| 琵琶法師たちによって語りつがれた「平家物語」は、日本の文化・芸能に |
| 大きな影響を与えてきました。 能や歌舞伎のなかにも平家物語を題材として |
| 扱ったものが少なくありません。 |
| 文学作品としての「平家物語」は、ともすると表層的に「無常観(感)の文学」と |
| 捉えられがちですが、そこには<生>に対して必死に戦っている人間たち、 |
| <死>というものを通して積極的に<今>を生きようとしている人々がいます。 |
| 「平家物語−語りの世界ー」は、「平家物語」の原典といえる覚一(かくいち)本を |
| 語りの台本として、その時代を必死に生きた人々に焦点を合わせ、 |
| いくつかの段章を「俳優の語り芝居」と「琵琶演奏」にり構成した舞台作品です。 |
| また、語りに「尺八」を加えるという試みもしております。 |
| 「案内びと」が登場し歴史を追いながら各段章を解説するので、 |
| 「平家物語」がより分かりやすく身近なものに感じられます。 |
| 原文の言葉・リズムをできるだけ崩さないことで、 |
| その時代に生きた人間・物語の大きなうねりが「琵琶演奏」とともに展開していきます。 |