死ぬ時はひとりぼっち レイ・ブラッドベリ 扶桑社ミステリー
原題: DEATH IS A LONELY BUSINESS
1985年原著発行、日本語版1988年第1刷である。レイブラッドベリファンの私にとっては恥ずかしいことに、先日初めてこの本の存在を知った。
暗く物悲しい内容であるが、文章の合間から流れ出るリリカルなメロディーはまさにブラッドベリである。「何かが道をやってくる」に描かれたテーマには近いがもっと人間くさく、むしろスティーブンキングを読んでいるような気すらした。
ともあれお薦めの1冊と思う。詩を読むように味わえるだろう。また文中で主人公の作家が書くいくつかの小説のモチーフが、ブラッドベリの過去のどの小説にあたるか考えながら読むのも楽しい。全問正解できるだろうか?