沈黙の春 レイチェル・カーソン 新潮社

原題: SILENT SPRING

1962年 原著
1964年 邦語訳 邦題「生と死の妙薬」
1974年 改訳 邦題「沈黙の春」第1刷
1998年 第47刷

 驚いたことに1962年なんである。何がって、この本が書かれたのが。

 もう古典となっているこの本だが、現在騒がれている、DDTなどによるホルモンのバランス異常についても、この時代にすでに警鐘が鳴らされていたのだ。もちろんこの頃は、汚染物質自体がホルモン類似作用を持つという概念は無かったので、汚染物質による内臓の機能障害と捉えられていたが。

 私が小学生ぐらいのとき住んでいた地域では公害がひどく、毎日光化学スモッグが出て校庭で遊ぶことを禁止されたりした。プールも駄目なことが多かった。東京湾や多摩川では奇形魚があがったりして、この本が広く紹介されたことがある。そのころダイオキシンも一度社会問題になったことがあり、たしかプラスチックゴミの焼却が戒められていたような気がするのだが、ついこの間までまた忘れ去られてしまっていた。

 今回この本を読んだのは、この古典にいったい何が書かれていたのか急に興味が出たためだが、やはり先駆的書と言われるだけのことはあった。

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