまわった。
「ディアの監督、○×プリオそっくりよ。ディアの代表、凸凹ピットに似ているの」

メンバーは11名になった。


ゴールしたからシュートしてもリングにボールが届かない子1名。
フリースローが届かない子3名。トラベリングって何?という子6名をつれて、我々は城陽体育館に乗り込んだ。
「いいんですよ。今日はまけても。試合に出られるだけでいいんです」という監督
「ほんと、初試合ですから100対0でまけても驚きません」という我々。


でも本当に100−0とは・・


女子もあたった長岡京
今年は長岡京とよくあたる。
私が抽選してもあたる。
競技委員の抽選でもあたる。
キャプテンが抽選してもあたる。・・という訳で、第一試合は長岡京である。

選手の名前をいちいち書くのは面倒なのでゼッケンを書く。
4−ゆき、5−みさ、6−はなえ、7−ちひろ、8−ゆうこ、9−なおこ、10−あい、11−悠里、12−みのり、13−里穂、14−珠代

第一クォーターは4.5.9.11.14である。
新人が3人だ。ボールは4と5の間でパスされる。
男子にくらべてスピードに劣るせいか迫力がない。

長岡京は10番台のゼッケンをつけた5人だ。
身長はディアに劣るが動きがいい。
3回せめられて1回せめる・・というパターンだ。
せめるがシュートが入らないので得点にはならない。

9は初試合だが、なかなかのものだ。
まずボールをとろうと積極的に向かっていく。
長身をいかしてパスをカットする。
問題は、自分が何歩歩いたか忘れてしまうことと、ドリブルをやめてパスしようとしボールをもつ、相手ディフェンスがパスを警戒し、ちょっと離れたときにもう一度ドリブルを始めてしまうことだ。

それにしてもジャンプボールが多い。
ボールを持ったとき、パスをするのかドリブルでゆくのか、瞬時の判断ができないからだ。
この場面でボールをもったらどうする・・というイメージを前もって描いておかないからだ。
ボールをもってから左右を見回し、どうしようか考えるのでディフェンスにボールをつかまれる。
0−19
第二クォーターは6.8.10.12.13だ。
ここは力が劣る。なにしろ6の他は新人だ。
長岡京のセンターが右にパスをだすとディアの4人がどっと右に動く。

左にパスがでると左に動く。長岡京の3人がノーマークになる。
ボールがディア陣のセンターラインをこえない。いいように得点された。
0−56

第三クォーターは4.5.6.8.10だ。
ここで得点をいれなければ・・と思ったが、長岡京のメンバーも4.5.6.8.9だ。一桁台がでてきた。ぜんぜん攻められない。ディアのゴール下からボールが動かない。ミドルシュートを決められ、長身のディアのディフェンスの下をくぐってシュートされる。動きの速い長岡京の攻撃になすすべがない。
突然長岡京のディフェンスが陣を引いた。センターラインのうしろまでさがり守っている。これでディアはセンターラインまでは攻められるようになった。しかし、そのラインが抜けない。
0−82

第四クォーターは4.5.6.8.11だ。
長岡京の主力メンバーがひっこんで、長岡京のゴール下までは攻め込めるようになった。だがシュートは決まらない。
ボーイズの応援のときは、あと一本!とか、もう一本!・・とこえがかかる。ガールズは、せめて一本!・・だ。でも 本当に。。。
ばてて歩き出す選手がでてきた。

「はしれ!あほ!しんどいときはみなしんどいんじゃ!」監督の声も選手の耳に届かない。
せめて一本の期待もむなしくゲームは終わった。
0−104

江戸のかたきを長崎でとられてしまった。


初得点だガールズ (対 城陽)

第二試合は城陽だ。なんとしても初得点をあげてほしい。
第一クォーター出場選手は第一試合と同じメンバーだ。
城陽もディアの4.5.9が長身なので、簡単に得点はできない。
リバウンドはディアがとるとジャンプボールになる。

ボールの周囲に選手がどっとあつまりモールになる。
ラックからボールがでないので、ジャンプボールになる。・・・これで、スクラムがあればラグビーだ。
城陽のゴール下、ごちゃごちゃ選手が集まる中、長身の4がボールをとった。
ジャンプしてシュート・・きまった。初得点だ。
この調子でどんどん得点を・・と思ったが、ここまでだった。
2−10

第二クォーターはちょっと力が劣るメンバーだ。
まだ新人で、バスケのことがよくわかっていない。
ボールにむかってみんなが動く。
「こら!おまえら!マークはだれや!」監督がどなる。
ディアのメンバーがマークしているのは人ではない、ボールだ。

城陽は人をマークしているので、ディアはスローインができない。
スローインのボールをとられ、パスをとられる。
シュートを次々に決められる。

6がフリースローを得た。ディアの新人は、フリースローのラインの並びがわからない。
城陽の選手と審判に教えて貰った。
一本目・・失敗。二本目・・決まった。これで3点だ。
3−34
第三クォーターの前に監督が4に言った。
「最初にマークを決めろ。4がみんなのマークを決めろ」
出場したのは4.5.6.9.14だ。

第一試合とはちょっと変更がある。動きがいい9をだしたのだ。
城陽もここはベストメンバーだ。攻撃がするどくなった。ディアは防戦一方だ。
「9.14ディフェンスが反対!」監督がどなる。ディフェンスは常に自陣のゴールとボールの間にいなければならない。
城陽の選手が気を使って、わざわざ位置をかえてくれた。本来なら自分で位置をかえなければいけない。
このクォーターはおされっぱなしで終わった。
3−54
第四クォーターは4.5.6.9.11だ。
ボールが動き出すと、選手も動き出す。ディアはあいかわらずボールの周辺にかたまる。

「こら!9.11!おまえらマークはだれや!」
9.11はまわりを見回す。相手がどこにいるかわからない。
うろうろしていると、気を使ったマークをされる側の城陽の選手が近づいてきて、マークされてくれた。
このクォーターは、ディアもけっこう攻めた。
6の調子が良く、シュートがぽんぽんと決まる。

ずっとディアのゴール下での攻防が続いていたのが、城陽のゴール下にうつった。
目の上のゴールはずっとディアのゴールであったのが、かわってしまい、城陽の選手もとまどったのだろう。
自陣のゴールにシュートをうった。
サッカーでオウンゴールはよくあるが、バスケで見るのははじめてだ。
「こら!あほ!どこにうっとんじゃ!」城陽の監督から怒声がとぶ。シュートはきまらなかった。
いろいろ気を使ってもらっている城陽の選手達だけに・・よかったような・・わるかったような。
9−67

試合はまけた。喜びは苦労に比例する。勝利の喜びを味わうのは、もっと苦労を味わってからにしよう。
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