「トウモロコシ畑の子供たち ナイトシフト2」 スティーヴン・キング 扶桑社
原題: Night Shift
1978年 原著
1987年 邦訳 サンケイ出版
1988年 改訳第1刷 扶桑社
1997年 第22刷
「超高層ビルの恐怖」 これが私の一番のお気に入りである。
私は子供の頃、よく雑誌の付録についてきた立体写真が好きだった。レンズの2枚入った紙の眼鏡で左右で微妙に違う写真を覗きこむと、いきなり足元に断崖絶壁が出現したり、電気機関車がぬっと鼻面を突き出したりするのだ。静かな子供部屋で一人で不思議な旅をしたものだった。 非常に高度のあるところ、あるいはせまくるしい洞穴の中等は自分がそこにいることを想像しただけで胸が痛くなるような思いがした。もう立体写真のキットは持っていないが、いまだにその手の想像には妙に気を惹かれるところがある。洞窟の中を探検するには、イースター島へ行ったハイエルダールの本が最適で、高度を思うにはこの本が最適であろう。
それにしてもキング氏が、元高校教師だったとは知らなかった。あの「キャリー」を書いた人が高校で教鞭を握っていたなんて、日本じゃ考えにくいことだ。