このままだと「20年後の海」はこうなる 多屋勝雄 カタログハウス
1988年第1刷 362円
私は普段あまりテレビを見ないのでわからないのだが、今でも”通販生活”のコマーシャルには金さん銀さんが出ているのだろうか?
これは、その通販生活を出版している会社で出している、”20年後シリーズ”の一つで、全60ページぐらいの小冊子である。実を言うとこの本は、家内が通販を利用したときにおまけ(?)についてきたものだ。よくある環境ものの文章かと、何気なく目を通すうちに、しっかりした構成におどろく。これなら他のシリーズも読んでみたい。
執筆者の多屋勝雄氏は東京水産大学の教授で、本文にも具体的な裏づけの資料が存在する。これは単に読み物として終わらせてしまうにはもったいない、ちゃんとした論文の内容を持ったものだ。問題提起で終始するのではなく、具体的な対策を挙げているところも、よくある環境ものとは一線を画する。
ただ惜しむらくはその表紙で、”このままだと20年後の海はこうなる”の表題の下に美しい沖縄の海の写真が入っているため、おおこんなに美しくなるのかと、一瞬思ってしまう(普通思わないって)点がちょっとちぐはぐしてるが、まあこれも手作りの味でよいだろう。