『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』レビュー
2005.01.23

『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』
フラッシュバック
価 格:27,300円(税込)
動作環境Mac OS X ver.10.2以降
仕様等はこちらでご確認ください。
『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』とは
『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』は多様なフォーマットへのエンコードに対応した『Sorenson Squeeze 4』シリーズの製品の一つで、MPEG4に特化したエンコードソフトだ。最大の特徴は、MPEG-4の中でも次世代のフォーマットと言われているMPEG-4 AVC(H.264)に対応しているところだ。その他の入出力対応フォーマットは次の通り。
| 『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』対応フォーマット | |
| 入力: | AAC、AIFF、AVI、DV、MOV、MP3、MPEG-1、MPEG-4(MPEG-4 AVC [H.264]の読み込みには未対応)、WAV |
| 出力: | MP4、MP4 AVC (H.264) |
※MPEG-4 AVC(H.264)とは…MPEG-4形式の中でも新しい形式で画質と圧縮率の効率を高めた次世代の圧縮形式。現時点ではQuickTimeも未対応。
Apple Japan H.264/AVCについて
http://www.apple.com/jp/macosx/tiger/h264.html
操作について
まずメニューが英語表記なところは少々とっつきにくいが、日本語のマニュアルがあるため、操作が分からないということはない。 操作は基本的には 1)エンコードするファイルを選択する 2)エンコードする形式をプリセットから選ぶ 3)「Squeeze」ボタンをクリックする と簡単だ。エンコードの形式についてはもちろんプリセットをカスタマイズすることも可能でお気に入りの設定をプリセットに追加することも出来る。また、圧縮する際に動画素材にフィルタをかけることが出来る。そのため圧縮後の画質の明るさなどの微調整が可能だ。
プリセットの設定出来る主なパラメータは設定画面をクリックして確認していただきたい。主なパラメータは圧縮については「1パスCBR」「1パスVBR」「2パスVBR」が選択可能だ。Frame SizeやFrame Rateは手入力で任意の数値の入力が可能だ。
実例
では実際にエンコードをしてみて、エンコードにかかる時間、画質について調べてみよう。テストに使用した動画はToast Titanium 6についてくるMotion Picturesを使って作成した17秒の動画だ。元々5枚の静止画をそれぞれランダムに上下左右に動かしながら2秒ずつオーバーラップさせる動きのあるスライドショーのようなものだ。
テストに使ったファイルは3つ。AppleのiChat AVの形式であるH.263と、QuickTimeによるMPEG4、そしてSorenson SqueezeによるH.264/AVCの3つだ。設定は320×240、フレームレート12fps、ビットレートは128kbyte。テストマシンはPowerMac G4 733MHz。結果はH.263が6秒で2.4MB、MP4が5秒で2.1MB、H.264/AVCが40秒で292KBだった。ビットレートの上限を設定していたのでファイルサイズを一定にして画質を比べようと思ったのだが、ファイルサイズ自体に大きな差が出来てしまった(何度かやり直したのだがこの辺はちょっと不明)。そこで同じファイルサイズになるようにH.264/AVCはビットレートをあげてエンコードしてみた。下の図は静止画によるその画質の比較だ。
画質について比較してみよう。クリックして大きな画像で確認していただきたいのだが、一番分かりやすいのが、前を走るバイクのナンバーだ。H.263ではぼけていて全く判別出来ないが、H.264/AVCではもう少しで読み取れそうなくらいはっきりしている。また、色味についても遠くの看板を見ていただければ分かるとおり、H.264/AVCは彩度が高く、映像全体として、鮮明な印象を受ける。
実際に動画を再生してみても、静止画がオーバラップするシーンなどはH.263、MPEG4ともにブロックノイズがひどいが、H.264/AVCではまったく気にならない。ちょっと気になる点があるとすれば若干コントラストがきつく、黒つぶれ、白とびが見られるかな、という点が気になると言えば気になるところだ。だが、画質の鮮明さ、ファイルサイズの小ささを考えれば得られるメリットに比べて小さなものだ。感覚的にはクオリティを下げることなく、ファイルのサイズを3分の1から4分の1以下のサイズにおさえることが出来るようだ。
まとめ
以上のように『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』のH.264/AVCによる画質は他のコーデックと比較して同じファイルサイズでも非常にきれいに圧縮出来ることが分かった。残念なのは、現時点(2005/01/23)でQuickTimeがH.264/AVCに対応していない点だ(QuickTimeでのサポートは次期OSで対応予定)。再生については現時点ではフリーウェアの『VLC player』(http://www.videolan.org/vlc/)などが多少バグがあるものの対応しているのでそちらを利用していただきたい。あと、注意したい点は、現在のバージョンでは圧縮する素材ファイルのファイル名やフォルダ名に日本語(2バイト文字)が含まれていると、『Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4』は素材として認識出来ないので、ファイル名やフォルダ名を英語に変更するのを忘れないようにしていただきたい。
※実際の画質比較の参考として、同じくらいのサイズに圧縮したH.264/AVCと通常のMPEG4のファイルを用意した。実際にダウンロードして再生して画質の差を比べてみてほしい。
