ハンムラビ法典 飯島 紀 泰流社

私もハムラビ法典といえば中学校の授業でも習った覚えがあるが、あいにく覚えのない人でも”目には目を”とか”歯には歯を”といえば、ははーんと思い当たるだろう。それほど有名な法典でありながらなんと今まで原典から日本語直訳したものは無かったのである。悲しいことに他の国の学者が英語等に訳したものをさらに日本語へ翻訳していたわけなのだ。この本は原文からシュメール文字を写し取りその下に1行づつ対語的に日本語訳を行っている。そう言う意味で面白い本だと思う。

ハンムラビ法典の内容についてはまあ読んでいただければ良いのだが、私が面白かったのは私と同業の医者についての部分で”もし医師が人の重い傷を青銅のメスで手術してその人を殺したり目をつぶしたりしたなら彼の手を切り取る”という件で、これが本当に行われていたなら当時のバビロン国には手の無い医者ばかりあふれていたと思うのだが...。(まあ実際そうはならなかっただろうところが実社会の面白いところだ。)

 

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