「まず、スワイガートが無線で、何かまずいことが起きたらしい、と報告した。その声はおだやかで、キャプコムのジャック・R・ルーズマには、三人のうちの誰の声かわからないほどだった。」

                         アポロ13号奇跡の生還 ヘンリー・クーパーJr. 新潮社 より引用

「ヘイズの両眼は大きく、馬鹿に大きく皿のように見開かれており、黒目の周りがすっかり白目になっていた。-中略-本当に、完全に、腹の底から震え上がった人間の目だった。」

                         アポロ 13 ジム・ラベル ジェフリー・クルーガー 新潮文庫 より引用

有名な同じ事件を二つの方向から書いた二冊の書である。前者は後世の著者がアポロ13号の生還劇を主に地上の管制官の苦労を中心に書いたもので、後者はその時の宇宙飛行士の記録である。それぞれの記述は正確であるが、宇宙船の壁のどちらの側に立つかでかなり見方が異なるものだと思った。宇宙飛行士と一緒にはらはらしたいあなたにはラベル船長の本を、ミッション管理センターの飛行主任ユージン・クランツと一緒に悩みたいあなたにはヘンリー氏の本をお奨めします。両方読めばもっと面白い。

 

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