☆ゴリはな周辺事変
アニ探でもコーナーができてしまった「ゴリラの鼻くそ」。
東京新聞2003年1月13日に記事でありましたので
せっかくだから、要約してみました。

「ゴリラの鼻くそ」
製造者:島根県平田市 豆菓子製造「岡伊三郎商店」
岡和正社長。

継いだ実家は酒屋だったが規制緩和のために経営はせっぱ詰まる。
その起死回生策として、賭けたのが「ゴリラの鼻くそ」である。
社長の奥さんの実家が、甘納豆屋であった。
落語研究会の仲間と甘納豆を食べているとその1人が
「ゴリラの鼻くそみたいやな」とつぶやく。
子供の頃から、落語に親しんできた言葉の感性で
岡社長はピンときたそうだ。

しかし、妻や従業員は猛反対。当然である(笑)。
経営がせっぱ詰っているのなら、なおさらである。
私も、反対するだろう。せっぱ詰ってないなら賛成するけど。
ヒットする自信があったという社長の一番の心配ごとは
「当時、中3だった娘がいじめられないか?」
ということ。人の親というのはいろいろ大変である。

結局、岡社長は、この四面楚歌の状況で発売に踏み切ったのだ。
勝算があると感じてはいるが、根拠はなかっただろう。
すごい決断である。
っていうか、いじめ以前に高校受験を控えた子供がいるのに
大胆なことをする父親である。

2001年4月
「ゴリラの鼻くそ」は動物園を中心に発売。
最初に話を持ちかけたのは「天下の上野動物園」
しかし、
・販売実績はあるのか?
・この名前はこの世のものではない。
・ウチの感性にあわない。
と断られてしまう。
なんだか、絵に書いたような頭の固い担当者である。
「この世のものではない。」という言い方も、なんだか可笑しい。

それから、岡社長は全国の動物園への営業が始まる。
最初に受け入れてくれたのは、広島県の安佐動物園
・ユニークな名前
・味もいい
と、売れるのを確信しての採用である。
そして、評判を聞いた全国の動物園からの
注文が相次ぎ、現在では北海道〜沖縄まで31箇所の
動物園・テーマパークで販売されることになった。
各売店では人気ナンバーワン商品の地位を確立しており
昨年度は年間15万袋。現在も月間3万袋の売れゆきだという。

では?その人気の秘密は何か?
ネーミングセンスもあるだろうが
「まずそうなものが、美味しかったらより一層美味しく感じる」
所にその理由の一つがあるという。
便乗商法が次々発売された「ゴリラの目玉」「クジラのたまたま」などである。
しかしこれらはいずれも不発に終わっている。

社会心理学者の見解では・・・
・排泄物を喜ぶ深層心理
…………………………。
長々と「ハリーポッターの例」とか「人間最初の生産物は排泄物で…」とか
書いているが、そんなわけねぇだろ! ''( ̄ロ ̄;)/
と感じること請合い。

産業大学教授の見解では・・・
・清潔感を身上とする商品に逆の名前を付けるインパクト性。
・ゴリラの鼻くそというネーミングの意外性
激しく同意。

また類似品が受けなかった理由として・・・。
・不況の影響。(2番手3番手に手が回らない)
・知名度の影響。一番手が有利。
・実在感のなさ。
下ふたつ同意。
上はそんな高いものではないから違うと思う。
二番煎じを買う気にはならない消費者心理ではないだろうか?

ヒット後も上野動物園とは互い歩み寄りはないような印象。
大企業から名前を貸してくれという話があったが断った。
社員は1名。会社を大きくするつもりはないという。
本人は
「経営・営業を1人でやらないと気がすまない「へそ曲がり」だから」
というが、決断を下す大胆さと、慎重さを兼ね備えてる人かもしれない。

東京では、秋葉原「ラオックス アソビットシティ」4階駄菓子屋で
「ゴリラの鼻くそ」を入手することができる。
美味しいかもしれないけど、まずその食感に
あーうーえーうーな事、ウケあいだろう。
是非、5感すべてで味わって欲しい。


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